劇場公開日 1997年7月12日

「人間対自然の動物では語りきれない」もののけ姫 コミコミさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0人間対自然の動物では語りきれない

2022年1月13日
iPhoneアプリから投稿

この世界では動物対人間というナウシカのような世界が描かれているが、そこに現れるのはやはり、共存する難しさだと思う。動物の中でも対立があり、人間の中でも対立がある。それはまさに動物と戦うことを放棄するアシタカの村の人々と、タタラ村の人人。そしていののししとサンたちである。この中でサンは時折いのししの側に着く。しかし、そこにあるのは死んで欲しくない、人間が嫌いだと言う純粋な気持ちである。それは否定できない感情である。しかし、アシタカと話し、感じ、心の中にどちらの味方でもないアシタカの姿を理想図する。しかし、それは難しい。
よくよく考えると、動物も自然に住み、自然を少しは壊す。しかしそれは元来猿だった人間にとっても変わらなかったはずである。

コミコミ