野村和也 : ウィキペディア(Wikipedia)

野村 和也(のむら かずや、1978年 - )は、日本のアニメ監督、アニメ演出家。STUDIO 4℃を経てフリー。

来歴

高校生の頃、アニメ業界を志す。もともとはイラストレーター志望だったが、イラスト作品の下描きから完成までの過程を追う『HOW to ART「アート探検隊」』(角川書店)という本と出会い、そこに載っていた有名イラストレーターの多くが元アニメーターだと知って職業として意識するようになる。また同時期に入手した映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の設定資料集『THE ANALYSIS OF攻殻機動隊―GHOST IN THE SHELL』(講談社)を見て、アニメスタッフの名前を意識するようになった。

上京して専門学校を卒業した後、STUDIO4℃に入社。約2年の動画経験を経て原画を担当するようになり、様々な作品でアニメーターとして仕事をする。最初は画力が身についたら1年ほどで辞めてイラストレーターを目指そうと思っていたが、やっているうちにアニメの仕事が楽しくなり、そのまま7年ほど在籍した。

2007年、STUDIO4℃を離れ、キャリアのターニングポイントとなる磯光雄監督のテレビアニメ『電脳コイル』に演出として参加する。以降、演出の仕事を中心に手がけるようになった。

2009年、Production I.G制作の『戦国BASARA』で絵コンテと演出を担当。その後、シリーズ2期の『戦国BASARA弐』で初の監督に抜擢される。『劇場版 戦国BASARA -The Last Party-』では、劇場アニメを初監督。

2015年、『攻殻機動隊 新劇場版』で黄瀬和哉総監督のもと、監督を手掛けた。

主な参加作品

テレビアニメ

劇場アニメ

  • アリーテ姫(2001年、動画)
  • 名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年、原画)
  • 名探偵コナン 迷宮の十字路(2003年、原画)
  • マインド・ゲーム(2004年、原画)
  • 鉄コン筋クリート(2006年、原画)
  • 劇場版 戦国BASARA -The Last Party-(2011年、監督・絵コンテ・演出)
  • ももへの手紙(2012年、原画)
  • 劇場版 BLOOD-C The Last Dark(2012年、原画)
  • 攻殻機動隊 新劇場版(2015年、監督・絵コンテ)
  • BLACKFOX(2019年、総監督

OVA

  • とっとこハム太郎 ハム太郎のおたんじょうび ~ママをたずねて三千てちてち~(2001年、作画監督)
  • デジタルジュース(2002年、動画・Animation Crew)
  • ゲートキーパーズ21(2002年 - 2003年、作画監督・原画)
  • HUNTER×HUNTER ~グリーンアイランド~(2003年、原画)
  • THE ANIMATRIX アニマトリックス セカンド・ルネッサンス パート1・パート2(2003年、原画)
  • 土方歳三 白の軌跡(2004年、原画)
  • 魔法少女隊アルス THE ADVENTURE(2007年、絵コンテ・演出・作画監督)
  • うさぎドロップ(2011年、絵コンテ・演出)

Webアニメ

  • 亡念のザムド(2008年 - 2009年、絵コンテ・演出・作画監督・原画)
  • (2018年、絵コンテ)

ゲーム

  • サモンナイト3(2003年、原画)

実写映画

  • 神☆ヴォイス(2011年、劇中アニメーション『リヴァリス』監督・絵コンテ・演出)

注釈

出典

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/04/20 14:57 UTC (変更履歴
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