劇場公開日 1997年7月12日

「神殺しの罪」もののけ姫 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0神殺しの罪

2021年8月31日
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 松永久秀という武人がいます。主家を裏切り、時の将軍を死に追いやり、大仏の首を焼き落としました。こういうと、人間性の欠片もない野獣ですが、実は彼、一流の教養人であり、完全合理主義者だったそうです。神を殺してでも、ヒトは何を得るつもりなんですかね。
 かつてヒトは自然を畏れ、共生の道を探りました。現在ヒトは自然をコントロールし、支配しようとしています。結果、何が起こりました?。何が流行りました?。何に祟られています?。
 今さら原始時代に還れとは、言いません。ただ合理主義と神秘主義、正しいのはひとつだけかな。
 ヒトは世界と共生しません。寄生するのみ。しかも、お互いを傷つけ合う宿業を持つ。仮にそうだとしても…ね。
 おそらく誰しも心の裡に、エボシ姐さんとサン姫が、棲んでいるはず。皆様の裡にいるアシタカは、どの道を歩みますか。

 『だまれ!小僧!』のお告げは届きましたか。

 皆様の歩む道に、木霊(こだま)多からんことを願います。

おまけ
 件の松永おじさんですが、織田信長に従臣するも、謀反。ところが信長、彼の所有する名物茶器、平蜘蛛を渡せば許すと伝えます。これを聞いた松永おじさん、平蜘蛛に火薬を詰めて爆死します。

 ここで問題です。

問1)そこまでして、松永おじさん、何を遺そうとしたの?。

問2)松永おじさんの前に、シシ神様が現れました。シシ神様、何しに来た?。三択です。
   a)松永おじさんに、首を差し出す
    b)松永おじさんの命を吸い上げる
   c)その他

 夏の終わりの自由研究にどうぞ。皆様の、心のレポート用紙にご記入ください。私に提出されても採点しかねますので、悪しからず。

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機動戦士・チャングム