ビッグ・フィッシュのレビュー・感想・評価
全109件中、1~20件目を表示
ファンタジックラブストーリー
あり得ないようなシチュエーションが多くて好き。
父の一途さが好き。
父に対する息子の疑いが晴れて良かった。
巨人と仲良くなったり、銀行強盗したり、息子と赤いクルマでぶっ飛ばす映像が空想だろうと現実だろうと、どっちみち見応えがあって楽しい作品。
終盤、父の話が本当かもしれないと思えてくる。
余韻が残る。
愛とおとぎ話
タイトルにある巨大な魚が象徴的に登場するが、英語の「big fish」には大物という意味があるらしい。
また「fish story」といえばホラ話を指す。
ということでこれはある男の盛大なホラ話を描いたファンタジー映画であり、父と子の再生を描いた人間ドラマでもある。
現実パートでは病により死期が近づいたエドワードと、その息子のウィルの確執が描かれる。
ウィルの結婚式のスピーチの時ですら、まるで自分が主役であるかのような作り話を披露するエドワード。
作り話ばかりする父が本当はどのような人物だったのか。
この映画はエドワードが語るとても真実とは思えないようなファンタジーな人生を美しい映像で観せてくれる。
目の中に対象の死の瞬間を映し出す魔女や、巨人との友情と冒険。
すべての住民が裸足で過ごす理想郷のような町。
そしてひと目で恋に落ち、人生を捧げたいと願った運命の相手サンドラとの出会い。
特にエドワードがサンドラのために無数の水仙を捧げるシーンはとても美しく心に残る。
そして物語が進むに連れ、デタラメだと思っていた彼の話には真実が含まれていたことが分かってくる。
この映画で気になったのが、作り話ばかりをするエドワードの心理だ。
もちろん事実をすべて話すことが決して最善ではないことも分かる。
嘘や作り話が人の心を救うことも確かだ。
しかしエドワードの物語はあまりにもフィクションが多い。
自分に自信がないからなのか、それとも何かを隠そうとしているのか、あるいは何かから逃げようとしているのか。
後半になり、彼が人生を人助けのために費やしてきたことが分かる。
一見、差別的にも思える巨人や小人の描写もあるが、彼は社会から拒絶されたマイノリティな人々にも正面から向き合ってきた。
そして彼は銀行の破綻により失われる運命だった理想郷を買い取り、見返りを求めることなく住民たちのために尽くした。
彼の人生の過程ではおそらく救えなかったものも多く存在したのだろう。
だから彼は悲しい現実を美しいファンタジーに作り変えたのかもしれない。
ラスト、死を迎えるエドワードからウィルが物語を紡ぐ役割を引き受けるシーンは感動的だ。
ウィルの物語の中ではエドワードの死は大団円を迎える。
そして実際の葬儀にも、彼のおとぎ話の中に登場した人物たちが弔問のために訪れる。
とても美しい物語ではあったが、20年以上前に初めてスクリーンで観たほどの感動は得られなかった。
時代の変化と共にこちらの感受性も変わったということだろう。
『ビッグフィッシュ』は思い出の中だけで美化されている方が良かったのかもしれない。
ミュンヒハウゼン症候群は深刻。無事に天国へ召されて良かった♥
この演出家の父親は詐欺師で銀行強盗なんだね♥
元々出鱈目な話だから、うそ話として突っ込みどころ満載なんだが、この息子、つまり、この演出家もそのDNAを継承していると言う事だ。
それは父親の死についての思い。父親がまだご存命の若者には分からないかもしれないが、親の死なんて自分の人生に於いて大した影響は無い。それをこの演出家は大法螺をふいて映画にまでしてしまっている。映画がなにかの比喩であるのなら、許せるが、どうやら、それも矛盾する点が多い。つまり、現世では絶対に合うことの無いどこの馬の骨か分からない者の法螺話を聞いて感動する訳には行かないのだ。
金の結婚指輪から始まり、朝鮮民主主義◯◯共和国(中国語は話さないだろ!)との戦いを経て、巨大魚のアメリ◯合衆国はそれを世界へ返上して永遠の平和を取り戻す努力をしている。さぁ、息子たちよ!世界平和を取り戻せ。金の指輪がキャピタリズムで朝鮮◯◯◯◯人民共和国がコミュニズムって所だろう。
とまぁ、こんな事比喩として言いたいのだろうが、さて?
