カーズ : 新作映画評論

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カーズ

劇場公開日 2006年7月1日
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カーズ 7月1日より日比谷スカラ座ほか全国東宝洋画系にてロードショー

もう少し短くすれば、傑作になったかも

意外に思われるかもしれないが、ピクサーという会社はCG技術に対しかなり保守的で、ドリームワークス・アニメーションなどライバル会社の遥か後方を走っていた。しかし今回、7年ぶりのジョン・ラセター監督作品とあってか、社のプライドを賭けた懸命の技術的追い上げが見られる。特に光の表現が見事で、朝、日中、夜間など、時間帯による色彩の違いまでリアルに描き分けられ、まるで空気がそこに存在しているかのよう。また背景となるアメリカの雄大な景色は、岩山、森林、路面のアスファルトなど、ディテールの細かさも相まって、キャラクターがいなければほとんど実写にしか見えないだろう。そのキャラクターたちも、最近の塗装、昔の塗装、ラメ入り塗装、ボロボロにサビた車など、微妙な表面質感の違いまで完璧に描かれている。

しかし2時間もの間、ずっと擬人化された車に感情移入し続けるのは、かなり疲れたというのも正直な感想だ。レースやアメリカの自動車文化の知識がないと分かりにくい描写や、少々クドイと思われる場面もある。最初からディレクターズ・カット版を見せられたような感じで、もう少し短く刈り込んでいったら、傑作になったような気がするのが多少残念だ。

大口孝之

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ABOUT THE MOVIE

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  • カーズ
  • 「トイ・ストーリー2」以来、7年ぶりにジョン・ラセター自ら監督に挑戦したディズニー/ピクサーの最新作。レストランがガソリンスタンド、靴屋がタイヤ販売店という「クルマの世界」を舞台に、傲慢な新人レースカー、ライトニング・マックイーンの成長を描く。声の出演は、オーウェン・ウィルソン、ボニー・ハント、そしてハリウッド一のカーレース狂として知られる名優ポール・ニューマン。
  • 原題:
    Cars
    監督・脚本:
    ジョン・ラセター
    音楽:
    ランディ・ニューマン
    共同監督:
    ジョー・ランフト
    出演:
    オーウェン・ウィルソンポール・ニューマンボニー・ハント、ラリー・ザ・ケーブルガイ
    製作国:
    2006年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間56分
    配給:
    ブエナビスタ
  • 7月1日より日比谷スカラ座ほか全国東宝洋画系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)Disney/Pixar

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