ムン・ジョンウォン : ウィキペディア(Wikipedia)

ムン・ジョンウォン(ハングル:문정원、ラテン翻記:Moon Jung-Won、女性、1992年3月24日 -)は、大韓民国のプロバレーボール選手。韓国Vリーグの韓国道路公社ハイパスに所属している。

来歴

小学校では陸上競技選手(100m走、200m走)であったが、小学6年次にバレーボールを始めた。松源女子商業高校(韓国語版)へ入学したがバレーボール部廃部に伴い、木浦女子商業高校(韓国語版)に転校している。

サウスポーであることに加えて、サージャントジャンプ57cmの豊かなジャンプ力で注目を集めたが、2011年8月29日に開催されたVリーグドラフト会議では、練習生同然の2巡目4番で韓国道路公社ハイパスジェニスに指名されて入団した。ジョンウォンは後のインタビューで「指名されないだろうと思っていた」と語っている。

いざチームに入団したもののVリーグの壁は厚く、ジョンウォンと同じライトポジションは外国人選手の指定席で、時たまリリーフサーバーで登場する程度で2011年から2014年までの3シーズンで17試合26セットに出場したに留まり、ジョンウォンは引退の危機に晒された。

「2014/15シーズンを最後に」と心に決めたジョンウォンは、得意であったスパイクサーブに磨きをかけ、2014年のKOVOカップではチームのベストスコアラーに躍り出た。2014/15シーズンが始まり、チームは連敗スタートした。ベテランリベロのキム・ヘランの具申を受け、ソ・ナムウォン監督は2014年11月8日の試合からオポジットのニコル・フォーセットをレフトに回して、レセプションアタッカーとしてジョンウォンを先発でライトに起用した。この起用が功を奏し、安定したレセプションと何より威力抜群のスパイクサーブによりレギュラーの座を射止めた。2015年1月のオールスター戦に出場したジョンウォンは88km/hのサーブを放ち「サーブクイーン」の称号を奉られた。また27試合連続サービスエースのVリーグ新記録をマークした。

道路公社は首位に躍り出て、ジョンウォンはレギュラーラウンド第4ラウンドのMVPに選出された。チームはレギュラーラウンドで10シーズンぶりとなる首位となり、チャンピオン決定戦でIBK企業銀行に敗れたものの見事に準優勝となり、ジョンウォンは大きな貢献を果たした。個人記録では、サーブ賞争いでポリーナ・ラヒモワと終盤までデッドヒートを演じ2位に甘んじたものの、歴代韓国人プレーヤーで最高の0.560本/セットをマークした。

2015年8月、練習試合中にバックアタックの着地に失敗し、右膝十字靱帯断裂の重傷を負った。同年10月23日に登録抹消され、2015/16シーズンは欠場を余儀なくされた。

球歴

ジュニア代表
  • 2011年 - 世界ジュニア選手権(14位)
シニア代表
  • 2012年 - 第3回AVCカップ(6位)

所属チーム

  • 松原中学(韓国語版)
  • 松源女子商業高校(韓国語版)
  • 木浦女子商業高校(韓国語版)
  • 韓国道路公社ハイパス (2011年-)

受賞歴

  • 2011年 - 全国バレーボール選手権 サーブ賞
  • 2014/15 Vリーグオールスター戦 スパイクサーブ女子部 1位
  • 2014/15 Vリーグレギュラーラウンド第4ラウンド MVP

個人成績

  • 記録
    • リーグ戦 1試合の最多得点 20点(スパイク16点、サービスエース 4点)… 2014年12月10日に達成
    • Vリーグ サービスエース記録最多連続試合数 27試合 … 2014/15シーズン
    • 1シーズンのセット当たりサービスエース数 0.560本/set(歴代3位、韓国人選手としては歴代1位) … 2014/15シーズン歴代1位は2014/15シーズンにおけるポリーナ・ラヒモワの0.629、第2位は2012/13シーズンにおけるニコル・フォーセットの0.566。
  • 韓国Vリーグレギュラーラウンドにおける個人成績は下記の通り。
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!rowspan=2|シーズン!!rowspan=2|所属!!colspan=2|出場!!colspan=4|アタック!!colspan=2|ブロック!!colspan=4|サーブ!!colspan=2|レセプション!!rowspan=2|総得点!!rowspan=2|備考 |- |試合||セット||打数||得点||決定率||効果率||決定||/set||打数||エース||/set||効果率||受数||成功率 |- |2011/12||rowspan=10|韓国道路公社||11||20||6||1||16.7%||%||0||0.00||25||2||0.1||%||||%||3|| |- |2012/13||4||4||6||1||16.7%||%||1||0.25||6||0||0.00||%||||%||2|| |- |2013/14||2||2||12||1||8.3%||%||0||0.00||4||3||1.5||%||||%||4|| |- |2014/15||28||100||470||187||39.8%||%||12||0.12||386||56||0.56||%||||%||255|| |- |2015/16||0||0||0||0||0.0%||%||0||0.0||0||0||0.0||%||||%||0|| |- |}

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