ゲット・クレイジー

劇場公開日:

ゲット・クレイジー

解説

「ロックンロール・ハイスクール」のアラン・アーカッシュ監督が1983年に手がけた、奇想天外なロックンロールコメディ。

1982年の大みそか。ロサンゼルスにあるロックの殿堂サターン・シアターでは、史上最大規模のニューイヤーコンサートが開催されようとしていた。しかし、そこへ劇場を乗っ取ろうと画策する悪徳プロモーターが現れ、コンサートを妨害しようとしたことから、サターン・シアターはてんやわんやの大騒ぎになってしまう。

ミック・ジャガーを彷彿させる大物ロックスター役を「時計じかけのオレンジ」のマルコム・マクダウェルが怪演。そのほかルー・リードがボブ・ディランをパロディした役を演じるなど、ミュージシャンも多数出演。

1983年製作/92分/アメリカ
原題または英題:Get Crazy
劇場公開日:2022年12月11日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5毎年大晦日に観たい年越しライブパーティー。

2022年12月31日
PCから投稿

日本ではビデオ発売のみだった80年代のカルト映画を、東京の菊川に新しくできた映画館Strangerが独自に配給権を買って公開してくれた。40年前の大晦日、とあるライブハウスが企画した年越しライブの狂騒を描いたコメディで、とにかく表層的なロックンロールのイメージにポップさをまぶして、おもちゃ箱をひっくり返したようなドタバタ劇に仕立て上げているのだが、そのペラさが猛烈に80年代的なアートとして成立している。

子どもだった同時代に観ていたらおふざけが過ぎて呆れていた気がするのだが、40年経って触れてみると、時代を封じ込めた玉手箱のようで愛おしく、そして底抜けに楽しい。さらにB級映画として片付けられないくらい、演奏シーンがいちいち素晴らしい。

振付師やキャスティング・ディレクターとして活躍されているらしい女性が率いるNADA BANDは、カルト化するのも納得のガールズバンドだし、ルー・リードは出オチ的なカメオかと思ったら、しみじみとさせる使われ方をしていて、もはや感涙レベル。毎年大晦日にテレビで流れていてほしい。

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村山章

1.5ルー

2023年12月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ルー・リード目当てで観に行ったけど、良かったのはルー・リードが出てくるところだけで、正直なところ、あとは全然良くなかった。

エンドロールのルー・リードの曲は、スゴい良かった。

20231223 菊川Stranger

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デビット・ボーイ

4.0"Little Sister"

2022年12月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

間に合わないルー・リードの代わりにロックスターを気取るマルコム・マクダウェルが『ベルベット・ゴールドマイン』でイギー・ポップ擬を演じたユアン・マクレガーみたいで本作を参考にしたか?トッド・ヘインズ!?

LAパンクのFEARでボーカルだったリー・ヴィングは『ストリート・オブ・ファイヤー』で演じたクールな印象とは違って野獣が如くイカれ狂った役を、ハードコア・パンクにカバーした「Hoochie Coochie Man」を披露するリー・ヴィングが格好良くて久々にFEARのアルバムを聴きたくなった。

Ramonesが登場しそうな勢いのライブシーンが圧巻で『ロックンロール・ハイスクール』を超えるような面白おかしくて破茶滅茶な迫力あるライブが最高、ロジャー・コーマン関係無しにバカバカしくてブッ飛んだロックンロール映画をブチかました監督のアラン・アーカッシュの成せる技。

どうしたって出演した意味が理解出来ないルー・リードのトボけた演技に笑えたり、このまま見せ場なしかと思いきやエンドロールで魅せ付ける粋な演出に心を掴まれた。

これ『ロックンロール・ハイスクール』との二本立てで観れたら最高だろうなぁ、オマケに『ハリウッド・ブルーバード』も付けた三本立てでアラン・アーカッシュ特集もあり得るかも!?

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万年 東一