ロビン・ムーア : ウィキペディア(Wikipedia)

ロビン・ムーア(Robin Moore、1925年10月31日 - 2008年2月21日)はアメリカ合衆国の小説家。映画『グリーン・ベレー』の原作者である。また、「グリーン・ベレーのバラード」の共同作詞者でもある。

来歴

マサチューセッツ州ボストンで生まれ、コンコードで育つ。第二次世界大戦時にはアメリカ陸軍航空隊の機関銃手として戦い、その後ハーバード大学を卒業。テレビ番組制作の仕事を経て父親が経営するホテル会社に入社し、カリブ海でホテル業を営む傍らフィデル・カストロの初期を記録したノンフィクション『The Devil To Pay』を執筆した。

ハーバード大学の同級生ロバート・F・ケネディと友人であったことから、アメリカ陸軍特殊部隊であるグリーン・ベレーへの取材を許可され、自らグリーン・ベレーの訓練を受ける。その後、ムーアは第5特殊部隊群に配属され、南ベトナムに派遣された。この時の体験をもとに書かれた『グリーン・ベレー』はベストセラーとなり、映画化され、ムーアは国際的な評価を得ることになった。

また、ノンフィクション「The French Connection」も、後に「フレンチ・コネクション」として映画化された。

作家業以外にもムーアはローデシア軍に所属するアメリカ人義勇兵のコミュニティである「クリプルド・イーグルズ(片端の鷲達)」を作り、また、ローデシアの政治運営が人種差別ではないという主張を行っていた。

2004年にアフガニスタン紛争でのウサマ・ビン・ラディン捕縛作戦を描いた「The Hunt for Bin Laden」を出版するが、グリーン・ベレーの元隊員(実際は予備役特殊部隊群の武器調達係)を自称するジャック・イデマ(Jack Idema、のちにアフガニスタン内にて私的な対テロ活動を行い、拷問行為で逮捕)が協力したことからリアリティを欠く描写が多く見られる作品となり批判を受けロバート・ヤング・ペルトン - 『現代の傭兵』、同作は絶版となった。しかし、ムーア自身の米軍特殊部隊からの信望は残ることになった。

2008年、長い闘病生活を経て死去した。

関連項目

  • 特殊部隊
  • 反共主義
  • フレンチコネクション

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2022/05/05 04:58 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「ロビン・ムーア」の人物情報へ