クレイドル・ウィル・ロック : 新作映画評論

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クレイドル・ウィル・ロック

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クレイドル・ウィル・ロック

クレイドル・ウィル・ロック

10月7日より、恵比寿ガーデンシネマほかにてロードショー

ロビンスが惚れ込んだ“幻の舞台”が今ここに!

画像

寝ぐらがわりの劇場の舞台裏から職を求めて街に出る女優志願の娘オリーヴを追っていたカメラが、窓から舞台「クレイドル・ウィル・ロック」の作曲家ブリッツスタインの部屋へ。ワンショットで一気に見せるこのオープニングもさることながら、オーソン・ウエルズら著名人が絡んだ実話に架空の人物たちを絡ませたロビンスの才気に、とにかく惚れぼれ。登場人物が多いので物語は散漫な印象を与えるのだが、それでも地味派手な演技陣と、彼らが演じる個性派揃いのキャラクターたちに引っ張られて、それぞれのエピソードを見ているだけで十分楽しめるのもまた事実なのだ。とりわけ、ロックフェラーやムッソリーニの宣伝活動家ら芸術のパトロンたちの傲慢さ・悠々自適ぶりに愛情すら抱かせるあたり、演じるジョン・キューザックもスーザン・サランドンもさすがといったところ。

が、もちろん、ロビンスが表現への想いを託しているのは、上演禁止の危機に瀕した舞台のスタッフ・キャストたち。彼らの演技への情熱が溢れるクライマックスは、物語の中だるみも忘れて、素直に胸が熱くなる。これで、コメディ・センスも抜群のロビンスがウェルズ役ででも出演していればと思うのは贅沢?

(杉谷伸子)

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ABOUT THE MOVIE

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  • クレイドル・ウィル・ロック
  • 1930年代、大恐慌がアメリカ全土を襲った時代。22歳のオーソン・ウェルズは“権力に立ち向かう表現の自由”が主題の舞台劇「ゆりかごは揺れる」の演出を担当することになる。政府が支援するこの公演で見事主役を射止めたのは、女優を夢見る貧しい少女オリーブ。公演に関わる様々な人々の思惑が入り乱れる中、稽古は続いた。しかし政府は「非米的な演劇を広めている」ことを理由にこの公演の中止を決定する。
  • 原題:
    Cradle Will Rock
    監督・脚本・製作:
    ティム・ロビンス
    出演:
    エミリー・ワトソンスーザン・サランドンジョン・キューザック
    製作国:
    1999年アメリカ映画
    上映時間:
    2時間14分
    配給:
    アスミック・エース
  • オフィシャルサイト

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