劇場公開日 2007年2月10日

「洗濯機?」バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0洗濯機?

2019年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 観る前は洗濯機?といぶかったが不安はすぐに洗い流され、程よいミステリー要素とコメディタッチであっと言う間の116分、洗いあがり最高、邦画にもこんなおしゃれなタイムスリップ・ファンタジーがあったとは驚きだ。
タイムスリップものではいつの時代に戻るかが鍵だろう、バブルの時代なら覚えている世代も多い、「カノッサの屈辱」でディスコの歴史を解説したホイチョイのホームグラウンドでもある。原作は主人公が男だが広末、薬師丸の母子コンビにしたことで奇妙なキュートさが増している。コメディアンヌぶりも上々だがなんといっても阿部寛さんの真顔でおかしい雰囲気が最高だ。
それにしてもタイムマシンが何故洗濯機なのか悩ましい。
名作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も企画段階では冷蔵庫案もあったらしい、子供が真似をすると危ないので没になった、本作でもエンドロールにコメントがある。
映画「神様メール」でも下界との秘密の通路はドラム式洗濯機だった、ドラムの回転する様をボーッとみていると催眠術にかかるのかしら、どこかへ通じる妄想に駆られるのも分かるような気もする。あるいは暗い過去を洗い流すため?、いや、そういえば始動前に洗剤をわざわざ入れていた、単にバブルへGOのひっかけだったのか・・。
陳腐な題で損をしているような気もするが過度な期待をもたせない分、本編の面白さが倍増したのかもしれませんね、大傑作でした。

odeonza