パヤル・カパーリヤー : ウィキペディア(Wikipedia)

パヤル・カパーリヤー(Payal Kapadia、1986年1月4日 - )は、インドの映画監督、脚本家。『何も知らない夜』でを受賞し、『』ではカンヌ国際映画祭 グランプリを受賞したほか、ゴールデングローブ賞 監督賞にノミネートされている。

生い立ち

1986年1月4日、画家・映像作家のと精神分析医シャイレーシュ・カパーリヤーの娘としてムンバイに生まれる。幼少期をアーンドラ・プラデーシュ州の寄宿学校で過ごし、入部した映画クラブの活動を通してリッティク・ゴトクやアンドレイ・タルコフスキーなどの前衛的な映像作家の作品に触れるようになった。その後は、で教育を受け 、卒業後の2012年にはインド映画テレビ研究所に進学して監督コースを受講した。大学卒業からインド映画テレビ研究所に入所するまでの5年間はムンバイで広告業の仕事や映像作家の助手として働いていた。

キャリア

2014年に短編映画『Watermelon, Fish and Half Ghost』で監督デビューし、2017年に製作した『Afternoon Clouds』は第70回カンヌ国際映画祭の「シネフォンダシオン」部門に選出された。2021年に製作した『何も知らない夜』で長編映画デビューし、第74回カンヌ国際映画祭でを受賞している 。2024年に製作した『』ではカンヌ国際映画祭 グランプリを受賞したほか、パヤル・カパーリヤーもゴールデングローブ賞 監督賞にノミネートされており、2025年1月30日にはの「ライムライト」部門で特別上映された。

フィルモグラフィー

作品 クレジット 備考
監督 脚本 その他
2014Watermelon, Fish and Half Ghost短編映画
2015The Last Mango Before the Monsoon
2017Afternoon Clouds
2018And What is the Summer Saying短編映画、ドキュメンタリー映画
2021何も知らない夜ドキュメンタリー映画、長編映画
2024長編映画

受賞歴

部門作品結果出典
英国アカデミー賞
非英語作品賞 『私たちが光と想うすべて』
ゴールデングローブ賞
監督賞 『私たちが光と想うすべて』
アジア太平洋映画賞
『何も知らない夜』 rowspan=4
作品賞『私たちが光と想うすべて』
アジア・フィルム・アワード
2025年 作品賞『私たちが光と想うすべて』
rowspan=2
全米監督協会賞
『私たちが光と想うすべて』
全米映画批評家協会賞
監督賞『私たちが光と想うすべて』 rowspan=2
外国語作品賞
シカゴ映画批評家協会賞
2024年 ミロス・シュテーリック・ブレイクスルー・フィルムメーカー賞 『私たちが光と想うすべて』
トロント映画批評家協会賞
『私たちが光と想うすべて』
rowspan=2
国際映画賞
ニューヨーク映画批評家協会賞
2024年 国際映画賞 『私たちが光と想うすべて』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
2024年 外国語映画賞 『私たちが光と想うすべて』
英国インディペンデント映画賞
『私たちが光と想うすべて』
ゴッサム・インディペンデント映画賞
『私たちが光と想うすべて』
シネマ・アイ・オナーズ
ノンフィクション作品賞『何も知らない夜』 rowspan=3
監督賞
新人賞
カンヌ国際映画祭
2021年 カメラ・ドール『何も知らない夜』
2024年 パルム・ドール『私たちが光と想うすべて』
グランプリ rowspan=2
カメラ・ドール特別賞
トロント国際映画祭
2021年 『何も知らない夜』
サン・セバスティアン国際映画祭
異なる視点賞 『私たちが光と想うすべて』
2017年 国際短編映画賞 『Afternoon Clouds』
シカゴ国際映画祭
シルバー・ヒューゴ審査員賞 『私たちが光と想うすべて』
2019年 国際短編映画賞 『And What Is the Summer Saying?』
2022年 優秀賞 『何も知らない夜』
山形国際ドキュメンタリー映画祭
2023年 ロバート&フランシス・フラハティ賞 『何も知らない夜』

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/04/28 12:17 UTC (変更履歴
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