セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ

劇場公開日:

解説

「ピンク・フラミンゴ」の鬼才ジョン・ウォーターズが監督・脚本を手がけ、映画狂の監督と仲間たちがハリウッドの映画システムに闘いを挑む姿を描いたコメディ。ハリウッド女優ハニーは主演作のプレミア上映会で、映画監督セシル・B・ディメンテッド率いる映画狂集団に誘拐される。拝金主義や良識主義が蔓延するハリウッドの映画システムに異議を唱える彼らはハニーを主演に据え、予算ゼロで究極のリアリティを追求したインディーズ映画の制作に乗り出す。「ブレイド」のスティーブン・ドーフが映画監督セシル、「ワーキング・ガール」のメラニー・グリフィスが女優ハニーを演じた。

2000年製作/88分/アメリカ・フランス合作
原題:Cecil B. Demented
配給:ブライトホース・フィルム
劇場公開日:2022年1月1日

その他の公開日:2001年4月28日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

3.5【”映画の地獄へようこそ。そして、シネコンを潰せ!”ジョン・ウォーターズ監督が拝金主義、良識主義の映画を強烈に揶揄した怪作。怒られないのかなあ。】

2023年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

興奮

幸せ

ー ご存じの通り、今作を製作したジョン・ウォーターズ監督はあのディバインを主演にした「ピンク・フラミンゴ」を製作した監督である。カルト映画監督として活動を開始したが、その後「ヘア・スプレー」が大ヒットして正に良質なコメディ映画路線に戻っていたのかと思っていたら、再び今作の様な怪作を製作していたとは・・。

■とある映画館にプレミア上映の舞台挨拶に訪れたハリウッド女優、ハニー・ホィットロックが、突如謎の集団に誘拐される。
 彼らは、セシル・B・ディメンテッド率いる映画狂集団で、自分たちの制作費なしの自主映画の主役として勝手にハニーを起用することにしたのだ。

◆感想

・劇中、数々の名監督の固有名詞が台詞の中で語られるが、ほぼ罵詈雑言の対象になっている。
ー 怒られないのかな・・。-

・名作「フォレスト・ガンプ」もケチョンケチョンである。
ー 再び、怒られないのなあ・・。-

<セシル・B・ディメンテッド率いる映画狂集団のある意味潔いまでのメジャーの拝金主義的な映画を否定し、自分達の思い描く映画を作ろうとする姿からは、おバカだが映画製作の熱意がの伝わってくる・・、かな。
 けれども、個人的には好きな作品である。>

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NOBU

1.0序盤は良かったが

2023年2月20日
iPhoneアプリから投稿

あまりピンとこなかった。

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aaaaaaaa

3.5すきだー

2022年10月2日
iPhoneアプリから投稿

初、ジョンウォーターズ作品。

とてもよかった、
誘拐され見た目を変えられて、
さらに中身も変わっていくハニーが
たまらなく可愛かった
彼女もそもそもおかしいところあるからね、、

さらには、なんとも痺れるセリフの数々
「アクション映画ファンたち、力を貸して!」
「映画によって生まれ、映画のために死ぬ」
「君の映画の奴隷だ」「永遠に」
こんな台詞、ほかにあるかよ、、

また、異性愛者であることに苦悩する若者がいて、
なんとも言えない居心地の良さを感じた

そして、若い頃のマギーギレンホールや、
マイケルシャノンも出てましたな。
サタニストのメイクさん良かった、かわいい
ハニーとの関係性もよいのだよな

終わり方まで素晴らしい、いい映画でした

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JYARI

2.0老人の戯言

2022年7月29日
iPhoneアプリから投稿

皮肉というのは怒りを笑いによって完全制圧するからこそ成り立つのであって、怒りが前面化しすぎていては政治的ステートメントと変わりがない。迸る激情をスクリーンサイズに凝縮させることによって異様に緊張感のある露悪コメディを立ち上げていたあのジョン・ウォーターズが、こんな野放図で直情的な映画を撮ってしまったというのが悲しい。いまさら60〜70年代の古びた手つきでハリウッド批判論を開陳されたところで何も響いてこない。というか演者に対して過度に非人道的だったり制作体制があまりにも杜撰だったりするアンダーグラウンド映画のほうがハリウッド映画よりよっぽど酷いんじゃないか…?とすら思えてしまう。

これを見たうえでアンダーグラウンド映画を作りたい!ハリウッド映画を打破したい!と思える人間はおそらくいないだろう。そういう観客のシラケすらも勘案のうえだというのなら天晴れジョン・ウォーターズと万雷の拍手を送りたいところだが、残念ながら本作にそこまでの知的作為性を感じることはできなかった。黒人女の腕に「尊敬する映画監督」として「スパイク・リー」の名前が彫られてるくらい余裕のない映画なのだから。かつてのジョン・ウォーターズならここで容赦なく「D・W・グリフィス」の名を刻み込んでいたはずだと思うとただただ無念でならない。

いくらアンダーグラウンド映画の旗振り役といえども寄る年波にはかなわなかったということなのかもしれない😢

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