長谷川博己 : ウィキペディア(Wikipedia)
長谷川 博己(はせがわ ひろき、1977年〈昭和52年〉3月7日 - )は、日本の俳優。愛称は「ハセヒロ」「ピロちゃん」。東京都出身。ヒラタオフィス所属。
来歴
1986年ごろの一年間、家族でロンドンに居住したため、インターナショナルスクールでない現地の小学校に通った経験がある。
映画監督に憧れ、大学は最初、日本大学芸術学部を受験したが、日本大学は不合格となった。浪人生活を経て、中央大学文学部入学。在学中はマガジンハウスでアルバイトをしていた。 中央大学文学部の同級生には、お笑いトリオパンサーの尾形貴弘、実業家のひろゆきがいる。
中央大学文学部卒業。
2001年(平成13年)、文学座附属演劇研究所に入所(第41期生)。文学座には一回不合格となったため、浪人生活の間にイベント会社でのAD勤務を経験し、再受験での入所であった。
2002年(平成14年)、TPT『BENT』で初舞台を踏む。
2004年(平成16年)4月、研修科を終了し準座員として入座。同年、文学座支持会新人賞(座内賞)受賞。
2006年(平成18年)4月、準座員から座員に昇格。同年12月22日付で退座文学座・アトリエ短信、「近年の受賞一覧」参照。
2007年(平成19年)、芸能事務所フォスターに移籍。2008年(平成20年)以降、テレビドラマや映画を中心に活動する。
2010年(平成22年)、ヒラタオフィスに移籍。NHKドラマ『セカンドバージン』に出演。
2011年(平成23年)、テレビ東京『鈴木先生』で民放テレビドラマ初主演。
同年、日本テレビ『家政婦のミタ』では優柔不断で若年なダメな父親役を演じる。
2013年(平成25年)、大河ドラマ『八重の桜』では、主人公山本八重の最初の夫川崎尚之助役を演じる
2014年(平成26年)、TBSとWOWOWの共同制作で放送された『MOZU』で悪役、東和夫役を演じる。
2015年(平成27年)1月19日からフジテレビ系の「月9」枠で放送された『デート〜恋とはどんなものかしら〜』でオタク気質の高等遊民役を演じる。
2016年(平成28年)3月5日公開の『セーラー服と機関銃 -卒業-』で月永役を演じる。
2016年7月29日公開のゴジラシリーズ第29作『シン・ゴジラ』で、内閣官房副長官、矢口蘭堂役で主演。
2017年(平成29年)4月16日からTBS系「日曜劇場」枠で放送された『小さな巨人』で香坂真一郎役で主演。
2018年度後期放送のNHK連続テレビ小説『まんぷく』で、主人公の夫・立花萬平役(安藤百福がモデル)を演じる。
2020年(令和2年)放送のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』で、明智光秀役で主演。
2024年(令和6年)4月14日からTBS系「日曜劇場」枠で放送された『アンチヒーロー』で明墨正樹役で7年ぶりの主演。
家族
- 父は武蔵野美術大学名誉教授で建築評論家の長谷川堯。妹は聖徳大学短期大学部・総合文化学科の准教授で料理家の長谷川弓子。
出演
舞台
★=演出:蜷川幸雄
- BENT(2002年12月 - 2003年1月) - ルディ 役
- ゴロヴリョフ家の人々(2003年6・7月) - ヴォローデンカ 役
- AOI / KOMACHI(2003年11月、2007年3・4月) - 光 役
- モンテ・クリスト伯(2004年7月) - ベネディット 役
- 夜からの声(2004年9・10月) - 藤井柾 役
- マリー・アントワネット(2004年11月)
- KITCHEN(キッチン)(2005年4月)★ - ケヴィン 役
- ピロクテーテス(2005年5月)
- 赤い月(2005年8・9月、2006年5 - 7月) - 氷室啓介 役
- 皆に伝えよ!ソイレント・グリーンは人肉だと(2006年3・4月) - H 役
- トーチソング・トリロジー(2006年11・12月) - アラン 役
- シェイクスピア・ソナタ(2007年8・9月、作・演出:岩松了) - 沢村美介 役
- カリギュラ(2007年11月)★ - ケレア 役
- わが魂は輝く水なり-源平北越流誌-(2008年5月)★ - 平維盛 役
- から騒ぎ(2008年10月)★ - クローディオ 役
- 冬物語(2009年1・2月)★ - フロリゼル 役
- コースト・オブ・ユートピア(2009年9・10月)★ - ニコライ・スタンケーヴィチ / ニコライ・チェルヌイシェフスキー 役
- ヘンリー六世(2010年3・4月)★ - シャルル 役
- 黴菌(2010年12月、作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ) - 五斜池銀一郎 役
- 海辺のカフカ(2012年5月)★ - 大島 役
ドラマ
- 四つの嘘(2008年、テレビ朝日) - 福山 役
- 33分探偵 第9話(2008年、フジテレビ) - 児玉総一郎 役
- 七瀬ふたたび(2008年、NHK総合) - 武田雄司 役
- 記憶の中のミライ(2009年、BeeTV) - 主演・竜崎徹 役
