羽原大介 : ウィキペディア(Wikipedia)

羽原 大介(はばら だいすけ、1964年11月27日 - )は、日本の劇作家、脚本家、演出家。

鳥取県出身、日本大学明誠高等学校、日本大学芸術学部文芸学科卒業。劇団昭和芸能舎主宰。

来歴

日本大学芸術学部ではよしもとばななと同期。大学時代に見た舞台『ストリッパー物語』でつかこうへいに興味を持つ。大学を卒業し芸能プロダクションのサンミュージックにてアイドルのマネージャーをしていた所、先輩マネージャーの紹介でつかこうへいに会い、「おまえ何で大学まで出て、アイドルのパンティーストッキングたたむような仕事してるんだ」「会社やめて俺のところに来たらいいじゃないか」のつかの言葉に、翌日辞表を提出してつかに師事。つかこうへい事務所にてつかの運転手・付き人・裏方等を経験した後、3年後つかの紹介で映像制作会社に就職し、低予算ドラマの脚本を見よう見真似で書き始める。29歳で退職。

1992年に脚本家としてデビューすると、幅広いジャンルの作品で執筆活動を行う傍らで、2001年には北島義明、及川以造らと劇団新宿芸能社(現・昭和芸能舎)を旗揚げし、同劇団では演出も担当。2006年には映画『パッチギ!』で日本アカデミー賞優秀脚本賞(共同脚本)を、翌2007年に映画『フラガール』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞(共同脚本)を受賞するなど、現在は舞台に加えて映画・テレビドラマ・テレビアニメの脚本を手掛ける。2014年にはNHK連続テレビ小説『マッサン』の脚本を担当する。

2008年1月開校の新宿村演技塾では講師を務める。

2022年4月、新たに演劇ユニット・羽原組を始動させることを発表。

作品

舞台

  • 心をこめて (1992) RUP
  • スキャンダル (1992) RUP
  • 花のお江戸の法界坊 (1992) RUP
  • 船橋純情愚連隊 (1993) RUP
  • すっぽんぽん! (2001) 新宿芸能社
  • 歌舞伎町フルモンティ (2002) 新宿芸能社
  • 二丁目行進曲 (2003) 新宿芸能社
  • ドカチン (2003) 新宿芸能社
  • 二丁目行進曲’04 (2004) 新宿芸能社
  • チェリーボーイズ (2004) 新宿芸能社
  • 横丁のデカプリオ (2005) 新宿芸能社
  • ちんどん (2006) 新宿芸能社
  • ドカチン〜下北沢死闘編〜 (2007) 新宿芸能社
  • 何日君再来 (2007) RUP
  • 歌の翼にキミを乗せ (2007) RUP
  • へそのはなし (2007) 新宿芸能社
  • 銀座通りのデカプリオ (2008) 新宿芸能社
  • フラガール (2008) 赤坂ACTシアター TBS
  • ラストゲーム 最後の早慶戦 (2008) D-BOYS STAGE
  • ラフカット2008 (2008) プラチナ・ペーパーズ
  • 歌の翼にキミを乗せ (2008) 新宿芸能社
  • シャリトーベルサイユ (2008) ブルーミンググループ
  • 鴉〜KARASU〜 (2009) D-BOYS STAGE
  • パッチギ!(2009)新国立劇場中劇場
  • ラストコーラス (2010) 新宿芸能社
  • テンペスト (2011) 赤坂ACTシアター
  • 祖国へ (2011) 昭和芸能舎
  • テニアン〜歌の翼にキミを乗せ2011〜 (2011) 昭和芸能舎
  • ツチノコまつり〜土野幸太郎一家の挑戦〜(2012) 昭和芸能舎
  • 七人のオカマ〜映画『EDEN』公開記念公演〜(2012) 昭和芸能舎

ほか多数

映画

  • スーパースキャンダル SUPER SCANDAL(1996年)
  • Dolphin Through ドルフィン・スルー(1998年)
  • ゲロッパ!(2003年)
  • 穴「夢穴」(2004年)
  • パッチギ!(2005年)
  • 映画 ふたりはプリキュア Max Heart(2005年)
  • 実写映画 テニスの王子様(2006年)
  • フラガール(2006年)
  • ゲゲゲの鬼太郎(2007年)
  • パッチギ! LOVE&PEACE(2007年)
  • 伝染歌(2007年)
  • TO THE FUTURE(2008年)
  • ボックス!(2010年) - 脚本協力
  • ヒーローショー(2010年)
  • 極道めし(2011年)
  • サラリーマンNEO 劇場版(笑)(2011年)
  • EDEN (2012年)
  • 綱引いちゃった! (2012年)
  • BLEACH 死神代行篇(2018年) - 佐藤信介と共同
  • 劇場版 トリリオンゲーム(2025年)

オリジナルビデオ

  • 桃尻こねクション(1993年)
  • 傷だらけの蝙蝠(1993年)
  • ザ 首領(ドン)-火の玉伝説-(1993年)
  • 任侠株式会社-会社の作り方教えます-(1994年)
  • トラブルメーカー 奥様は女組長(1995年)
  • ばっくれ(1995年)
  • ウェディング・ドール 愛欲の洗脳(1995年)
  • スケバン女教師(1995年)
  • 野望の群れ(1996年)
  • 改造屋総長エイジ(1996年)
  • マル走改造自動車教習所(1996年)
  • 重役秘書 役員室での情事(1999年)
  • 捜査四課対広域暴力団(2000年)

