リチャード・ブラッドリー : ウィキペディア(Wikipedia)

リチャード・ブラッドリーRichard Bradley 、1991年8月17日 - )は、イギリス出身のレーシングドライバー。しばしば "リチャード・ブラッドレー" と日本語表記されることがある。2010年代まではバンコクに居住し、シンガポールのレーシング・ライセンスで、フォーミュラBMW・パシフィックと全日本F3選手権に参戦した。

レーシング・キャリア

カート

ブラッドリーは、11歳の時にモーターレースのキャリアのスタートとなるカートを始め、様々な選手権大会に参戦した。2008年には15歳以上のカートのカテゴリーであるKF1に昇格し、CIK-FIAヨーロッパ選手権でランキング8位に入った。

フォーミュラBMW・パシフィック

2010年、ブラッドリーはカートを卒業し、シンガポール人用のレーシング・ライセンスの発給を受けてユーラシア・モータースポーツのチームに所属して、アジアでフォーミュラBMW・パシフィックに参戦した。彼は、開幕戦のセパンでのラウンドを制するなど終始シリーズのレースを引っ張る存在で7勝を挙げ、ドライバーズタイトルとルーキー(新人)タイトルの二冠を獲得している。

フォーミュラ3

2011年、ブラッドリーは日本のレースに参戦を開始する。ペトロナス・チーム・トムスに所属して、全日本F3選手権に参戦した。彼は2度の表彰台(3位以内)に立ち年間ランキング5位に入った。全日本F3選手権に参戦しながら、FIA フォーミュラ3・インターナショナルトロフィのポーとマカオのラウンドに出場している。

翌2012年シーズン、ブラッドリーはトムスに残留して全日本F3選手権参戦を継続した。彼は6回の表彰台を獲得して年間ランキング4位に入った。彼はまた、FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権のスパのラウンドにも出場した。彼は、シーズン終了までペトロナス・チーム・トムスで参戦し、テストにも参加した。

スーパーフォーミュラ

2013年、ブラッドリーはKCMGで日本の最高峰カテゴリーとなるスーパーフォーミュラに参戦デビューを果たした。

レースの記録

レース概要

シリーズ チーム レース数 勝利数 ポール 最速ラップ 表彰台 ポイント 順位
2010年 フォーミュラBMW・パシフィック ユーラシア・モータースポーツ 15 7 2 3 9 217 1位
2011年 全日本F3選手権 ペトロナス・チーム・トムス 14 0 0 0 2 36 5位
マカオグランプリF3 1 0 0 0 0 N/A 9位
FIA フォーミュラ3・インターナショナルトロフィ カーリン 3 0 0 0 0 0 NC†
ペトロナス・チーム・トムス
2012年 全日本F3選手権 ペトロナス・チーム・トムス 15 0 0 1 6 52 4位
FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権 カーリン 2 0 0 0 0 6 19位
2013年 スーパーフォーミュラ KCMG 7 0 0 0 0 0 NC
アジアン・ル・マン・シリーズ KCMG、クラフト・レーシング 2 1 0 0 2 40 5位
2018年 SUPER GT DIJON Racing 1 0 0 0 0 0 NC
  • † – ブラッドリーはゲスト・ドライバーだった為、ノーポイント扱いであった。

全日本フォーミュラ3選手権

チーム シャシー エンジン クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 順位 ポイント
2011年 PETRONAS TEAM TOM'S ダラーラF308 トヨタ・1AZ-FE SUZ13 SUZ24 FSW15 FSW25 FSW34 FSW14 FSW2Ret TRM14 TRM2Ret OKA1Ret OKA24 SUZ1C SUZ2C SUG14 SUG22 SUG35 5位 36
2012年 ダラーラF312 SUZ15 SUZ22 TRM13 TRM15 FSW17 FSW25 TRM12 TRM25 OKA16 OKA2Ret SUG12 SUG22 SUG3Ret FSW12 FSW25 4位 52

(key)