ミュンヒハウゼン症候群ならば、自傷行為や幼児虐待にも繋がる笑えない症例が沢山ある病気。そんな親父を大衆の面前にさらす空気の読めない演出家だと思う。
矢口高雄先生の『釣りキチ三平』をリスペクト?ナマズなんかよりも幻の怪魚イトウの方がSENSEある。
この頃まではティム・バートン作品を楽しめていた。
劇場公開時鑑賞。
ユアン・マクレガーがアルバート・フィニーにメタモルフォーゼするかな…するかも。
嘘か本当か。単純に1か0かで切り分けられないことがある、ということを強く考えさせられた。いい/悪い、もっと極端にいえば神かク○かの2種類しかないのなら、そこからは何とも変わり映えのしない貧弱なものしか生まれないと思う。
おとぎばなしか現実か?
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主人公の父は自分の経験を何でも大げさに話す大ぼらふきであった。
人はそれを楽しんでいたが、現実主義のジャーナリストである主人公はそれがとても嫌だった。
が、やがてそれが完全なるホラではなく、一部(もしくは全部?)が事実であると知る。
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どこまでが事実でどこまでが現実なのか結局よくわかりませんでした。
というより最後まで明かされずに終わる感じ。
もう一回見たらもう少しよくわかるのかもしれません。
素直になれない父と息子
ユアンマクレガーの屈託のない笑顔は無敵ですね!
あんな顔の人に悪い人はいないです。
子供の頃、パパが留守がちでさみしい思いをしたから
素直になれない息子。
本当は大好きなのに。
パパもそこは素直じゃないのねー。
父と息子はやっぱり照れちゃって、遠回りしちゃうよね。
ラストはほろっときました。
心温まる良作でした!
徹底して本物の映像にこだわる
父親に聞かされていたホラ話が、話半分くらいに聞いていたのに、あながちウソでもなかったという、なんともニッチなポイントを突いてくる映画でした。
そのホラ話を全部映像化するという、構成的には「フォレスト・ガンプ」と同じなのに、これほどテイストの違う映画になるのもやはり監督の違いというか、面白い対比です。
徹底してリアルな映像を追求したらしいという監督のこだわりが、ちょっとキューブリック風にも思えます。たぶんキャリアの最盛期で、潤沢な資金があったのでしょう。
今なら有無を言わさずCGでゴマかすでしょうから、こんな贅沢な映像はもう見られないのでしょうね。
ファンタジーと現実
鬼才、ティム・バートンと言えば
「バットマン」
「シザーハンズ」
「チャーリーとチョコレート工場」
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』等
個性的で奇妙な世界観を持った
監督で有名ですね。
イマジネーション溢れる作品に
ドキドキさせられたものです。
この「ビッグ・フィッシュ」も
ファンタジーの世界へと
誘ってくれました。
一度鑑賞済でしたが
CS放送で、再鑑賞。
父親が、自分の人生で経験した事を
息子に語り 確執も生まれるが
父の最期の
エピソードを締めくくる。
ファンタジーと現実の両方から
描かれた物語。
キャストも豪華で
父 エドワード役には
「オリエント急行殺人事件」で
ポアロを演じた
アルバート・フィニー
貫禄の演技でした。
息子ウィルには
「あの頃ペニー・レインと」の
ビリー・クラダップ
その、妻には
「エディット・ピアフ」
(愛の讃歌)で
オスカーを獲得した
マリオン・コティヤールが
病床にいる老いたエドワードを
静かに見守る表情がステキでした。
エドワードの妻には
「キングコング」の
