劇場公開日 2024年5月10日

胸騒ぎのレビュー・感想・評価

全64件中、1~20件目を表示

3.5中盤までは“気まずい系サスペンス”として斬新で秀逸

2024年5月7日
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鑑賞方法:試写会

怖い

デンマーク出身で監督・脚本を兼ねたクリスチャン・タフドルップは、休暇を過ごしたイタリアで出会った家族の家を6カ月後に訪れ、気まずい思いと我慢を強いられる羽目になった経験から本作の着想を得たという。

都会暮らしのデンマーク人夫婦ビャアンとルイーセとその娘が、旅先で意気投合したオランダ人夫婦の自然に囲まれた家に招かれる話。オランダ人夫婦は気さくで社交的で、言語障害があるという幼い男児は陰気な印象であるものの、ビャアンが特に乗り気になり妻と幼い娘を車に乗せてオランダの田舎へ週末旅行に出かける。

監督の実体験が基になっているように、よく知らない家族から自宅に招かれた時の気遣いや遠慮、部屋や食事を提供してもらっている負い目や申し訳なさといった心理状態は、たいていの人が共感できる部分だろう。ほかにも、街中や店内などで幼い子を厳しく叱りつけている親を見かけた時のいやな気持ちなど、誰にも身に覚えがあるような気まずさ、困惑、不快な感覚を巧みに織り込んで緊張感をじわじわと高めていく序盤から中盤が秀逸で、“気まずい系サスペンス”とでも呼ぶべき新たな分野を開拓しつつあるのを目撃した思いがする。打楽器とストリングスで不穏な気配を醸し出すBGMも効果的だ。

ビャアンが自分たちの絶望的な未来の可能性を知ってからを終盤とするなら、ここからはまあまあありきたりなホラー展開になってしまうのが惜しい。ビャアンは知り得た情報をなぜ家族と共有しないのか。なぜ死に物狂いで運命に抗おうとしないのか。そうした大勢が抱く違和感よりも、結局はタフドルップ監督が決めたエンディングに至る筋書きが優先されたのだろう。中盤まであれほどリアルだったビャアンたち夫婦の心理や言動が、終盤で急に作り物っぽくなるというか。

なお、2022年製作の本作はハリウッド版リメイクが順調に進み、今年9月に米公開予定。主演のジェームズ・マカヴォイが、招かれるゲスト側ではなくホスト側の夫を演じるというから、ストーリー上のひねりも大いに期待できそうだ。

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高森 郁哉

3.5最後まで目を背けずに見終えることができるか

2024年4月24日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

 傑出した作品が近年生み出されている北欧ホラーから新たに届けられた悪夢のようなヒューマンホラーです。人間の悪意や恐ろしさを描いていて、見た後は、あなたの知人や友人が信じられなくなってしまうかもしれません。

 見ていくうちに誤解や違和感が増していき、戻らなければいいのに! という願いは、映画的なお約束によってことごとく打ち砕かれることでしょう。ホラー映画好き、恐怖好き、痛いシーン好きな人でも、最後まで目を背けずに見終えることができるかで、その濃度が試される作品です。

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和田隆

3.5One Screwed Up Movie

2024年4月11日
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鑑賞方法:VOD

In Speak No Evil, as a psychological horror film, it's clear from the start that something is amiss with the hosts of this family vacation, but it is far from predictable. Towards the end the film crosses lines that might categorize it as exploitation. There's nothing to feel good about walking away this film, which clearly was the intent. Indeed, a fathomable nightmare at the worst scale.

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Dan Knighton

3.5こんな恐怖ちょっとない程

2024年5月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

 まあ、怖い! 本当に恐い、ラストに至っては観た事を後悔しかねない程の衝撃に言葉もない。

 デンマークとオランダなんて、貧困政治の日本と違って北欧の先進国。国ごとに言語は異なるかも知れませんが、地理的に近く民族も入り乱れ、習慣も似かより、数か国語を操って普通かしらんと思ってました。よくある米国と英国のカルチャーショックなんて映画にもありますよね、同じ言語でもこの有様ですから両国の相違は私達の思う以上なのでしょう。まずは、その辺りに驚きました。とは言え、車で行けられるのですね、フェリーに乗って。言葉もフツーに母国語の他に英語が喋られるのが当然で、だから成り立つお話でもある。

 基本はごくフツーの人々なのに何か変? その積み重ねで違和感が増大した時には時すでに遅し。古くは「ローズマリーの赤ちゃん」1968年、「ゲット・アウト」2017年、「ミッドサマー」2019年、など結構あるけれど、後味の悪さで行ったら、際立ちますね本作は。