テレビドラマ

  • ふんどし刑事(1992年、TBS)
  • 銀狼怪奇ファイル(1996年、日本テレビ)
  • 聖龍伝説(1996年、日本テレビ)
  • D×D(1997年、日本テレビ)
  • 真・女神転生デビルサマナー(1997年 - 1998年、テレビ東京)
  • 美少女新世紀 GAZER(1998年、テレビ朝日)
  • なっちゃん家(1998年、テレビ朝日)
  • ひなたぼっこ(1998年 - 1999年、TBS「花王 愛の劇場」)
  • 熱血恋愛道(1999年、日本テレビ)
  • 千年王国III銃士ヴァニーナイツ(1999年、テレビ朝日)
  • 賭事女王〜GAMBLE QUEEN〜(1999年 - 2000年、フジテレビ)
  • たのしい幼稚園(2001年、TBS「愛の劇場」)
  • 明日があるさ(2001年、日本テレビ)
  • ジプシー(2001年、フジテレビ) - バラエティ番組『少年タイヤ』内で放送
  • 青木さん家の奥さん(2002年、フジテレビ) - バラエティ番組『少年タイヤ』内で放送
  • 演技者。(2002年 - 2003年、フジテレビ)
  • またのお越しを(2003年、TBS「愛の劇場」)
  • ラーメン発見伝(2004年、日本テレビ)
  • お・ばんざい!(2007年、毎日放送「ドラマ30」)
  • 母さんへ(2009年、NHK福岡「福岡発ドラマスペシャル」)
  • モリのアサガオ(2010年、テレビ東京)
  • 見知らぬわが町(2010年、NHK福岡「開局80周年記念 福岡発地域ドラマ」)見知らぬわが町 - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
  • ランナウェイ〜愛する君のために(2011年、TBS)
  • オヤジバトル!(2011年、NHK福岡北九州開局80周年ドラマ)
  • とんび(2012年、NHK「土曜ドラマスペシャル」)
  • ビューティフルレイン(2012年、フジテレビ)
  • ダブルフェイス 潜入捜査編・偽装警察編(2012年、TBS・WOWOW共同制作)
  • かすてぃら(2013年、NHK BSプレミアム「プレミアムドラマ」)
  • そんじょそこら商店街(2014年、NHK大分「大分発地域ドラマ」)
  • マッサン(2014年 - 2015年、NHK「連続テレビ小説」)
  • 平成猿蟹合戦図(2014年、WOWOW「連続ドラマW」)
  • 誤断(2015年、WOWOW「連続ドラマW」)
  • 東京すみっこごはん(2017年、WOWOW「連続ドラマW」)
  • 神様からひと言〜なにわ お客様相談室物語〜(2017年、NHK「土曜ドラマ」)
  • 黒革の手帖(2017年、テレビ朝日)
  • ミッドナイト・ジャーナル 消えた誘拐犯を追え!七年目の真実(2018年、テレビ東京)
  • 昭和元禄落語心中(2018年、NHK総合)
  • スパイラル〜町工場の奇跡〜(2019年、テレビ東京「ドラマBiz」)
  • 白い巨塔(2019年、テレビ朝日)
  • サイン-法医学者 柚木貴志の事件-(2019年、テレビ朝日)
  • こもりびと(2020年、NHK総合)
  • 当確師(2020年、テレビ朝日)
  • ちむどんどん(2022年、NHK「連続テレビ小説」)
  • キッチン革命(2023年、テレビ朝日)
  • トリリオンゲーム(2023年、TBS)

テレビアニメ

  • 人形草紙あやつり左近(1999年)
  • あたしンち(2002年)
  • 釣りバカ日誌(2003年) - 第34話のみ
  • プリキュアシリーズ
    • ふたりはプリキュア(2004年)
    • ふたりはプリキュア Max Heart(2005年 - 2006年)
    • ふたりはプリキュア Splash Star(2006年)
    • Yes!プリキュア5(2007年) - 第4話のみ
  • アイシールド21(2005年 - 2006年)
  • リリとカエルと(弟)(2006年) - 脚色
  • マジンボーン(2014年) - 第1話 - 第6話までシリーズ構成・各話脚本を担当

ラジオ

  • ラジオドラマ「ストリッパー物語」(2018年6月11日、ニッポン放送) - 脚色

その他

  • 鳥取県倉吉市観光PR動画 ふるさとムービー『ありがとう』(2024年) - 脚本・監督

受賞歴

  • 第29回日本アカデミー賞優秀脚本賞(2006年、映画『パッチギ!』)
  • 第30回日本アカデミー賞最優秀脚本賞(2007年、映画『フラガール』)
  • 2009年度ギャラクシー賞奨励賞(2009年、ドラマ『母さんへ』)
  • 第9回バッカーズ演劇奨励賞(2009年、舞台『長ぐつのロミオ』)
  • 2010年度月間ギャラクシー賞(2010年、ドラマ『見知らぬわが町』
  • モンテカルロ・テレビ祭最優秀賞(2012年、ドラマ『とんび』)
  • 日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビドラマ番組優秀賞(2013年、ドラマ『ダブルフェイス』 偽装警察編)
  • 東京ドラマアウォード2013 単発ドラマ部門 グランプリ(2013年、ドラマ『ダブルフェイス』 潜入捜査編・偽装警察編)

注釈

出典

関連項目

  • 昭和芸能舎

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/05/29 17:13 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「羽原大介」の人物情報へ