インランド・エンパイア

劇場公開日:

解説

鬼才デビッド・リンチが「マルホランド・ドライブ」以来5年ぶりに放つ長編映画。ポーランド映画「47」のリメイク「暗い明日の空の上で」に出演することになった女優のニッキー。相手役の男優と私生活でも関係を持つようになった彼女は、次第に現実と映画の区別がつかなくなり……。ニッキーの私生活と劇中映画、ロスト・ガールや謎のウサギ人間など、いくつもの世界が複雑に絡み合い、前作にもまして不条理なリンチ・ワールドが展開していく。

2006年製作/180分/アメリカ
原題:Inland Empire
配給:角川映画
劇場公開日:2007年7月21日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

インタビュー

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

映画レビュー

4.5わからないものをそのままにしておいて、時間が経ってもう一度見ること...

2019年2月19日
iPhoneアプリから投稿

わからないものをそのままにしておいて、時間が経ってもう一度見ることにしよう。それを繰り返そう。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ほぼぼーぼぼーぼぼ

3.0暗い明日は昨日の今日か?ミコちゃんキュート

2019年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 リンチ・ワールドにやられてしまった。何をやられたかというと、わけがわからなかったということだ・・・。『マルホランド・ドライブ』では2度観ると、“青い箱”を境にして現在と過去の繋がりがわかるようになっていました。しかし、今作でははっきりしているキーアイテムがない!ウサギ人間の舞台と“AXX・・”と書かれた境界壁のような気もするが、詳細はリンチ・マニアの方に訊いてみるしかない。

 最初の近所に引っ越してきたおばちゃん(グレイス・サブリスキー)の意味深な言葉のために、劇中劇の形を取るパラレルワールドよりもローラ・ダーンがタイムスリップした設定だと思い込んでしまったのが失敗の一因。「映画と同じだわ」というローラ・ダーンの声によって、ようやく映画内映画なのだと気づいてしまったのです。しかし、何かある。ドライバーというキーアイテムと、「映画では殺人事件は起きない」という言葉に相反するように「オリジナルは主演の2人が撮影中に殺され未完の作品となった」という監督(ジェレミー・アイアンズ)の言葉。コレがなかなか有機的に結びつかなく感じてしまい、映画と同じように不倫するに至っては、観ているコチラまでが区別つかなくなってくる・・・。

 有機的といえば、なぜか日本人の裕木奈江が出ていた。人が刺され、今にも死にそうだというのに、しきりに友達の話に夢中になってしまう役だ。ホームレスの特権か?笑っていいのか?というより、もう映画も終盤だぞ!理解できぬまま、その話に登場するミコちゃんを見てみたくなる。売春のやりすぎで子宮壁に穴があいているらしいし、彼女も死にそうなのか?エンドロールの映像でミコちゃんらしき女の子が登場してホッとしたけど、なんだかハッピーになれる終わり方だった・・・

 理解できなくてもリンチ・ワールドは堪能できる。特にウサギ人間とロストガール。ストーリーに重要な位置を占めない登場人物でも大写しになる顔。悔しいのでもう一度観て理解してやるぞ!と思わせる演出にはなぜか惹かれてしまうのです・・・あぁ、悔しい。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kossy

4.5AxXO N N←はて?

2017年11月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

そんなモンじゃない!?

ローラ・パーマーのお母さんは意味深で不気味に登場し9時45分とか兎の部屋で電話が繋がるのも兎の部屋で、カットが掛かったから全て撮影している物語かと安心すればラスト約20分のセリフ無しでの映像が不可解に難解に不可思議に不穏に謎だらけに!?

コレがD・リンチの頭の中なのかッ!?と難解で意味不明で面白いか?そうでは無いか?その前に本作を好きになれるか?寧ろ嫌いか?

やはりリンチが好きか、ドウか?

唐突に指パッチンから女の子たちのダンスが始まりズゥーっと興奮状態が続いてテンション上がりマクりのエンディングロールで凄まじい!!

こんな内容の映画を三時間にしてしまうリンチはやはり恐ろし過ぎる。

リンチの癖が強いシ!観てる側がクセになる。

個人的にH・D・スタントンが好きでチョイ役だったけれど存在感抜群でみんなから同じ理由で金をカンパして貰うケチな役柄がgood!!

安らかに。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
万年 東一

3.0連立方程式な構造

2017年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

デビュー50周年記念企画
デヴィッド・リンチ監督特集『デヴィッド・リンチの映画』

デビッド・リンチというおよそ類い希なる奇才によって描かれる非常に難解且つアート感溢れる映像。そしてやたらと心を引っかき回す音効と劇伴。出てくる女優のポルノ感がこぼれ落ち、そして、『ポケベルがならなくて』。
正直言って、何度も何度も寝落ちした。丸で作品そのものが強い催眠効果を発してるかのように・・・
しかし、だから評価が悪い訳ではない。この難解さを心地よい子守歌代わりに変化させている、いやもっと言うと化かされているようなそんな幻想、幻惑、そして幻覚と眩惑がこれでもかと襲ってくるような作品である。ハリウッドとは対極なシークエンスに好き嫌いははっきり分かれるだろうが、しかしこれだけのものを食らわされて心が落ち着かない人間はいない筈だ。
自分は、この難解さに虜になる。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
いぱねま
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る