 イタリア敢行旅行中に知り合ったデンマークの一家とオランダの一家、是非ウチに遊びにいらっしゃいよ、で映画が始まる。こちらは女の子を連れて、先方には男の子がいる、けれど男の子は「生まれつき舌が無いから喋られない」なんて奇妙な説明が入る。これがラストのおぞましさに繋がるとは露知らず。

 ところ変われば習慣も異なる、を言い訳に些細な食い違いも飲み込んで、飲み込んで。しかし次々と疑念が重なり不審に変わる。一旦は無断で帰国しかけたにも関わらず、女の子のぬいぐるみの置忘れで戻る羽目に。熱心かつ執拗な説得に屈し、もう一晩が最悪の事態に繋がってしまう。

 結果的にこの悪魔の夫婦の目的も、どうして捕まらないのかも含め、一切の説明もない。そもそもこんなに手間暇かけて悪事を繰り返すメリットは何? こいつらの収入源は何? ラスト近くの別棟には多数のトランクが並び、びっしりと幾多の家族の写真が並ぶ、すべて幼い子供のいる家族ばかりが。運河のオランダであり、山が一切なく、ひたすら平原のような光景で、こんな悪魔の住みつく場所があるのかしらとも思う。

 しかし、ラストに向かっての多数の「ひっかかり」の積み重ねが映画としては良く出来ているのも確かなのです。その辺りを邦題「胸騒ぎ」で表現したのでしょう、原題は「Speak No Evil」なんですね、こっちの方がなんとなくラストを暗示してますよね。

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クニオ

5.081

2024年5月20日
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ブレミン

4.0「分断」される世界の戯画としての、「捕食者に蹂躙される獲物」を描く容赦のない物語。

2024年5月20日
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じゃい

3.5ターニングポイントはたくさんあった

2024年5月20日
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鑑賞方法:映画館

怖い

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mtk

2.5好き嫌いを除けば作品としてはよく作ってると思う

2024年5月19日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

だけど後半(特に終盤)がひたすらに胸くそ悪くて、再び見たいとは思わないし他人にも勧めにくいという作品。ブラムハウスでリメイクが決定済みだとかいうことだけど、どういう方向に持っていくのだろうか。

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フクメン

3.5鑑賞動機:何か瘴気のようなものがポスターやスチールから感じられて胸騒ぎがしてしょうがない9割、ごく一部の評判1割。

2024年5月19日
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なお

2.0なんかね

2024年5月19日
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まぁ普通に退屈はしない映画だったけど、現実的な主人公だし、我が子も想いの癖に最後なんなんあれ?てなった。全く感情移入はできなかった。ずっと不安な感じが続いて気持ち悪かったけど、それはすごく面白い体験だった。帰りのスーパーで人間不信になった。ありがとう

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てぃーじぇー

5.0『セブン』、『ミスト』に比肩する、すなわちもう二度と観ないけどまごうことなき傑作

2024年5月19日
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デンマークから家族と共にイタリアの閑静な田舎のヴィラを訪ねたビャアンは同じく家族連れで宿泊していたオランダ人のパトリックと意気投合。数週間後ビャアン達のもとにパトリックから自宅に泊まりにこないかと誘う招待状が届き、快諾したビャアン達はカーフェリーでオランダに渡り人里離れた家を訪れるがそこでふと感じた胸騒ぎがじわじわとビャアン達の神経を蝕んでいく。

旅先では違和感を感じなかったパトリック達の人懐っこさに潜む強引な押し付けがましさや無作法にイラッとさせられながらも何とか受け流しているうちに侵されたくない領域にまで土足で踏み込まれることになりジリジリと神経をすり減らしていく様は人間関係あるあるに満ちていて観ているこちらもイライラが募理、不愉快さを回避するための二者択一を何度も何度も試されその度に間違った方を選択をするビャアンがパトリック達の正体に気づくカットにゾッとし、その後目を背けたくなることしか起こらないクライマックスに絶望しエンドロールを眺めている心中にはこの言葉しか残りません。

・・・観なきゃよかった。

『落下の解剖学』では家族内での断絶の象徴だった言語の違いが、本作では二つの家族の間に横たわる断ち難い断絶を象徴していて、お互いに何を話しているか判らない疑心暗鬼が終始不協和音として劇中に響いている感じももうとにかく不快。オランダの歌姫トレインチャ・オーステルハウスの美しい歌声も挿入されたりしているのですがそれも全然耳に入ってこない。嫌なものしか映っていないし嫌なことしか起こらない居心地の悪さに耐え切れなくなってうっかり笑ってしまうことにも我ながらビックリするわけですが、その方向感覚を失った条件反射が本作の肝であることにクライマックスで気付かされてしまうストーリーテリングの巧みさにタコ殴りにされて、監督・脚本を手掛けるクリスチャン・タフドルップに対して殺意すら覚えます。ホンマ北欧映画ってエグってくるなぁ、もう!