- 妄想姉妹〜文學という名のもとに〜 第9話(2009年、日本テレビ) - 結城朝之助 役
- BOSS(2009年、フジテレビ) - 川野昭夫 役
- ギネ 産婦人科の女たち(2009年、日本テレビ) - 柊隆弘 役
- セカンドバージン番組エピソード 愛の形はさまざま!『恋愛ドラマ特集』-NHKアーカイブス(2010年10月12日 - 12月14日、NHK) - 鈴木行 役
- 告発〜国選弁護人 第6話(2011年、テレビ朝日) - 井上隆男 役
- 鈴木先生(2011年4月25日 - 6月27日、テレビ東京) - 主演・鈴木章 役
- 鈴木先生の結婚報告〜待望の休暇も心の汗が止まらないッ!〜(2013年1月1日、テレビ東京)
- 二夜連続松本清張ドラマスペシャル 砂の器(2011年9月10日・11日、テレビ朝日) - 関川重雄 役
- 家政婦のミタ(2011年10月12日 - 12月21日、日本テレビ) - 阿須田恵一 役
- 運命の人(2012年1月15日 - 3月18日、TBS)- 鯉沼玲 役
- 聖なる怪物たち(2012年1月 - 3月、テレビ朝日) - 日向敏雄 役
- 孤独のグルメ Season2 第11話 (2012年12月19日、テレビ東京)- 鈴本(『鈴木先生』のパロディキャラ)役
- 大河ドラマ(NHK総合)
- 八重の桜(2013年1月 - 12月) - 川崎尚之助 役
- 麒麟がくる(2020年1月19日 - 2021年2月7日) - 主演・明智光秀 役
- 雲の階段(2013年4月 - 6月、日本テレビ) - 主演・相川三郎 役
- MOZU - 東和夫 役
- Season1〜百舌の叫ぶ夜〜(2014年4月10日 - 6月12日、TBS)
- Season2〜幻の翼〜(2014年6月22日 - 7月20日、WOWOW/10月16日 - 11月23日、TBS)
- 55歳からのハローライフ 第1話(2014年6月14日、NHK総合) - 阿立 役
- デート〜恋とはどんなものかしら〜(2015年1月19日 - 3月23日、フジテレビ) - 谷口巧 役
- デート〜恋とはどんなものかしら〜2015夏 秘湯(2015年9月28日、フジテレビ)
- 誘拐ミステリー超傑作 法月綸太郎 一の悲劇(2016年9月23日、フジテレビ) - 主演・法月綸太郎 役
- 夏目漱石の妻(2016年9月24日 - 10月15日、NHK) - 夏目金之助(漱石) 役
- スーパープレミアム『獄門島』(2016年11月19日、NHK BSプレミアム) - 主演・金田一耕助 役
- 小さな巨人(2017年4月16日 - 6月18日、TBS) - 主演・香坂真一郎 役
- 都庁爆破!(2018年1月2日、TBS) - 主演・本郷裕二 役
- 連続テレビ小説『まんぷく』(2018年10月1日 - 2019年3月30日、NHK総合) - 立花萬平 役
- アンチヒーロー(2024年4月14日 - 6月16日、TBS) - 主演・明墨正樹 役
映画
- セカンドバージン(2011年9月23日、松竹) - 鈴木行 役
- 映画 鈴木先生(2013年1月12日、角川書店/テレビ東京) - 主演・鈴木章 役
- 地獄でなぜ悪い(2013年9月28日、キングレコード/ティ・ジョイ) - 平田純 役
- 舞妓はレディ(2014年9月13日、東宝) - 京野法嗣 役
- 海月姫(2014年12月27日、アスミック・エース) - 鯉淵修 役
- ラブ&ピース(2015年6月27日、アスミック・エース) - 主演・鈴木良一 役
- 進撃の巨人(2015年8月1日・9月19日連続公開、東宝)- シキシマ 役
- この国の空(2015年8月8日、ファントム・フィルム/KATSU-do) - 市毛 役
- 劇場版 MOZU(2015年11月7日、東宝) - 東和夫 役
- セーラー服と機関銃 -卒業-(2016年3月5日、KADOKAWA) - 月永 役
- 二重生活(2016年6月25日、スターサンズ) - 石坂史郎 役
- シン・ゴジラ(2016年7月29日、東宝) - 主演・矢口蘭堂 役
- 散歩する侵略者(2017年9月9日、松竹/日活) - 桜井 役
- アジア三面鏡2018 Journey 「碧朱」(2018年11月9日、マーメイドフィルム)
- 半世界(2019年2月15日、キノフィルムズ) - 沖山瑛介 役
- サムライマラソン(2019年2月22日、ギャガ) - 板倉勝明 役
- 霧が晴れるとき(2020年12月25日) - ナレーション
- はい、泳げません(2022年6月10日、東京テアトル・リトルモア) - 主演・小鳥遊雄司 役
- リボルバー・リリー(2023年8月11日、東映) - 岩見良明 役
- ルーム・オブ・ワンダー/La Chambre Des Merveilles(日本未公開)
CM
- 東京ガス「エネファーム」(2013年 - 2014年)
- 任天堂「トモダチコレクション 新生活」(2013年)
- ローソン「フローズンスイーツ」(2013年)
- アサヒフードアンドヘルスケア「クリーム玄米ブラン」(2014年)
- 三井住友銀行 (2014年 - 2015年)
