THE SWARM/ザ・スウォーム : 特集
【「ゲーム・オブ・スローンズ」の次はこれ!】
大注目の作品を観たら、超おすすめの渾身作だった!
映像化不可能の原作を“史上最大級の予算”で映像化…
凄まじいクオリティ&結末に驚く“規格外サスペンス”
映画ファンの皆様へ……おすすめの作品をご紹介します! タイトルは「THE SWARM/ザ・スウォーム」、Huluで3月4日から独占配信される最新の超大型深海SFサスペンスドラマです。
何が推せるかというと、そのスケールとクオリティです。なんと映像化不可能といわれたベストセラー小説を、ヨーロッパ制作のテレビシリーズ史上最大級の制作費で映像化! ハリウッド映画や各国で活躍する一流のキャストやスタッフ(日本からは木村拓哉が出演)が集い、全身全霊をこめ、アツい人間ドラマと心震わす映像世界を創り上げたのです!
「ゲーム・オブ・スローンズ」「ストレンジャー・シングス」などを楽しんできた映画.com編集部も、今作には注目していたので、実際に鑑賞してみることに。すると期待を大きく超える要素がいくつもあって……。
映画ファンの皆様に、ぜひチェックしてもらいたい今作。この記事では、魅力をあますところなくレビューしていきます!
【配信スケジュール】
3月4日(土) 1~3話
3月18日(土) 4話
3月25日(土) 5話
4月1日(土) 6話
4月8日(土) 7、8話(最終回)
●【注目&期待の新作】
「ゲーム・オブ・スローンズ」「ストレンジャー・シングス」の次に没頭したい、大スケールの渾身作
映画.com編集部:今作を一言で紹介するならば、「ゲーム・オブ・スローンズ」「ストレンジャー・シングス」「ウォーキング・デッド」など、世界中を席巻した傑作の次に注目してもらいたい超大型ドラマだ。
予告編や作品概要に目を通した瞬間、スルーできない“良作のにおい”をひしひしと感じたし、上記の3作品に匹敵する感覚も得られるのではないか、とも予感した。それほどの期待感に出合えることは本当に稀だからこそ、より「観ねば!」との思いは強まっていった。
●【期待の理由】原作は映像化不可能!
「ゲースロ」プロデューサーが、規格外の制作費を投じて全力で映像化!
それほどの期待を寄せた具体的な理由は、大きく分けて以下の3つだった。
・原作は映像化不可能と言われたベストセラー小説
・ヨーロッパ制作のテレビシリーズ史上最大級の制作費で映像化
・プロデューサーは「ゲーム・オブ・スローンズ」で知られ、エミー賞受賞歴を誇るフランク・ドルジャー
特に映像化不可能と謳われた小説、というところがなんとも言えずよい。映画でも「映像化不可能」という惹句はそそられるし、作品の世界観やビジュアルの持つインパクトへの想像もどんどんふくらんでくる。
さらにプロデューサーが「ゲースロ」のフランク・ドルジャー! なおかつ彼が同作以降初めて手掛ける作品とくれば、もう極大のスケール感と、心の底から没入できる映像体験は約束されたようなものではないか!
というわけで、鑑賞前から前傾姿勢だったが、ここからは本編を観た感想にフォーカスしていこう。期待感通りだったのか? それ以上だったのか?
●【実際に観たら①】物語が強烈に面白い!
人類を襲う見えない敵は、“海そのもの”だった…
作品を観るかどうかの決め手は「物語がおもしろそうか」だ、というユーザーは多いだろう。筆者もそうだ。
その点、今作の物語はとてもよかった。
世界中で不可解な現象が次々と起きていた。クジラやシャチが人間を襲い、甲殻類による謎の感染症が蔓延し人々を死にいたらしめている。それらの出来事は、全く関連性がないように思われていた。しかし、世界各国から集結した研究者たちは驚くべき結論にたどり着く……。宇宙よりも謎が多いと言われる深海で一体何が起きているのか? 人類は再び平和な海を取り戻すことができるのか?
世界中の研究者たちが、愛する家族・仲間たちとの別れや悲しみを乗り越え、人類のために闘うことを決断する。観ていて胸からこみ上げるものがあり、目頭が何度も何度も何度も熱くなった。
また、昨今は現実世界でも、東京湾や大阪湾でクジラが発見されるなどの海洋異変や、新型コロナウイルスの猛威などが盛んに報じられている。原作は2004年に刊行されたが、まるで今の時代を予見していたかのように思えてならない。リアルなストーリーにも背筋が凍りつつ、夢中になるはずだ。
●【実際に観たら②】映像のクオリティがすさまじい!
