いれずみ突撃隊

劇場公開日:

解説

「御金蔵破り」の石井輝男が脚色、監督したやくざもの。撮影は「夢のハワイで盆踊り」の山沢義一。

1964年製作/91分/日本
配給:東映
劇場公開日:1964年10月21日

ストーリー

生まれついての喧嘩好きから、親兄弟からも見離されて、一匹狼として名を売った衆木は、日露の戦いでその名も高い、麻布三連隊第一中隊に召集の身となった。そして、転属に転属を重ねて今は南支派遣軍杉野三中隊に在籍していた。命を賭けるこの最前線での生活は、衆木一等兵にとって往み心地はよくなかった。古参兵が初年兵を傷めつけることは、かわりなく、衆木は正義感を爆発させては重営倉に入ること度々であった。だがそんな軍隊にも中隊長の安川中尉のように尊敬できる軍人もいた。古参兵とは常に衝突する衆木の名は、軍隊中に鳴り響いていたが、慰安婦仲間にも、その名は知られていた。特に慰安婦の姐御みどりは、生れが衆木と同じ浅草でもあったので、度々話し込むこともあった。だが二人とも意地っ張りで、喧嘩は絶えなかった。みどりの親友、光子には、みどりが衆木を愛していることが痛い程わかっていたのだが……。一方阿川は、みどりに横恋慕すると、衆木に事毎にあたった。外出の日、慰安所に駈けつける兵隊に交って、みどりの所へ行く衆木だが、みどりを抱こうともしないで、口喧嘩をする衆木に、最年少の宮田二等兵は気が気ではなかった。丁度その頃、八路軍の攻撃に入った宮田は、不慮の死を遂げた。言い知れぬ怒りを覚えた衆木だが、みどりもまた、ゲリラ隊に襲われて傷ついていた。安川部隊は、八路軍の攻撃の矢面にあったが、衆木は、負傷した安川中尉とみどりの為に精一杯闘うことを決意した。小隊の全滅が、つぎつぎと報告されていた。夜戦いに疲れた兵隊のまどろむ中、みどりは衆木の腕に抱かれて幸せを味わいながら、息をひきとった。翌朝相つぐ戦いに疲れた衆木は、機関銃にかじりついて戦った。弾の装填を手伝っていた光子も死んだ。悲しみにうちひしがれた衆木は、仲間に別れを告げると、小銃をかかえて敵中に飛びこんでいった。

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