- ダイハツ工業 「ムーヴ」(2014年 - 2015年)
- サントリー 「響 JAPANESE HARMONY 」(2015年)
- 花王 「アタックNeo除菌EX Wパワー」(2016年 - 2017年)
- リクルート 「スタディサプリ」(2016年 - 2017年)
- モンデリーズ・ジャパン「リッツ」(2016年 - 2021年)長谷川博己、リッツパーティーの主催者に 新CMイメージキャラクターに抜てき,オリコン,2016年9月6日
- 三井不動産レジデンシャル(2017年)
- 田辺三菱製薬「フルコートf」(2017年 - )
- ケイ・オプティコム「eo光」(2017年 - 2018年)
- トヨタ自動車 「エスクァイア」(2017年)
- グローリー 「創業100周年記念CM」(2018年 - 2019年)
- サッポロビール 「サッポロチューハイ99.99」(2018年 - 2020年)
- NTTドコモ(2018年 - 2021年)- コスモス役
- ジンズ「JINS Switch」(2019年 - 2020年)
- 日本損害保険協会「地震保険」(2019年 - 2020年)
- Trip.com (2020年)- ミスター・トリップ役
- アクア(2021年 - 2024年)
- キリンビール「SPRING VALLEY 豊潤〈496〉」(2021年 - 2022年)
- Qookka Games「三国志 真戦」(2021年)
- 東急不動産「BRANZ」(2021年 - )
- 日本経済新聞社「日経電子版」(2021年 - 2022年12月)
- jinjer「誰なんだ?!ジンジャー部長」(2022年)
- ウェルスナビ(2022年 - 2024年3月)
- 三井住友トラストクラブ「ダイナースクラブ」(2022年 - )
- 中部テレコミュニケーション「コミュファ」(2022年 - 2023年9月)深川麻衣と共演
- SBSホールディングス「EC物流お任せくん」(2022年 - 2024年)
- キリンビバレッジ「FIRE ONE DAY」(2023年 - )
- フジクラ(2024年 - )
- 日本マクドナルド「いまだけダブチ」(2024年 - )
- 富士フイルムビジネスイノベーション(2024年 - )
テレビ番組
- TEAM 最高の自分になれる場所「美容家電の女たち」(2012年9月17日、NHK総合)TEAM 最高の自分になれる場所 美容家電の女たち - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス - ナレーション
- 裸にしたい男(2013年1月9日(前編)・2013年1月16日(後編)、NHK BSプレミアム)
- 日経スペシャル「私の履歴書」(2013年4月4日 - 、BSジャパン) - ナレーション
- MANKIND / 人間史〜わたしたちの物語〜(2013年11月16日 - 、ヒストリーチャンネル) - オープニングナレーション
- エヴァ噺(2016年11月11日、NHK BSプレミアム)
- 第67回NHK紅白歌合戦(2016年12月31日、NHK総合・ラジオ第1) - 矢口蘭堂役
ラジオドラマ
- FMシアター(NHK-FM)
- はるさんの日記(2006年1月7日)
- 孤島の花(2011年2月26日) - 医師・三浦新司 役
ナレーション
- ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展(東京会期2022年10月8日-2023年1月22日)
ゲーム
- 龍が如く8(2024年1月26日発売) - 海老名正孝 役
受賞歴
2012年
- 第35回日本アカデミー賞・新人俳優賞(『セカンドバージン』)
- エランドール賞・新人賞
- 第20回橋田賞・新人賞
- ドラマ・オブ・ザ・イヤー・助演男優賞(『家政婦のミタ』)
- ザテレビジョンドラマアカデミー賞・助演男優賞(『家政婦のミタ』)
- 東京ドラマアウォード・助演男優賞(『家政婦のミタ』)
2015年
- ザテレビジョンドラマアカデミー賞・助演男優賞(『デート〜恋とはどんなものかしら〜』)
2017年
- 第40回日本アカデミー賞・優秀主演男優賞(『シン・ゴジラ』)
- 第25回橋田賞(『夏目漱石の妻』)
- 第43回放送文化基金賞・演技賞(『夏目漱石の妻』)
- GQ MEN OF THE YEAR 2017・Actor of the year
2021年
- 第29回橋田賞(『麒麟がくる』)
- 第24回日刊スポーツ・ドラマグランプリ・主演男優賞(『麒麟がくる』)
2024年
- 第120回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・主演男優賞(『アンチヒーロー』)
注釈
出典
参考文献
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/08 12:38 UTC (変更履歴)
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