河部真道 : ウィキペディア(Wikipedia)

河部 真道(かわべ まさみち)は、日本の漫画家。作品に『バンデット –偽伝太平記–』、『KILLER APE』、『鬼ゴロシ』がある。2020年より『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて、『鬼ゴロシ』を連載。

来歴

小学生のころ、よく子供向けの歴史学習まんがを読んでいた。特に足利尊氏の巻での、仲間だったはずの尊氏・足利直義・高師直がラスト2ページで突然殺し合い、ほぼ全滅して終わる展開(観応の擾乱)に衝撃を受けたことが、後の『バンデット –偽伝太平記–』の連載に繋がったという『バンデット –偽伝太平記–』5巻より。

2012年、愛媛県の大学に在学中だった20歳の時に描いた『ライズ』が第32回MANGA OPEN 森高夕次賞を受賞、『モーニング』(講談社)本誌に掲載。同作(50ページ)は、焼き鳥屋でバイトをしながら5ヶ月かけて地道に描いたという。

森高からは「こういう人こそ、5年後くらいにモーニングで週刊連載をやっててもおかしくないんじゃないか?」との評価を受けるが、その予言より1年早く、4年後の2016年に『モーニング』本誌で南北朝時代の動乱と悪党たちを題材にした『バンデット –偽伝太平記–』を連載開始する。同作で連載デビューを果たす。

2018年には続けて同誌に、歴史上の数多の戦争たちを舞台としたSF作品『KILLER APE』を連載。

2020年からは『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて鬼の伝承の残る地方都市での復讐劇『鬼ゴロシ』を連載。同作は映画化が発表され、2024年に完結。

作品リスト

連載

  • ボッチャン(『モーニング』2015年49号 - 2015年52号) - 短期集中連載
  • バンデット –偽伝太平記–(『モーニング』2016年45号 - 2017年48号、全6巻) - 連載デビュー作
  • KILLER APE(『モーニング』2018年48号 - 2019年48号、全5巻)
  • 鬼ゴロシ(『週刊漫画ゴラク』2020年7月31・8月7日合併号 - 2024年12月6日号、全16巻)

読み切り

  • ライズ(『モーニング』2012年46号) - 第32回MANGA OPEN 森高夕次賞受賞、
  • 悪春記(わるはるき) - 第34回MANGA OPEN 奨励賞受賞。
  • 南北朝キングスメン(『週刊Dモーニング新人増刊』2015冬号) - 『バンデット –偽伝太平記–』の原型となる作品。
  • シャムロック(『グランドジャンプむちゃ』2021年1月号) - 戦国時代の終わりにシャム(現在のタイ)へと渡り立身出世を遂げた山田長政を題材とした読み切り。
  • 鬼ゴロシ 特別編(『週刊漫画ゴラク』2025年3月7日号)

その他

  • 田島列島『水は海に向かって流れる』第1巻帯推薦コメント(2019年5月)

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/03/06 15:37 UTC (変更履歴
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