シン・シア : ウィキペディア(Wikipedia)
シン・ジア(、漢字: 、、2008年3月19日 - )は、大韓民国のフィギュアスケート選手(女子シングル)。主な競技成績は、2024年江原道ユースオリンピック個人戦銀メダル・団体戦金メダル、3年連続世界ジュニア選手権銀メダル(2022年、2023年、2024年)、2年連続ジュニアグランプリファイナル2位(2022年、2023年)、韓国選手権2連覇(2023年、2024年)など。
経歴
幼少期
2008年3月19日、大韓民国釜山広域市にて誕生。2015年、7歳でスケートを始めた。シンによると、スケートを始めたきっかけの1つはYouTubeで見たキム・ヨナの演技だったという。小学3年生の時、シンは大邱広域市に練習の拠点を移し、5年生に上がると同時にソウルに拠点を移した。2021年、韓国選手権のジュニアクラスで優勝を果たした。
ジュニア時代
2021–22シーズン:初の世界ジュニア選手権銀メダル
2021–22シーズン、シンはジュニアグランプリシリーズのリュブリャナ杯でジュニア国際大会デビューを飾り、同大会では6位となった。次戦のバルティック杯では2位と0.03点の僅差で3位となった。初のシニアクラスの大会となった1月の韓国選手権では4位に入った。世界ジュニア選手権では、ショートプログラムでイザボー・レヴィトと3.12点差の2位、フリースケーティングでは自己ベストを記録し1位となったものの、総合ではレヴィトに0.54点の僅差で敗れ、銀メダルを獲得した。世界ジュニア選手権でのメダル獲得は、韓国選手では2006年大会のキム・ヨナ以来16年ぶりの快挙となった。
2022–23シーズン:韓国選手権初優勝
2022–23シーズン、ジュニアグランプリシリーズ1戦目のリガ杯で優勝。ショートプログラムでは自身初の70点超えを果たした。2戦目のバルティック杯では日本の中井亜美に次ぐ2位となった。ジュニアグランプリファイナルのショートプログラムでは、首位の島田麻央に0.55点の僅差で2位につける。フリースケーティングでも2位となり、自身初の銀メダルを獲得した。韓国女子選手のジュニアグランプリファイナルでのメダル獲得は、3位のキム・チェヨンとともに2005年大会のキム・ヨナ以来17年ぶりの快挙となった。
韓国選手権ではショートプログラムでキム・イェリムに次ぐ2位につける。フリースケーティングでは3回転ルッツ-3回転トウループのコンビネーションジャンプを跳んだ後にフェンスに衝突したものの、142.06点を記録し、総合213.01点で初優勝を果たした。世界ジュニア選手権では、ショートプログラムで71.19点の自己ベストを記録し、首位の島田麻央に0.59点差の2位につける。フリースケーティングでは終盤のコレオシークエンスでの転倒以外はミスのない演技を見せ、2年連続の銀メダルを獲得した。
2023–24シーズン:ユースオリンピック銀メダル
2023–24シーズンの春、シンは練習拠点をソウルから日本・千葉県のMFアカデミーに移し、中庭健介の指導を受けることになった。しかし、細かい怪我や高校入試に関する問題が重なった影響で秋からは再び韓国に拠点を戻し、チ・ヒョンジュンとキム・ジンソが新たなコーチとなった。7月、ジュニアグランプリシリーズ派遣選手選抜戦で優勝し、シリーズ2戦の出場権を獲得した。ジュニアグランプリシリーズ1戦目のオーストリア杯では2位に32.96点差をつけ優勝。2戦目のブダペスト大会でも2位に23.76点差をつけ優勝を果たした。ジュニアグランプリファイナルでは、ショートプログラムで島田麻央と0.81点差で首位に立ったものの、フリースケーティングで島田麻央に逆転され、2年連続の銀メダルとなった。
1月の韓国選手権では2連覇を達成。1月下旬に地元・韓国で行われた江原道ユースオリンピックでは、ショートプログラムの3回転-3回転が3回転-2回転となるミスがあり、66.48点で3位発進。フリースケーティングでは島田麻央と0.59点差の125.35点で2位につけ、総合では島田に次ぐ銀メダルを獲得した。同大会の混合団体戦ではフリースケーティングで137.48点の自己ベストを記録し、韓国チームの金メダル獲得に貢献した。世界ジュニア選手権では、ショートプログラムで自己ベストの73.48点を記録し、2位の島田麻央と0.88点差の首位発進を果たす。フリースケーティングでもほぼミスのない演技で自己ベストの138.95点、総合212.43点をマークしたものの、4回転ジャンプを決めた島田麻央に逆転され、3年連続の銀メダルを獲得した。3年連続の世界ジュニア選手権メダル獲得はキャロライン・ジャン以来15年ぶりのことであった。
競技成績
ISUパーソナルベストスコア
- SP - ショートプログラム、FS - フリースケーティング
- TSS - 部門内合計得点(英: Total segment score)は太字
- TES - 技術要素点(英: Technical element score)、PCS - 演技構成点(英: Program component score)
主な戦績
- 括弧内の数字は団体戦における個人順位
- JGP - ISUジュニアグランプリシリーズ
- J - ジュニアクラス
詳細成績
- SP - ショートプログラム
- FS - フリースケーティング
- パーソナルベストは太字で表示
プログラム使用曲
+競技プログラムとエキシビションプログラムの一覧(シーズン順) | |||
シーズン | ショートプログラム | フリースケーティング | エキシビション |
---|---|---|---|
2018–19 | |||
2019–20 | |||
2020–21 | |||
2021–22 | |||
2022–23 | |||
2023–24 | |||
2024–25 |
出典
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/05 16:01 UTC (変更履歴)
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