イアン・カニング : ウィキペディア(Wikipedia)

イアン・カニングIain Canning, 1979年7月23日 - )は、イングランドの映画プロデューサーである。

人物

『英国王のスピーチ』(2010年)を製作したことによりアカデミー作品賞、英国アカデミー賞作品賞及び英国作品賞を獲得したことで知られる。2008年に製作パートナーのと共にを設立した。

キャリア

シーソー・フィルムズ設立以前には『HUNGER/ハンガー』と『コントロール』の製作総指揮を務めた。『ハンガー』はの最後の1週間を描いたスティーヴ・マックイーンの長編映画デビュー作であり、マックイーンは第61回カンヌ国際映画祭でカメラ・ドール、第62回英国アカデミー賞でカール・フォアマン賞(第一回作品賞)を獲得した。一方『コントロール』はジョイ・ディヴィジョンの歌手のイアン・カーティスの物語であり、第60回カンヌ国際映画祭のカメラ・ドール(特別表彰)と第61回英国アカデミー賞のカール・フォアマン賞を獲得した。2008年にシーソーを設立するとカニングはトム・フーパー監督、コリン・ファース主演の『英国王のスピーチ』、監督の『オレンジと太陽』を製作した。

2011年には再びマックイーン監督と組んだ『SHAME -シェイム-』の撮影が完了し、英国では、米国ではフォックス・サーチライト・ピクチャーズが配給権を獲得した。『SHAME -シェイム-』は2011年9月に第68回ヴェネツィア国際映画祭で上映され、主演のマイケル・ファスベンダーが男優賞を獲得した。

カニングとは『英国王のスピーチ』の成功により「MediaGuardian 100 2011」に名を連ねられ、「業界のビッグリーグ入りをした」と評された。

同性愛者であることを公表している。

フィルモグラフィ

日本語題原題 クレジット 備考
2007 コントロールControl 製作総指揮
2008 HUNGER/ハンガーHunger 製作総指揮
2010 オレンジと太陽Oranges and Sunshine 製作
英国王のスピーチThe King's Speech 製作 受賞 - アカデミー作品賞受賞 - 英国アカデミー賞作品賞受賞 - 英国アカデミー賞英国作品賞受賞 - 劇場映画賞ノミネート - ヨーロッパ映画賞作品賞
2011 SHAME -シェイム-Shame 製作 ノミネート - 英国アカデミー賞英国作品賞ノミネート - ヨーロッパ映画賞作品賞
2013 奇跡の2000マイルTracks 製作
2015 Mr.ホームズ 名探偵最後の事件Mr. Holmes 製作
スロウ・ウエストSlow West 製作
マクベスMacbeth 製作
ディーン、君がいた瞬間Life 製作
2016 LION/ライオン 〜25年目のただいま〜Lion 製作 ノミネート - アカデミー作品賞ノミネート - 放送映画批評家協会賞作品賞ノミネート - ゴールデングローブ賞 映画作品賞 (ドラマ部門)
2017 パーティで女の子に話しかけるにはHow to Talk to Girls at Parties 製作
2018 マグダラのマリアMary Magdalene 製作
妻たちの落とし前Widows 製作
2020 アンモナイトの目覚めAmmonite 製作
2021 パワー・オブ・ザ・ドッグThe Power of the Dog 製作
オペレーション・ミンスミート -ナチを欺いた死体-Operation Mincemeat 製作 ポストプロダクション
2022 The Son/息子The Son 製作 ポストプロダクション
2022- 窓際のスパイSlow Horses 製作総指揮 Apple TV+オリジナルドラマシリーズ
2023 ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命One Life 製作

参考文献

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/05/16 11:23 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「イアン・カニング」の人物情報へ