ちなみに英題タイトルはSpeak No Evil、悪口を言っちゃいけないという良識がズタボロに引き裂かれる悪趣味に血の気が失せました。

『セブン』、『ミスト』に比肩する、すなわちもう二度と観ないけどまごうことなき傑作。とにかく不快なので興行成績でも25位にも入ってないくらい人が入ってないことに胸を撫で下ろしています。

ということでこれっぽっちもオススメしませんよ、物凄い傑作ですけど。

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よね

0.5終始イライラ

2024年5月19日
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主人公が無抵抗すぎてイライラする映画でした
個人的に今年ワーストです

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カズピ

3.0なんて理不尽な・・・

2024年5月18日
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ホスト側の目的がわからない。
さらって何がしたいのか?
あれだけの数の犯行を犯したら捕まらないか?

ラストは何故抵抗しないのだろう。
娘が連れていかれたのに無抵抗。
あの時確認できた武器はハサミくらいだったのに。

娘の無くし癖がムカつく。
大事ならキチンと持ってろよ。

パンフレット大き過ぎ。
保管に困るよ。

思ったより胸糞悪くはなかったな。
事前に色々な感想を読んでみたけど、もっと胸糞悪いのかと思ってた。

最近は独特な雰囲気の北欧系ホラーが増えてきてちょっと嬉しい。

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BISCONTI

3.5期待度○鑑賞後の満足度○ 邦題よりも原題の“Gæsterne=「客」”よりも英題の “Speak No Evil”が一番ピッタリくるホラー。怖いシーンは殆ど無いのにゾッとするこれぞホラー。

2024年5月18日
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①コミュニケーションをするための共通語である英語では無難な事を言ってるのに、各々の母国語で交わす夫婦の会話では本音が出てるというのが妙にリアル。

②饒舌な映画ではない。勿論、会話もふんだんにあるのだが、殆ど日常会話の域で恐怖を煽るような台詞は無い。
それでも不穏さや薄気味悪さを感じさせるのは殆ど映像である。
そういう点ではこれ又映画らしい映画。

③隣に引っ越してきた人が実は殺人鬼だった、引っ越したら隣の人が異常人格者だった、ルームメイトを募集したら怖い人だった、突き会ったらヤバい人だった等々といった出会い系、或いはシチュエーションホラーは数々あって、これもその変奏曲の一つだから、とれだけアイデア・プロット・構成・演出が他の有象無象のホラーと差別化されているかがミソ。

④冒頭、曇りガラスを通して何とか見える林の中の舗装されていない道を走っているシーンから不穏。
と、一転陽光眩しいイタリアのリゾートへ。
お互い旅先で知り合い意気投合た一組の夫婦。
オランダ人夫婦の夫の方はやや押しが強くてウザそうだか悪い人ではないみたい。
しかし、

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もーさん

3.5胸クソ悪い系?

2024年5月18日
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コージィ日本犬

3.0人の家でセックスすな

2024年5月18日
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単純

日常にある胸糞とのことだが、家から出て人と関わってたら、こんなことよくあるしなと思ったし、この嫌な感じを感じたくないから、俺、家にひきこもってるし、友達もいらないんだなと再認識した。というか、招いた家族のほうが失礼という映画のようだが、招かれた側のほうもけっこう失礼よなと思ったな。人ん家でセックスするとか言語道断だろう。前半から中盤にかけてはそんなありふれた日常を見せられて、金払ってわざわざなんでこんなの見せられてんだろうて思った。終盤、さらってから殺すあたりはけっこうリアルに感じたな。死体片付けるとこまでちゃんと描いてほしかった、グロ映画好きとしては。

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ヨシオヘミング

2.0イヤな映画...😩

2024年5月18日
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悲しい

久々に胸糞の悪いイヤな映画を観てしまった...
男の子が可哀想で観ていてツラくなっちゃいました。
もう二度とこの作品を観たくありません
ラストの車内ではいくらでも反撃出来たのに、あの旦那はホント弱っちい(笑)
ハリウッドリメイクされるようだけど、最後は反撃して異常者夫婦を逆に崖の下へ突き落として殺すくらいのスリラーアクションにしてもらいたい

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風魔鬼組頭

4.0想像以上にかなり怖かったです…

2024年5月17日
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Ryo

3.5なんで子供のダンスのシーンでさっさと帰らないのか… お父さんもヤバ...

2024年5月17日
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きょん

1.0★1かもしれないし、6かもしれない、、、

2024年5月17日
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市丸よん