ジェシカ・ラングが好演。
好きな女優さんです。
お話しに登場する
若きエドワードには
「スター・ウォーズ」の
ユアン・マクレガーが
楽天的で、元気な青年を
楽しんで演じている姿が
とても、印象的。
若きエドワードが用意した
「黄色の水仙」が
拡がる大地の中で
「運命の女性」である
回想シーンの若きサンドラ
(アリソン・ローマンが可愛い)
二人が映るシーンの
映像美が素晴らしかったです。
そして、エドワードが
旅の途中で出会う人々、街
移動サーカスの団長
キャロウェイ役には
「ロマンシング・ストーン」の
ダニー・デビートが怪演
なんと、その団長の下で働く
エージェントには
「チャリチョコ」で
ウンパルンパを演じた
ディープ・ロイが登場。
楽しい発見の連続でした。
お気に入りシーンは
エドワードが道に迷い
辿り着いた街スペクターでの
ワンシーンで、
趣味で収集している
「ファイヤー・キング」の
食器が見られて嬉しかったです。
ラストは、父親が亡くなり
数年後、ウィルは
自分の息子に
語り継いでゆくのでした。
ネタバレになるので
「ビッグ・フィッシュ」の意味は
秘密・・・。ステキなシーンでしたよ。
人を幸せにするほら話
父のほら話に嫌気がさしていた息子が、父の最期に最高のほら話をしてあげるところは感動した。
愛と優しさに溢れた映画だった。
お葬式に、父の語ったほら話の登場人物たちが来ていた。巨人のカールは思ったほど大きくなく、上半身だけ分かれた双子姉妹はきちんと二人分に分かれていた。
父の話は、たしかに誇張していたようだけど、全てが作り話というわけではなかったんだね。
終わり方も素敵だった。
人生なんてまるでお伽噺さ
ある親子の話。
幼い子供から見た父親は絶対的な存在。
その話は全てが真実であり、刺激的で魅力的。
父が子に見せる姿や語りは、時に面白おかしく、時に真剣に
受け手の想像によってはまるで御伽噺。
しかし大人になるにつれて全てが真実ではないと思い始める。
父は最期まで偉大な父を貫き通した。
息子は父の過去を追うことで父という存在を再確認した。
そんな父の背中を見て子は育つ
Fish storyは大袈裟な話の意
それはまるで不思議で優しい絵本
今更ではあるがティム・バートンの独特な世界観を久しぶりに見たいと思って鑑賞
冒頭から不思議な世界観に個性的な登場人物
そうそうこの感じが観たかった
ただこの作品はいい意味で期待を裏切ってくれました
ティム・バートンの不思議で荒唐無稽なダークなファンタジーを詰め込んだビックリ箱みたいな父と、現実主義な息子、対極にあるような存在の2人が物語に奥行きをもたせてる
そして物語を見終わった時
しっかりしたヒューマンドラマを見たような感動と不思議なファンタジー世界の共存に、思わずテレビ画面の前でスタンディングオベーションしてしまうでしょう
やっと見た
何度レンタルしても見ずに返却して疎遠だったが、ようやくUNEXTで見た。ら、イメージと違ってて残念だった。父親役の俳優があまり好みじゃなかったし、なんだかなー、、って不完全燃焼な作品だった
ティム・バートンは少し苦手なのだが、これは観やすくてよかった。ほど...
ティム・バートンは少し苦手なのだが、これは観やすくてよかった。ほどよい感じがよかったのかな。
ほら話ばかりの父親に嫌気がさしていた息子が、父親の死期が近づいたことがきっかけに、父親のことを知り、ただのほら話だけではなかったこと知っていく。
そして自分の子にも伝えていく。親子の絆が描かれている。
若い頃の父親ユアン・マクレガーが母親に一面の水仙を贈るシーンは素敵だった。
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