劇場公開日 2007年6月22日

「●ハリウッド・テン。」マジェスティック うり坊033さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0●ハリウッド・テン。

2016年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

知的

幸せ

映画館に観に行ったな。「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」のフランク・ダラボン。どれも、なんだか優しい感じの作品でいいんだよな。
事故で記憶喪失になった男。どうやら彼は街のヒーローだったようだ。彼は街の希望だ。戦争で疲れ切った街に活気が戻る。しかし、父の死の直前に記憶が戻る。ハリウッド新進気鋭の脚本家で、共産主義者の疑いをかけられていた。やがて委員会は彼の居場所を突きとめる。

父にはやさしいウソをつくが、彼女には事実を話す。彼女も、本物の彼だったら権力に屈しない、と譲らない。最後はケンカ別れだ。
公開尋問で彼は屈するのか。

時は50年代前後。赤狩り真っ盛り。ハリウッド・テンだとか映画界もかなり粛清されたらしい。このへんも裏テーマとしてあったのかも。
『パピヨン』のダルトン・トランボ。彼もハリウッド・テンのひとりだ。のちに、『ローマの休日』が、実は追放中の彼が執筆していたことがわかったとか。『ジョニーは戦場へ行った』は必見だ。

うり坊033