ぼくの伯父さんの休暇

劇場公開日:

解説

フランスの喜劇作家ジャック・タチの長編第2作で、彼の代表的キャラクターとして世界中の人々から愛されるユロ氏が初めてスクリーンに登場した記念すべき作品。大勢の人々がバカンスを楽しむ海辺のリゾート地に、ポンコツ車に乗ったユロ氏がやって来る。チロル帽にパイプをくわえ、個性的な歩き方をするユロ氏は、なぜか行く先々で騒動を巻き起こし……。日本では長編第3作「ぼくの伯父さん」の方が先に公開されたため、このタイトルとなった。その年最高のフランス映画に贈られるルイ・デリュック賞やカンヌ国際映画祭国際批評家大賞を受賞。2014年、タチの監督作をデジタル復元版で上映する「ジャック・タチ映画祭」でリバイバル。

1953年製作/89分/フランス
原題:Les vacances de Monsieur Hulot
配給:日本コロムビア
劇場公開日:2014年4月19日

その他の公開日:1963年8月3日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

4.0<人>を感じさせ、和む。

2023年12月12日
Androidアプリから投稿

笑える

楽しい

幸せ

アタマのネジが少なくとも10本は飛んでいるようなキャラ。でもユロは至ってマジメなので、何をしでかしても憎めない。と同時に片や、こういう人は現実にいるものだ、とリアルにも考えさせられる。

彼のような人を許容するかどうか、好きになれるかどうかは、今よく言う<多様性>についての考え方と、あとは個人のセンスの問題だ。
休暇が終わる解散のシーンは象徴的だった。ユロのことを、おもしろい人だ、お別れは淋しい、と思ってくれる人がいた。そしてそこまででない人たちも、少なくとも彼を除外しようとはしていなかったようだ。
その点でこの映画は暖かい。

彼のひとつひとつの動きとその結果の奇想天外さが面白いのだが、それに加えて、周りの人たちのキャラや行動も、なかなか飽きずに楽しく見られる。

車で突っ込んだ庭で葬式参列者と仲良くなるシーンは特にツボにはまった。
笑える展開だったということもあるが、おとなたちの、子供のような素朴さ、そこからくるおおらかさが、とてもよかったから。

<人>を感じさせる、和む映画だった。

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あまおと

5.0銃撃音みたいな車の音お気に入り。細かいところを見ていくと本当にすご...

2018年6月25日
iPhoneアプリから投稿

銃撃音みたいな車の音お気に入り。細かいところを見ていくと本当にすごい凄すぎる。空間把握が天才的。細かい。動きの一つ一つが唯一無二。

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平一

3.0シリーズ化されるコメディ映画の原点

2015年3月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

寝られる

萌える

伯父さん(Hulot)の言動に対する男と女、大人と子供、フランス語を話す人と英語を話す人の反応の違いが興味深い。
リゾート地という設定だから許容される。
この年代のフランスのリゾート地における風俗、文化に接することが出来るのはフランス好きにとっては、愉しい。

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めにる
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