劇場公開日 2007年2月10日

「笑いとは・・」バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 徹2001さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5笑いとは・・

2018年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

財政破綻による日本経済の破綻を目前にした2007年、ひょんな事からタイムマシンを発明してしまった薬師丸ひろ子。政府の密命を受けて、1990年へバブルの崩壊を食い止めるために時間の壁を飛び越えていくという物語。

まあ、何をとってもハチャメチャ、バブルの時期そのものが、元もとハチャメチャであったようですが。そのハチャメチャな物語に、元祖「プッツン女優」の広末涼子が絶妙のマッチング。お子さんをご出産なさっても、プッツン女優、健在たるところを見せてくれました(役の上でですがw)。

ホイチョイプロダクションらしく、至る所に細かいネタが仕込んであり、たぶん何回見ても楽しめると思います。けど、いわゆるナンセンス系なのでお嫌いな方もいらっしゃるとは思いますが。個人的に一番笑ったのは、エンディングの少し前の風景のCG。ベイブリッジの脇に、屋内スキー場「ザウス」が有りました。どう笑ったかは見てのお楽しみ。

しかし、全編を貫くパロディーが世の中を茶化していればいるほど、現実から離れていくわけですが。作品を見終わって、帰宅の途中のレストランでパンフレットを読みながら、ふと思ったこと。ああもう17年も経ってしまったのだな~ぁ。あのときの自分・そしてその時から今まで時間を過ごしてきた自分。やられました・・・・、大笑いした後だからこそ、返って振り返ってしまうのですよね。深刻に現実を描くのもなかなか大変ですが、こうやってパロディーでめちゃめちゃに茶化しておいて、見る者を突き放した先に、今の現実を振り替えさせるという。監督が意図したかどうかは分かりませんか、私にはそう見えてしまいましたw

徹2001