スーパーフォーミュラ

チーム シャシー エンジン タイヤ 1 2 3 4 5 6 7 順位 ポイント
2013年 KCMG スウィフト・017.n トヨタ・RV8K SUZ19 AUTRet FUJRet MOT14 SUGRet SUZ113 SUZ218 21位 0

(key)

SUPER GT

チーム コ.ドライバー 使用車両 タイヤ クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 順位 ポイント
2018年 DIJON RacingJPN 田中勝輝 日産・GT-R NISMO GT3 GT300 OKA FSW21 SUZ22 CHA FSW18 SUG AUT28 TRM26 NC 0

(key)

スポーツカー

FIA 世界耐久選手権

チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 順位 ポイント
2013年 KCMG モーガン・LMP2 LMP2 SIL SPA LMN SÃO COA FSW6 SHA BHR NC 0
2014年 オレカ・03 LMP2 SIL2 SPA2 3位 130
オレカ・03R LMNRet COA1 FSW2 SHARet BHR1 SÃO1
2015年 オレカ・05 LMP2 SIL4 SPA3 LMN1 NÜR1 COA2 FSWRet SHA3 BHR2 2位 155
2016年 マノー・モータースポーツ LMP2 SIL6 SPA3 LMN NÜRRet MEXRet COARet FSW7 SHA9 BHR10 17位 33
  • 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

アジアン・ル・マン・シリーズ

チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 順位 ポイント
2013年 KCMG モーガン・LMP2 LMP2 INJ FSW1 ZHU 5位 40
クラフト・レーシング オレカ・03 SEP3
2014年 ユーラシア・モータースポーツ LMP2 INJRet 'FSW'2 SHA SEP 6位 19
2015-16年 オレカ・03R LMP2 FSW SEP3 CHA4 SEPRet 6位 27
2016–17年 ウィン・ユーラシア リジェ・JS P3 LMP3 'ZHU'6 FSW CHA SEP 15位 9
2017–18年 ウィン・モータースポーツ LMP3 ZHU5 FSWRet CHA3 SEP3 5位 40
  • 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ

チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 順位 ポイント
2015年 ユーラシア・モータースポーツ オレカ・03R LMP2 SIL IMO SPL LECRet EST NC 0
2017年 グラフ・レーシング オレカ・07 LMP2 SIL4 MNZ8 SPL4 LEC6 SPA1 EST1 3位 86
2019年 デュケイン・エンジニアリング LMP2 LEC3 MNZ6 CAT4 SILRet SPA5 ALGRet 9位 45
2020年 IDECスポーツ LMP2 LECRet SPA7 LEC7 MNZ6 ALG10 10位 21
2021年 アルガルヴェ・プロ・レーシング LMP2 CAT11 SPL8 LEC7 MNZ10 SPARet ALG3 13位 27.5
  • 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

ウェザーテック・スポーツカー選手権

チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 順位 ポイント
2016年 スターワークス・モータースポーツ オレカ・FLM09 PC DAY SEB LBH LGA DET WGL3 MOS7 LIM ELK9† COA8 PET4 15位 110
  • † : 必要な周回数を満たさなかったためにポイントは加算されない。

(key)

ル・マン24時間レース

ル・マン24時間レース 結果
チーム コ・ドライバー 使用車両 クラス 周回 順位 クラス順位
2014年 HKG KCMG GBR マシュー・ハウソンCHE アレキサンドレ・インペラトーリ オレカ・03R-日産 LMP2 87 DNF DNF
2015年 GBR マシュー・ハウソンFRA ニコラ・ラピエール オレカ・05-日産 LMP2 358 9位 1位
2016年 JPN 松田次生GBR マシュー・ハウソン LMP2 116 DNF DNF
2017年 FRA グラフ・レーシング AUS ジェームス・アレンFRA フランク・マテッリ オレカ・07-ギブソン LMP2 361 6位 5位
2020年 FRA IDECスポーツ FRA ポール・ルー・シャタンFRA ポール・ラファルグ LMP2 366 10位 6位
2022年 FRA デュケイン・チーム MEX メモ・ロハスFRA リシャド・ド・ジェラス LMP2 326 52位 25位

外部リンク

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