劇場公開日 2023年9月29日

「エミリーとルークのすれ違いが悲しい。」Fair Play フェアプレー マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)

エミリーとルークのすれ違いが悲しい。

2023年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

同僚で恋人どうしの女性と男性。女性がが男性より先に昇進し上司になる。女性は自分が先に昇進したことを男性が快く思わないかもと気にする。男性は気にしてないよと平静をよそおう。
ウソである。幹部が自分よりも彼女を評価したのだからおもしろい訳がない
自分の能力が昇進した同僚に負けてないという自負が有れば、同僚が自分より先に昇進したら面白くない。実力で上に行ったのではなく、ゴマをすったとか、上司と寝たからだと勘ぐる。
とまあココまでは映画館で見た予告と自分の経験から分かる。
僕はこの後の2人のすれ違いが悲しくてならなかった。

管理職になったエミリーと、先を越されたルーク。
エミリーは管理職としての成果を上げなければいけない重圧があり、部下の失敗も自分の責任だから何とかしなければならない。幹部たちとの付き合いもある。職場は同じだが環境がかなり変わったので精神的に不安定だ。
恋人のルークには管理職の大変さを分かってほしいのだけど伝わらない。こんな時こそルークがエミリーを支えればいいのにと見てる方は思うのだけど、ルークは余裕がなくてそれが分からない。

ルークは先を越された悔しさと焦りから、自分の能力を伸ばすことに必死だ。恋人のエミリーには自分の気持ちを分かって協力してほしいのだけれど、エミリーは管理職になったばかりでやはり余裕がない。

お互いが相手を思いやり支えあったほうがいいと見てる方は分かるが、2人は自分のことだけで精一杯で相手を思いやる余裕がない。

何気ない言葉が相手を傷つけ、疑心暗鬼になり、すれ違い心が離れていく。もう見ていて悲しくてしょうがなかった。

あと、ルークがクソ男でどうしようもないのだけど、僕も含めて男も女もだいたいルークと大差ないと思った。ルークは女性が自分より上だと許せなくてイロイロ萎えちゃう。でもヤッパシ謝れよルーク。

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マサヒロ