松下功 : ウィキペディア(Wikipedia)
松下 功(まつした いさお、1951年11月23日 - 2018年9月16日) は日本の現代音楽の作曲家。
来歴
東京都出身。東京芸術大学、及び同大学院にて作曲を南弘明、黛敏郎に師事。1977年、日本音楽コンクール作曲部門入賞。
1979年、ドイツ政府学術交流会(DAAD)給費留学生としてベルリン芸術大学にて、尹伊桑に師事。
1985年、ドイツ・メンヒェングラートバッハ市国際作曲コンクール1位。1986年、入野賞受賞。
1988年から2003年まで、東京芸術大学音楽学部作曲科非常勤講師、1991年から99年まで尚美学園短期大学音楽学科助教授、1999年から2003年まで尚美学園大学情報芸術学部教授を歴任、また、2003年には「アジア音楽祭2003in東京」実行委員長、1999年から2004年にはアジア作曲家連盟会長を務めた。
東京芸術大学副学長(研究担当)・演奏藝術センター教授、社団法人日本作曲家協議会会長、アンサンブル東風代表などを務めた。 2005年にはガウデアムス音楽賞の審査員に選出された。芸大非常勤時代には、川島素晴、田村文生、大村久美子などを育てている。 2018年9月16日、急性大動脈解離により死去。
主要作品
管弦楽
- ディフュージョン(1976年)(日本音楽コンクール受賞作品)
- アラバスター/3群のorch.(1977年)(ISCM音楽祭「世界音楽の日々」1982入選)
- 時の糸 II(1987年)(入野賞受賞作品/ISCM音楽祭「世界音楽の日々」1998入選)
- シンフォニック・ポエム「夢の航跡」(1989年)
- シンフォニック・ポエム「筑後」(1990年)
- グラン・アトール(1992年)
- 時の糸 III(1993年)
- 和太鼓協奏曲「飛天遊」(1993年)
- ヴィオラ小協奏曲「夢の調べに」(1995年)
- 信州民謡パラフレーズ(1998年)
- 幻想曲「通りゃんせ」(1999年)
- サウン協奏曲「ベルワッナサウン」(1999年)
- 交響曲「陀羅尼」(2002年)
室内楽
- レイヤー(1976年)
- アトール I(1982年)
- アトール II(1982年)
- 東風(1983年)
- 時の糸 I(1984年)(メンヒェングラードバッハ市作曲コンクール1位/ISCM音楽祭「世界音楽の日々」1993入選)
- エアスコープ I(1984年)
- エアスコープ II(1984年)
- ロロール(1985年)
- エアスコープ III(1986年)
- オプティカル・ポエム(1987年)
- オプティカル・タイム(1987年)
- オプティカル・ウェーブ(1992年)
- 五重奏曲~映画「屋根裏の散歩者」の音楽~(1992年)
- リリカル・タイム(1992年)
- 夢の時へ(1994年)
- 秋の葉音に(1994年)
- 時の調べに(1996年)
- 夢の想いに(1998年)
- 藤戸(1998年)
- 夢の調べに II(1999年)
- 風の宴(2000年)
- 響きの宴(2001年)
- マントラ(2001年)
- ダンマパダ(2001年)
- 葦の舞(2001年)
- フルート合奏曲(2002年)
- 交響曲「合掌」/聲明と室内オーケストラ(2004年)
- 2本の尺八のための協奏曲「天空の舞」(2007年)
吹奏楽
- エトワス(1974年)
- 飛天の舞(2002年)
- 飛天の祈り(2007年)
合唱
- 合唱組曲「五月を送るうた」(1989年)
- 合唱組曲「春のガラス」(1992年)
- 女声合唱組曲「十月のノクターン」(1993年)
- 女声合唱組曲「南の絵本」(1996年)
オペラ
- 信濃の国・善光寺物語(1997年)(長野オリンピック公式文化プログラム)
出典
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/03/08 09:36 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.