劇場公開日 1996年1月27日

「ストーリー、役者、映像、演出からクレジットに至るまでハイレベルな傑作」セブン なおさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ストーリー、役者、映像、演出からクレジットに至るまでハイレベルな傑作

2020年6月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

劇場公開時鑑賞。DVDにて再鑑賞。

冒頭のカイル・クーパーによるタイトルバックでもうつかみはバッチリ。あまりのかっこよさに気を取られていると、画面上で行われていることの恐ろしさをつい見逃してしまうので注意しないといけない。
エンドクレジットも通常とは逆に上から下に流れるので、気持ち悪いことこの上ない。
ギャガやニューラインまで一緒に「カッコいいもの」認定していた時期もあった。

「七つの大罪」を厨二心をくすぐる概念に昇華/堕落させた立役者/元凶だと思っている。
この陰惨なストーリーを彩る美術や撮影など細かいところもバッチリハマっている。陰惨な殺害方法の数々は後年『ソウ』を観た時ふと思い出された。

逡巡するブラピの演技好き。上司がハートマン軍曹。疲れた妻感満載のグゥイネス、ただただこちらの理解の範疇外にあるジョン・ドゥなどなど印象に残るものは数えきれない。極上の地獄めぐりである。

なお