タル・ウィルケンフェルド : ウィキペディア(Wikipedia)

タル・ウィルケンフェルドTal Wilkenfeld、1986年12月2日 - )は、オーストラリア・シドニー出身の女性ベーシスト。

経歴

14歳の時にギターを始める。その後高校を中退しオーストラリアからロサンゼルスに移住。アメリカに行った当初はギタリストとしてのトレーニングを受けていたが、17歳の時にベーシストに転向した。影響を受けたベーシストとして、ジャコ・パストリアスやアンソニー・ジャクソンを挙げている『トランスフォーメーション』日本盤CD(KICJ 553)ライナーノーツ(近藤正義)。

2007年、初のリーダー・アルバム『トランスフォーメーション』発表(日本発売は2009年)。その後、チック・コリアヴィニー・カリウタのオーストラリア・ツアーに参加。2007年7月にはジェフ・ベックのバンドのレギュラー・ベーシストに抜擢され、クロスロード・ギター・フェスティバルでジェフと共演し、注目を集めた。ジェフのライブ・アルバム『ライヴ・ベック3〜ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラブ』でも、タルの演奏が聴ける。その他、ハイラム・ブロック、スティーヴ・ヴァイオールマン・ブラザーズ・バンド、ウェイン・クランツなどと共演。2009年2月にはジェフ・ベックのジャパン・ツアーに同行した。2010年にはハービー・ハンコックのイマジン・プロジェクトに同行するが、ツアー中ローディーが彼女の足にアンプヘッドを落として緊急入院。そのままツアーを離れてヴィニー・カリウタやウェイン・クランツ、プリンス等が参加しているとされたアルバムのレコーディングに挑んでいる。なお、ハービーのツアーはその後マーカス・ミラーピノ・パラディーノ、ジェームス・ジナスが参加して継続された。

2023年1月、インキュバスのベーシスト、ベン・ケニーが病気療養中のため、タル・ウィルケンフェルドが代役で参加。

使用機材

フェンダー・ジャズベースを模倣した、サドウスキーのタル・ウィルケンフェルド・シグネイチャー・モデル。その他、予備も含めて数本持っている。ベースアンプはEBSを使用している。

ディスコグラフィ

ソロ・アルバム

  • 『トランスフォーメーション』 - Transformation (2007年)
  • 『ラヴ・リメインズ』 - Love Remains (2019年)

シングル

  • "Corner Painter" (2016年)
  • "Under the Sun" (2018年).
  • "Killing Me" (2019年)

参加アルバム

ジェフ・ベック

  • Eric Clapton's Crossroads Guitar Festival 2007 (2007年) ※オムニバスDVD。「Cause We've Ended as Lovers」「Big Block」に参加
  • 『ライヴ・ベック3〜ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラブ』 - Performing This Week... Live at Ronnie Scott's (2008年)
  • 『エモーション・アンド・コモーション』 - Emotion & Commotion (2010年)
  • The 25th Anniversary Rock & Roll Hall of Fame Concerts (2010年) ※オムニバスCD
  • Rock and Roll Hall of Fame + Museum Live Legends (2010年) ※オムニバスDVD

ハービー・ハンコック

  • 『イマジン・プロジェクト』 - The Imagine Project (2010年)
  • Experience Montreux (2013年) ※オムニバスBlu-ray

リー・リトナー

  • 『シックス・ストリング・セオリー』 - 6 String Theory (2010年)
  • 『リズム・セッションズ』 - Rhythm Sessions (2012年)

その他

  • メイシー・グレイ : 『ザ・セルアウト』 - The Sellout (2010年)
  • Various Artists : Chimes of Freedom: The Songs of Bob Dylan Honoring 50 Years of Amnesty International (2012年) ※「Love Minus Zero/No Limit」に参加
  • トレヴァー・ラビン : Jacaranda (2012年)
  • ウェイン・クランツ : Howie 61 (2012年)
  • スティーヴ・ルカサー : 『トランジション』 - Transition (2013年)
  • ジャクソン・ブラウン : 『スタンディング・イン・ザ・ブリーチ』 - Standing in the Breach (2014年)
  • ライアン・アダムス : 『ライアン・アダムス』 - Ryan Adams (2014年)
  • TOTO : 『TOTO XIV〜聖剣の絆〜』 - Toto XIV (2015年)
  • トッド・ラングレン : 『グローバル』 - Global (2015年)
  • キース・アーバン : Ripcord (2016年)

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/10/19 11:13 UTC (変更履歴
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