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司葉子、黒澤明&三船敏郎の“奇妙な絆”明かす 加山雄三の衝撃逸話も暴露

2018年1月27日 17:00

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舞台挨拶に立った司葉子
舞台挨拶に立った司葉子

[映画.com ニュース] 2月4日に閉館する東京・TOHOシネマズ日劇の特別イベント「さよなら日劇ラストショウ」で1月27日、三船敏郎主演の黒澤明監督作「用心棒」(1961)が上映され、出演の司葉子が舞台挨拶に出席。満場の観客に出迎えられた司は、「『日劇ラストショウ』が今日からということで、トップバッターとして来ました」とほほ笑み、「日劇ができて85年。ほぼ同い年です」と挨拶した。

映画は、時代劇に西部劇の要素を取り入れた痛快娯楽活劇。司は小平の女房・ぬいを演じており、「まさに哀れな役なんです。ちょっと出て、殴られて、それでおしまい。でも殴ってくださった(おりん役の)山田五十鈴さんは、怖かったですね~。ほんのワンカットでしたが、鬼みたいでした」と身震いしてみせる。しかし、その経験が後に中村登監督作「紀ノ川」(66)で生きたそうで、「走って逃げる娘役の岩下志麻ちゃんを裸足で追いかけて、とっ捕まえて怒るシーン。その時に、『あ、あれだ!』と。山田五十鈴さんに成り代わって演じ、演技賞(第40回キネマ旬報賞主演女優賞など)をもらいました」と思いを馳せていた。

さらに、数々の傑作でタッグを組んでいた黒澤監督と三船氏の絆についても言及。「撮影に入ると三船さんは1年間、役に没頭なさるから、夜は非常に開放されて。9時ごろになると黒澤先生のお家の前にオープンカーで(やってきて)、『馬鹿野郎!』と叫ぶんです(笑)。これ有名な話ですが、仲間は『また始まった』と思うんですけど、普通の人はびっくりする」と吹き出し、「でも三船さん、本当にお昼の演技は過酷。そうするからこそ持つんだろうと思いますし、黒澤先生も三船さんも対等に組んで、だからこそあの映画ができたんだと思います」と懐かしそうに明かしていた。

用心棒」の出演シーンが短いことに執心する司は、「(2月2日に)成瀬巳喜男監督作『乱れ雲』(67)が上映されます。これこそ私の代表作。本当なら、その日に来るべきだと思うんですけど」と話し場内を沸かせる。一方で加山雄三との共演シーンに触れ、「黒澤監督作もそうですが、成瀬監督の作品もものすごく緊張するんです。『乱れ雲』 の十和田湖でのロケで、加山さんと私が初めて会って撮影するとき……」と口を開きかけたが、「言っていいかな? 加山さんに叱られるかな」と言い淀んだ。しかし結局、「加山さんのここ(頭に)に、(硬貨サイズの)ハゲができていて。メイクさんが一生懸命(隠すために)塗っていたの」と衝撃の逸話を暴露。「叱られるかな? まあね、今日は最後ですから! そのくらい巨匠たちの映画に出るのは、俳優も神経を使って頑張るわけですよ。加山さん、ごめんね」と茶目っ気たっぷりに謝っていた。

「さよなら日劇ラストショウ」は、2月4日まで開催。邦画、洋画、アニメ問わず、日劇誕生から今日までの85年間を彩った作品が上映される。ラインナップなどの詳細は、公式サイト(https://www.tohotheater.jp/theater/034/info/event/nichigeki-lastshow0127-0204.html)で掲載中。

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