テンギズ・アブラゼ : ウィキペディア(Wikipedia)

テンギズ・アブラゼ(თენგიზ აბულაძე, Tengiz Abuladze; 1924年1月31日 - 1994年3月6日)は、グルジア人映画監督。

略歴

1924年、クタイシに生れる。1943年から1946年までトビリシ演劇大学で学ぶ。その後、モスクワの全ロシア国立映画大学を1952年に卒業。1953年より映画監督としてグルジア映画社に勤務。短篇ドキュメンタリー作品の制作を始める。

『』(1977年)、『』(1984年)などの作品で世界的に知られる。スターリン時代の恐怖政治の暗部を鋭く描いた『懺悔』は数年間ソ連当局によって発表が禁止されたが、1987年にソヴィエト連邦で一般公開されると大きな反響を呼び、ペレストロイカを象徴する映画となった。『祈り』『希望の樹』『懺悔』は「祈り三部作」または「懺悔三部作」と呼ばれる。

1980年にソ連人民芸術家の称号を受ける。1988年レーニン賞受賞。1990年から1991年までソ連邦人民代議員大会の代議員を務める。

作品

  • 1953年 - 『我々の宮殿』(ロシア語準拠ではレゾ・チヘイゼとも。と共作のドュメンタリー映画)
  • 1954年 - 『国立グルジア民族舞踊団』(レヴァズ・チヘイゼと共作のドュメンタリー映画)
  • 1955年 - 『青い目のロバ』または『』(レゾ・チヘイゼと共作、1956年 第9回カンヌ国際映画祭 最優秀短篇映画賞)
  • 1958年 - 『』
  • 1962年 - 『』
  • 1965年 - 『スワネティのスケッチ』
  • 1967年 - 『嘆願』または『』
  • 1971年 - 『』
  • 1972年 - 『青空の下の博物館(ダゲスタン)』
  • 1977年 - 『幸せの樹』または『』(ダヴィッド・ディ・ドナテッロ最優秀外国映画賞)
  • 1984年 - 『』(1987年カンヌ国際映画祭 審査員特別賞、国際批評家連盟賞、Prize of the Ecumenical Jury; 1988年 ゴールデングローブ最優秀外国語映画賞)
  • 1989年 - 『ハジ・ムラート』

注釈

出典

参考文献

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/02/28 11:33 UTC (変更履歴
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