劇場公開日 2024年5月10日

「原作の後に映画がより良いと思った」不死身ラヴァーズ satoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5原作の後に映画がより良いと思った

2024年5月11日
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鑑賞方法:試写会、映画館

原作を読んだ時、スピード感あふれるファンタジーな展開の中でキャラクターの勢いがすごくて生き生きしてる感じがとにかく爽快で面白いなと思った。映画では男女逆転しているけど、りのが起こす風とかまっすぐ走り続ける感じとか物語のテンポ感が漫画をちゃんと再現されてて松居さんが漫画を読んだ時のワクワクが伝わってくる気がした。
だから原作を読んで、また映画を観たらより面白かった。

前半は真っ直ぐすぎるりのがすごく生き生きしてみえたけど、大学生になったりのは悩んで消えたり、でもやっぱり好きが溢れたり、葛藤している感じがまた別の生き生きしている人間らしさに見えた。
心の平穏が幸せだって言っていた人がいて、その意味が分かるような分からないようなモヤモヤしてたけど、松居さんの映画を見るとやっぱり、悩んだり幸せが溢れてたりまた沈んだりそういう感情があるって感情に生かされるのってなんか人間らしくて素敵だなって思える。

現実に耐えられなくなった大学生りのが神社でそう言うことでしか悩めないんだって笑顔の裏側を告白するシーンで、超越してるあの田中がりののそういうところを尊敬してたって褒めたのが印象的だった。
考え方というか性格とか人間性とか全く真逆な田中とりのの友情も良かった。

sato