全米映画ランキング : 2004年2月27日~2004年2月29日

全米映画ランキング:2004年3月2日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2004年2月27日~2004年2月29日
(金額・順位は確定後のもの)

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

スクリーン数

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1

The Passion of The Christ
「パッション」

New Market
(ヘラルド)

3,043 1 83,848,082 125,185,971
2 1

50 First Dates
「50ファースト・デート」

Sony
(ソニー)

3,450 3 12,565,729 88,683,963
3

Twisted
「ツイステッド」

Paramount
(アスミック)

2,703 1 8,904,299 8,904,299
4 2

Confessions of a Teenage Drama Queen

Buena Vista

2,503 2 6,346,941 16,905,932
5

Dirty Dancing: Havana Nights

Lion's Gate

2,042 1 5,811,325 5,811,325
6 3

Miracle
「ミラクル」

Buena Vista
(ブエナビスタ)

2,222 4 4,469,617 56,328,330
7 5

Eurotrip

Dreamworks

2,544 2 4,051,428 12,758,176
8 4

Welcome to Mooseport
「ウェルカム・トゥ・ムースポート」

Fox
(フォックス)

2,868 2 3,279,764 11,539,863
9 6

Barbershop 2: Back in Business

MGM

1,524 4 3,125,536 57,575,543
10

Broken Lizard's Club Dread

Fox Searchlight

1,807 1 3,035,688 3,035,688

メルギブ大勝利。「パッション」大ヒット&話題騒然!

メル・ギブソンが私財を投入して製作、イエス・キリストの死の直前12時間を、ラテン語とアラム語(英語字幕あり)で描いた「パッション」が猛烈な勢いで飛び出した。ユダヤ人団体によるけん制などもあって、一時は小規模の公開にとどまると見られていたが、フタを開けてみれば、3043館から週末3日間で8385万ドル(約90億円)を稼ぎ出すスーパーヒット。公開日(2月25日)からの5日間では、驚くなかれ1億2500万ドル(約135億円)という興収を記録している。ショック死する観客が現れたり、映画を支持するカトリック団体が宣伝に協力したりと、映画としては久々に社会現象化しているようだ。この現象は日本まで波及するか? 3位初登場の「ツイステッド」は、「存在の耐えられない軽さ」のフィリップ・カウフマンが監督、アシュレイ・ジャッド、サミュエル・L・ジャクソン、アンディ・ガルシアらが出演するスリラー。やや物足りない出足。また、5位にデビューした「ダーティ・ダンシング:ハバナ・ナイト」は、かつてナタリー・ポートマンとリッキー・マーティンが共演する話もあったが、出来上がってみると主演の2人は「天国の口、終りの楽園。」のディエゴ・ルナと英国女優ロモーラ・ガライ。監督は「17 セブンティーン」のガイ・ファーランド。58年、革命前夜のハバナ(キューバ)を舞台に繰り広げられる愛とダンスの熱い夜。もう1本、10位「クラブ・ドレッド」は、“ブロークン・リザード”ことジェイ・チャンドラセカール監督とその仲間たちによる能天気なホラー・コメディ。

2004年3月2日更新 藤井竜太郎

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