山口翔 : ウィキペディア(Wikipedia)

山口 翔(やまぐち しょう、1999年4月28日 - )は、熊本県熊本市出身の元プロ野球選手(投手)。右投右打。

経歴

プロ入り前

熊本市に生まれ、2歳で広島市へ引越した山口翔(広島東洋カープ)-週刊ベースボールONLINE. 2019年12月11日閲覧。。

広島市立落合東小学校4年生の時、軟式野球チームの高陽スカイバンズで野球を始めた。6年生のとき熊本市へ戻り、熊本市立日吉小学校へ転校した。日吉小の少年野球クラブでは投手兼遊撃手であった。熊本市立日吉中学校では軟式野球部に所属した。

熊本県立熊本工業高等学校では、1年秋から背番号10でベンチ入りし、2年春から背番号1としてエースを務めた。2年夏は熊本県大会準々決勝で九鬼隆平、松尾大河、田浦文丸擁する第88回選抜高等学校野球大会ベスト4の秀岳館高校に1回途中からリリーフし、チームは一度はリードするも逆転負けを喫した秀岳館 7-6 熊本工。2年時の秋季熊本大会において準優勝(優勝は秀岳館)。3年春、第89回選抜高等学校野球大会において、智辯学園高等学校(近畿地区選出)戦で9失点を喫し0―9で初戦敗退。3年夏は熊本県大会3回戦で菊池高校に敗れた菊池 4-3 熊本工

プロ志望届を提出し最速151キロ右腕 熊本工・山口翔がプロ志望届日刊スポーツ 2017年9月27日掲載、10月26日に行われたドラフト会議で広島東洋カープから2巡目で指名を受け、11月6日に仮契約を結んだ広島ドラ2山口が狙う沢村賞&くりぃむしちゅー共演日刊スポーツ 2017年11月7日掲載。背番号は47

広島時代

はウエスタン・リーグ公式戦5試合に登板した。

は5月6日に一軍に初登録され、同7日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)でプロ初登板を果たし2回を無失点に抑えた。同30日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)でプロ初先発、7回2死に村上宗隆に左前安打を許すまで無安打に抑え、7回1安打無失点の快投でプロ初勝利を挙げた。

は先発ローテーション入りが期待されていたが、一軍登板はなく、ウエスタン・リーグにおいても8試合登板、0勝4敗、防御率6.23という結果に終わった。

は二軍で14試合の登板で0勝1敗1セーブ、防御率5.27の成績に終わり、オフに戦力外通告を受ける。11月8日開催の12球団合同トライアウトに参加し、打者3人を三振1つとゴロ2つで抑え込んだ。

KAL・火の国時代

2022年11月29日、山口の地元球団でもある独立リーグ・九州アジアリーグの火の国サラマンダーズが入団を発表した。背番号は広島時代と同じ47。球団代表兼GMの神田康範は「年齢的にも実力的にも必ずNPBに返り咲ける」と山口のオファーに動いた。

は33試合に登板して5勝1敗1セーブ10ホールドで、防御率3.28という成績だった火の国サラマンダーズ 2023年度 - 一球速報.com(「選手別 投手成績」の箇所を参照)。シーズン終了後の11月15日、2回目となる12球団合同トライアウトに参加し、打者3人に対し、1人には四球を1つ与えたものの、ほか2人は三振1つとゴロ1つで抑えた。シーズン中は計測していたという球速150km/h台はこの日は出ず、登板後のインタビューでは「今年1年野球を楽しもうという自分の目標があって、それを最後まで楽しむことが出来たので、そこはよかったです」「こういう大事な日に限って(150km/hが)出なかったので、そこが悔しいですけど、何より楽しめたのが1番よかったです。何かしら悔いは残りますし、野球はそういう所もあって楽しいなというのがあるので、なかなかやめられないですね」と答えた。12月15日、来季からの背番号が11に変更されることが発表された。

シーズン終了後の11月20日、同年シーズン限りでの任意引退が発表された選手契約について - 火の国サラマンダーズ(2024年11月20日)2024年11月20日閲覧。。発表に付されたコメントで山口は「まだ投げられる!動ける!やれる!体の状態ですが、悩んだ末今シーズンをもちまして現役を引退する事に決めました」と述べた。

選手としての特徴

関節の可動域が柔らかく、しなりのある腕から投げ出される最速151 km/hのノビのあるストレートが持ち味。変化球はスライダーを中心にカーブ、フォーク、チェンジアップを織り交ぜて投げる。

詳細情報

年度別投手成績

広島960001300.25011726.02531313212014144.851.46
通算:1年960001300.25011726.02531313212014144.851.46
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績

年度球団投手
試合刺殺補殺失策併殺守備率
2019広島907001.000
通算907001.000
  • 2022年度シーズン終了時

記録

初記録
  • 初登板:2019年5月7日、対中日ドラゴンズ8回戦(ナゴヤドーム)、5回裏に2番手で救援登板、2回無失点
  • 初奪三振:同上、5回裏に大野雄大から見逃し三振
  • 初先発・初勝利・初先発勝利:2019年5月30日、対東京ヤクルトスワローズ11回戦(明治神宮野球場)、7回無失点

独立リーグでの年度別投手成績

火の国33000051110.83316435.236123-4374015133.281.65
2640005151.83320143.049130-3334026214.401.65
通算:2年594000102611.83336578.285253-7708041343.891.75
  • 2024年シーズン終了時

背番号

  • 47(2018年 - 2023年)
  • 11(2024年)

出典

関連項目

  • 熊本市出身の人物一覧
  • 広島東洋カープの選手一覧
  • 火の国サラマンダーズの選手一覧

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/20 13:07 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「山口翔」の人物情報へ