迫力はもちろん“精巧さ”が異常…かつてない表現の数々に圧倒された
期待していた映像美や迫力は、やはり度肝を抜くクオリティで驚かされっぱなしだった。
特に海や水、そして海中の生物の表現がすさまじい。ヨーロッパ最大級の水中スタジオで撮影された圧巻の大迫力映像が画面で躍る……「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」など、海を舞台にした大作映画を想起して仕方なかった。
そして迫力もよかったが、同時に注目してほしいのはその精巧さだ。ダイナミックに躍動するクジラやシャチ、その周囲を舞う水泡や水流など、現実よりも美しくかつ精緻に描かれており、まるで海そのものがひとつの生命体であるように見えるのだ。
海はかくも美しく危険で、力強いのか――画面の端々に映る狂気的なまでのVFXにため息が漏れる。さらにさらに、演出や演技はもちろん、美術、衣装、メイク、音響、録音など、あらゆるセクションが一流のクオリティを発揮し続けていて、画面の細部を観たくなり、どの瞬間も目が離せなかった。
●【実際に観たら③】1話ごとの“結末”に驚き!
連続視聴が止まらない…クライマックスの特大の仕掛けをご堪能あれ
連続ドラマの“映画とは一味違う”要素。それは1話ごとに区切られ、それゆえに各話の最後は次話への強烈な興味を喚起する“衝撃のラスト”が用意されている点だ。
今作も例に漏れず、各話ごとの結末に驚かされ、連続視聴がやめられない、止まらない! たとえば第1話は、ホエール・ウォッチングを楽しむ観光船が……! さらに作品全体のクライマックスにも仰天する結末が待っており、これはぜひネタバレを食らわず体感してもらいたいところだ。
内容を具体的に伝えることは当然避けるが、ヒントとして、プロデューサーのフランク・ドルジャーの気になるコメントを置いておこう。
ドルジャー「私はこの作品をディザスターもの(自然災害を描くパニックもの)にするつもりはなく、モンスターもの(怪物を扱った作品)としてアプローチすると決めていました。ドラマをご覧になった方は、実はそのモンスターは海の中に潜んでいません。モンスターとはいったいなんなのかは、観てのお楽しみですが、きっとその展開に驚かれるのではないでしょうか。エンタテインメント作品として楽しみながらも、最終的にはそういった気づきを得て、感動してもらえるような作品になっていればと思います」
絶対に最終話まで観て!
●【実際に観たら④】一流の精鋭キャストに感服!
世界中から名優が結集…日本からは木村拓哉が出演、どうしても目を奪われる
今作は国際的な超ビッグプロジェクトでもあり、ゆえに世界各国から俳優陣が結集している。特筆したいのは、その豪華さ、および精鋭っぷりである。
まずは「ゼロ・ダーク・サーティ」のアレクサンダー・カリム! そして「スパニッシュ・アパートメント」のセシル・ドゥ・フランス、「ザ・クラウン」のレオニー・ベネシュ、ジョシュア・オジック、「アトミック・ブロンド」のバルバラ・スコヴァ、「DUNE 砂の惑星」のシャロン・ダンカン=ブルースター!
そしてそして、日本からは木村拓哉が参加(海外ドラマ初出演)! 物語の途中からキーパーソンの1人として登場する。海と関わりの深い日本で、海運業で財を成した実業家だが、同時に海を汚してしまったという後悔も……という役どころだ。知性的かつ威厳たっぷりな演技を披露しており、そのほかの豪華キャストに勝るとも劣らない堂々たる存在感を放っている。
また、重要なことは、キャラクターの人生やキャストの演技を通じ、我々観客が環境問題をより行為的に知られる点だ。このことからも、筆者は終始、作品に魅了されっぱなしだった。
●レビューまとめ:映画ファンに観てほしい超大型国際ドラマだった!
・映像化不可能の小説を、ヨーロッパ制作のTVシリーズ史上最大級の制作費で映像化!
・しかもプロデューサーは「ゲーム・オブ・スローンズ」のフランク・ドルジャー
・物語=“人類を襲う敵は海”が強烈に面白い! 胸アツドラマとリアルな展開に夢中になった
・映像のクオリティがすさまじい! まるで海そのものが“生命体”にみえるVFXの数々
・1話ごとの結末に驚き、連続視聴が止まらない! 最終話にさらなる仕掛けも…最後まで観て!
・キャストも超豪華! ハリウッド映画の常連たちに加え、木村拓哉も参加!
以上、映画.com編集部が「THE SWARM/ザ・スウォーム」を猛烈に推すレビューはいかがでしたか? ここまで読んだ“あなた”は、きっと今作を気に入るはず。ぜひ、鑑賞してみてくださいね!
■作品概要【番組タイトル】「THE SWARM/ザ・スウォーム」 (全8話)
【配信情報】3月4日からHuluにて独占配信
製作総指揮:フランク・ドルジャー(「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011~19))
監督:バーバラ・イーダー(「バーバリアンズ -若き野望のさだめ-」(20)
「Thank You For Bombing(原題)」(15))
ルーク・ワトソン(「Britannia(原題)」(18)「リッパー・ストリート」(12~16))
原作:「THE SWARM」フランク・シェッツィング著
脚本:スティーヴ・ラリー(エミー賞ノミネート作品「ストライクバック」(10~20))
マリッサ・レストラード(「ディープ・ステート」(18~))
制作:インタグリオ・フィルムズ、ndFインターナショナル・プロダクション
©️Staudinger-Franke
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