「ガッチャマン」実写映画化決定!主演は松坂桃李
2012年10月12日 05:00
[映画.com ニュース] タツノコプロが制作した伝説的アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」が、日活製作、東宝配給により「ガッチャマン」として実写映画化されることが明らかになった。同プロ史上最大のヒット作といっても過言ではない名作が、佐藤東弥監督のメガホンのもと、総力を結集して10月15日のクランクインに臨もうとしている。主人公の“大鷲の健”を演じるのは、映画、ドラマと引っ張りだこの松坂桃李。さらに、綾野剛、剛力彩芽、濱田龍臣、鈴木亮平といった若手実力派が顔をそろえ、世界征服を企む悪の組織“ギャラクター”との激闘に身を捧げる。
1972年10月に放送がスタートしたアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」は、平均視聴率21%という驚異的な数字を記録。2クール(半年間)の放送予定が延長され、最終的には8クール(2年間)で全105話が放送された。その後、熱狂的なファンの再放送嘆願書がきっかけとなり、映画化やテレビシリーズの続編が実現。シリーズ最高視聴率27.1%を樹立するなど、漫画原作のないオリジナル作品でありながら、旧作と合わせて4年もの長期シリーズとなったことでも知られている。
日活100周年、タツノコプロ50周年記念作品という位置づけで製作されるだけに、若手実力派キャストのみならず、豊富な実績を誇るスタッフもずらり勢ぞろい。脚本を「GANTZ」シリーズの渡辺雄介が執筆し、アクション指導をハリウッドでも実績のある小池達朗、キャラクターデザインをフルCGアニメ「APPLESEED」で知られる荒牧伸志が担当する。また、今作一番の見どころといえるVFXは、山崎貴監督作などで定評のある「白組」が手がける。
オリジナルでは、松坂扮する“大鷲の健”の称号がガッチャマンだったが、今作では幼いころから過酷な特殊訓練を受けてきたISO(国際科学技術庁)のエージェントである5人の総称となる。主演の松坂は、「これだけ有名なアニメーションの実写映画化に参加することができるのは、身震いするぐらい楽しみです。僕は戦隊出身なので、レッドを務めさせていただいた経験を生かすとともに、全く新しいヒーロー像を作り上げていきたいと思っています」と並々ならぬ意欲。健のライバルで、クールで破天荒な“コンドルのジョー”を演じる綾野も「正義とは何なのか。悪とは何なのか。自身の真に潜む獣と闘い続け、牙なる精神で、チーム・ガッチャマン、漢、コンドルのジョーを生きさせていただきます。ガッチャマン世代の皆さま、そしてまだガッチャマンに触れていない世代の皆さまにも共感共鳴していただけるよう、真に迫り邁進させていただきます」と負けていない。
ガッチャマンのヒロインで、健に恋心を抱く“白鳥(しらとり)のジュン”に息吹を与える剛力は「誰もが知っているアニメなので、期待を裏切らないように格好よく、ガッチャマンらしく、新しいジュンを魅せることができたらなと思います! アクション初挑戦なので、とにかくとにかく楽しみです!!」と意気込む。オリジナルを知らない濱田は、役どころがマイナーチェンジされジュンと姉妹という設定になった“燕(つばくろ)の甚平”役。鈴木は、メンバーのムードメーカー役で、優しい心根を持ちながらも圧倒的なパワーを誇る“みみずくの竜”を務める。
映画の舞台は、近未来の東京。人類のテクノロジーを圧倒する力をもつ謎の組織「ギャラクター」が、全世界へ宣戦布告し、地球の半分を占領してしまう。ISOの南部博士は、人類最後の望みをかけ、5人の若者を招集する。本編では、最新のVFX技術を駆使したスピーディで力強いアクションシーンをふんだんに盛り込み、ガッチャマンとギャラクターの死闘、仲間との絆を描く。CGのカット数は、「ヤッターマン」(1300カット)、「GANTZ」(前後編で1000カット)を超えることになるという。
ハリウッドのアメコミ実写映画を凌駕する超大作を目指す佐藤監督は、「原作のアニメの世界にリスペクトを捧げながら、若くて才能ある俳優陣、スタッフたちと、原作を知らない方々にも楽しんでいただけるような、そして今の時代だからこそ希望をもてるような、日本ならではのヒーロー映画を作り上げていきたいと思っております」と覚悟をにじませる。また、南部博士やアンダーソン長官、ギャラクター側のベルク・カッツェや総裁Xといった主要な登場人物を誰が演じるのかにも注目が集まる。さらに、オリジナルでジュンが経営するメンバーの溜まり場「ゴーゴー喫茶・スナックJ」や、メンバーが腕に装着するブレスレット、大型偵察・攻撃機ゴッドフェニックスなどがどのように描写されるのかなど、今後も細部にいたるまで目が離せない。撮了は、12月下旬予定だ。
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