全米映画ランキング : 2025年8月1日~2025年8月3日
全米映画ランキング:2025年8月4日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2025年8月1日~2025年8月3日
(金額・順位は確定前のもの)Box Office Essentials
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 1 | ![]() | The Fantastic Four: First Steps | 2 | 40,000,000 | 198,427,635 |
2 | 初 | ![]() | The Bad Guys 2Universal | 1 | 22,200,000 | 22,200,000 |
3 | 初 | ![]() | The Naked GunParamount | 1 | 17,000,000 | 17,000,000 |
4 | 2 | ![]() | Superman | 4 | 13,855,000 | 316,211,000 |
5 | 3 | ![]() | Jurassic World: Rebirth | 5 | 8,700,000 | 317,606,000 |
6 | 初 | ![]() | TogetherNeon | 1 | 6,802,000 | 10,858,502 |
7 | 4 | ![]() | F1: The Movie | 6 | 4,100,000 | 173,291,000 |
8 | 6 | ![]() | I Know What You Did Last SummerSony Pictures | 3 | 2,650,000 | 29,532,000 |
9 | 5 | ![]() | Smurfs | 3 | 1,770,000 | 28,502,000 |
10 | 7 | ![]() | How to Train Your Dragon | 8 | 1,350,000 | 260,409,000 |
「ファンタスティック4 ファースト・ステップ」2週連続首位! 米ネオンの新作ホラーが6位にランクイン【全米映画ランキング】
8月第1週の北米映画市場、週末3日間(8月1~3日)の興行収入ランキングでは、マーベル・コミックス初のヒーローチームを新たに描いた「ファンタスティック4 ファースト・ステップ」(ディズニー)が、2週連続首位を獲得しました。MCUのドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」を手がけたマット・シャンクマンが監督を務め、「ファンタスティック4」の4人をペドロ・パスカル、バネッサ・カービー、エボン・モス=バクラック、ジョセフ・クインが演じています。
宇宙ミッションのさなかに起きた事故で特殊能力を得た4人は、その力と正義感で人々を救うヒーローチーム「ファンタスティック4」として活躍。チームリーダーで天才科学者のリード・リチャーズ/ミスター・ファンタスティックの妻で、チームの精神的支柱のスーの妊娠という知らせを受けて喜びに包まれるも、リードのある行動がきっかけで惑星を食い尽くす規格外の敵・宇宙神ギャラクタスの脅威が地球に迫ります。
公開第1週の興収が1億1760万ドルだったのに比べ、第2週は4000万ドルと66%の大幅な減少が見られました。スーパーヒーロー映画では60%程度の減少はよくあること(「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」は68%減、「サンダーボルツ*」は56%減)ですが、公開4週を迎えた「スーパーマン」の第2週末の興収が53%減であったことを考えると、先行きの厳しさは否めません。それでも、これまでに北米で1億9800万ドル、全世界で3億6800万ドルの興行収入を上げており、今年劇場公開された「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」「サンダーボルツ*」を上回る勢いを見せています。
2位となったのは「The Bad Guys 2(原題)」。2022年に公開された、権力者や富豪から華麗なテクニックで財宝を奪う怪盗集団「バッドガイズ」の活躍を描くドリームワークス・アニメーションによる長編アニメ映画の続編です。今作では、更生したバッドガイズの面々が最後の詐欺に手を染める物語を描いています。公開第1週で前作を上回る興収2220万ドルを記録し、フランチャイズ・エンターテインメント・リサーチのアナリスト、デビッド・A・グロスは「アニメーションの続編としては良い幕開け」「期待通りの成果を上げている」と評価しています。
3位は、リーアム・ニーソンがドジな刑事を演じるコメディ「The Naked Gun(原題)」。難事件に無責任と悪ノリの捜査法で挑む刑事フランク・ドレビンの活躍を描いた「裸の銃を持つ男」シリーズの新作です。初登場で興収1700万ドルの好成績を収め、米映画批評サイト「ロッテントマト」では批評家スコア91%の高評価を獲得しています。
注目なのは、初登場6位の「Together(原題)」。「パラサイト 半地下の家族」「逆転のトライアングル」「ANORA アノーラ」、そして今年のジャファル・パナヒ監督作「It Was Just an Accident(英題)」など、6年連続でカンヌ国際映画祭パルムドール作品を獲得している米ネオンの新作ホラーです。実生活でも夫婦であるデイブ・フランコとアリソン・ブリーが主演し、謎の力に遭遇し、共依存の関係に陥っていくカップルを演じました。プロモーションの一環として、初週に今作を見てトラウマを抱えた人のため無料のカップルセラピーを提供するなど話題作りにも余念がなく、興収をどこまで伸ばせるか期待したい作品となっています。
2025年8月4日更新 飯田沙野