馬渕晴子
高校在学中の54年、日活にスカウトされ芸能界入りし、映画「女人の館」でデビュー。57年にNHKの専属女優となり、冨士眞奈美、小林千登勢とともに“NHK3人娘”として人気を博す。59年、日本教育テレビ(現・テレビ朝日)に移籍し、主演ドラマ「あの波の果てまで」で注目を浴びた。翌年、俳優の井上孝雄と結婚し、長男の出産のため一時休業するが、ドラマ「記念樹」(61)で復帰。ドラマ「三人の母」(68)や映画「祭りの準備」(75)、NHK連続テレビ小説「雲のじゅうたん」(76)をはじめ、さまざまな作品で母親役を演じることが多かった。その他の映画に「妻は告白する」(61)、「星空のマリオネット」(78)、「TOMORROW 明日」(88)など。舞台作品では演出も手がけた。12年10月3日、肺がんのため75歳で逝去。映画「ばななとグローブとジンベエザメ」が遺作となる。