ロッサノ・ブラッツィ : ウィキペディア(Wikipedia)

ロッサノ・ブラッツィRossano Brazzi、1916年9月18日 - 1994年12月24日)は、イタリアの俳優。エミリア・ロマーニャ州ボローニャ出身。

来歴

4歳の時にボローニャからトスカーナ州フィレンツェに移住し、サンマルコ大学に進学する。学生時代に演劇に関心を持ち、大学卒業後、弁護士事務所に勤務していたところを認められ舞台に出演する。その傍らでラジオやアメリカ映画のイタリア語版吹替の声優として活躍する。1939年にイタリア映画で映画デビュー。1942年に主演した『われら生きるもの』のヒットにより一躍スターとなったが、その後反ファシストのレジスタンス活動に加わり地下に潜伏。1947年に渡米し、マーヴィン・ルロイ監督の『若草物語』(1949年)に出演するが脚光をあまり浴びず、帰伊する。その後、再度渡米し、『裸足の伯爵夫人』(1954年)に出演して再出発を果たし、以後、ラテン・ラヴァーとして『旅情』や『愛の泉』などに出演して人気を博し、国際的に活躍した。

ちなみに、『ゴッドファーザー』のヴィトー・コルレオーネ役のオファーが来たが、断っている(後にマーロン・ブランドが演じる役)。

主な出演作品

公開年邦題原題役名備考
1941 トスカTosca マリオ・カヴァラドッシ
リゴレットIl re si diverte
1947 肉体の誘惑Furia アントニオ
ステファノを射てIl passatore ステファノ・ペローニ
1949 若草物語Little Women ベア教授
1950 噴火山の女Vulcano ドナート
1954 愛の泉Three Coins in the Fountain ジョルジオ・ビアンキ
裸足の伯爵夫人The Barefoot Contessa ヴィンチェンツォ・トルラート=ファヴリーニ伯爵
1955 旅情Summertime レナート・デ・ロッシ
1957 光は愛とともにThe Story of Esther Costello カルロ・ランディ
間奏曲Interlude トニオ・フィッシャー
失われたものゝ伝説Legend of the Lost ポール・ボナール
1958 南太平洋South Pacific エミール・ド・ベック
ある微笑A Certain Smile リュック・フェラン
1959 愛ふたたびCount Your Blessings Charles Edouard de Valhubert
1962 恋愛専科Rome Adventure ロベルト・オルランディ
1965 湖愁The Battle of the Villa Fiorita ロレンツォ
1967 女と女と女たちWoman Times Seven ジョルジオ
無責任恋愛作戦The Bobo カルロス
1968 紅ばらがひらく夜Il diario segreto di una minorenne 脚本・出演
キング・オブ・アフリカCaccia ai violenti ハミルトン
1969 ジャワの東Krakatoa, East of Java ジョヴァンニ
ミニミニ大作戦The Italian Job ベッカーマン
冒険者The Adventurers Baron de Coyne
妄執の館Honeymoon with a Stranger セビリャ テレビ映画
1971 怒りの戦場Mister Kingstreet's War
1972 美しく青きドナウThe Great Waltz テデスコ
1981 オーメン/最後の闘争Omen III: The Final Conflict デ・カーロ神父
1983 愛と叛乱の大地The Far Pavilions The Rana of Bhithor テレビ・ミニシリーズ
1984 処刑都市Fear City カーマイン
1985 カウボーイ・ダンディFinal Justice ドン・ラマンナ
サイコ・キラー7, Hyden Park: la casa maledetta Dr. Sernich
1988 ルシカム/KGB・赤い狙撃者Russicum - I giorni del diavolo マリーニ

参照

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/04/17 08:07 UTC (変更履歴
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