雨隠ギド : ウィキペディア(Wikipedia)

雨隠 ギド(あまがくれ ギド)は、日本の漫画家。

3年ほど幼稚園に勤務後、『ウィングス』(新書館)2007年8月号に掲載された『ファンタズム』でデビュー『ウィングス』2007年8月号にデビューと書かれている。。代表作は『ファンタズム』、『まぼろしにふれてよ』、『恋煩いフリークス』、『甘々と稲妻』、『終電にはかえします』。ペンネームは、好きな小説の登場人物をもじったものに由来。

人物

料理はあまり上手ではない。

好きな作品など

童話や寓話、児童小説が好き。好きなボーイズラブ作家として、扇ゆずは、渡海奈穂、門地かおりを挙げている。

最初に自分で買った漫画は『ドラえもん』で、映画もよく見たという。『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』や『怪物くん』など、藤子不二雄作品の食事シーンが好き。

弟の影響で『週刊少年ジャンプ』『近代麻雀』『漫画ゴラク』を読んでいた。ホラー系も好んでいる。

好きな漫画としてTONOの『カルバニア物語』を挙げている。注目している作家は、庄司創だという。

漫画について

描きたいシーンやセリフからストーリーを作っていくことが多いが、『甘々と稲妻』はキャラが先に作られた。顔を描くことが好きで、表情が生きるように、意識して描いているという。漫画を描く上で栄養分にしていること(頑張ろうと思えること)は、ご飯を食べることと、音楽や映画などの漫画とは別の媒体を見て、ポジティブな意味で打ちのめされること。

こういう作品が描きたいと最初に思ったのは森博嗣のS&Mシリーズ。

学生時代から漫画家になるまで

小学生時代は『りぼん』や『なかよし』を読んで育った。小学校の卒業文集で将来の夢はイラストレーターと書いたが、漫画家になりたいと思っていた。ストーリー漫画を描き始めたのは中学生の時で、友人に原作を書いて貰い、『ああっ女神さまっ』のような内容のものを描いていた。高校時代は漫画から離れ、その後進学し、念願だった幼稚園の先生に就職。働き出してから「マンガ描きたい」という気持ちが膨らみ、同人誌を描いていたが、プロデビューしていた友人に編集者を紹介して貰い、新書館からデビューした。

作品リスト

漫画作品

新書館
  • ファンタズム(『ウィングス』2007年8月号・2008年4月号 - 2008年7月号) - デビュー作。
:** 「ファンタズム」ドラマCDアフレコレポート(『ウィングス』2009年7月号) :* 夕暮れを少しわけてあげる(『ウィングス』2007年11月号) :* 扉マンガ(『ディアプラス』2007年11月号、12月号) :* まぼろしにふれてよ(『ウィングス』2009年2月号 - 2012年10月号) - 不定期連載。 :* うぃんぐす絵日記今日のごはん(『ウィングス』2009年3月号) :* 恋まで百輪シリーズ :** 恋まで百輪(『ディアプラス』2009年9月号・10月号、2010年3月号 - 2010年5月号) :** 悪人を泣かせる方法(『ディアプラス』2011年1月号 - 2011年3月号) :** CD「恋まで百輪」アフレコレポート(『ディアプラス』2011年9月号) :** 悪だくみにも花はふる(『ディアプラス』2013年1月号・2月号) :* 一瞬のアステリズム(『ピュア百合アンソロジー ひらり、』vol.1(2010年4月)) :* 永遠に少女(『ピュア百合アンソロジー ひらり、』Vol.4(2011年4月)) :* ナイトパレード(『ディアプラス』2011年7月号・8月号) :* ひらがな線、あいう駅より(『ピュア百合アンソロジー ひらり、』Vol.6(2011年12月)) :* 密室の密かな星(『ディアプラス』2012年2月号 - 2012年8月号連載、番外編「ちかみち遠回り」『ディアプラス』2012年12月号掲載) :** 密室のアフレコに行ってきましたレポ(『ディアプラス』2013年4月号) :* 少女プラネタリウム(『ピュア百合アンソロジー ひらり、』Vol.9(2012年11月)) :* 大人の階段の下(『ピュア百合アンソロジー ひらり、』Vol.10(2013年3月)) :* 線路沿い走る。(『ディアプラス』2013年5月号・6月号) :* 終電にはかえします(『ピュア百合アンソロジー ひらり、』Vol.11(2013年7月)) :* 姉の残りもの(『ウィングス』2013年10月号) :* 青年発火点シリーズ :** 青年発火点(『ディアプラス』2013年11月号 - 2014年4月号) :** 青い鳥より(『ディアプラス』2015年3月号 - 2015年5月号 :* 火傷と爪痕(『ディアプラス』2014年7月号 - 2014年11月号) :* 「ひとつ屋根の下」特集コミック扉&1コママンガ(『ディアプラス』2014年10月号) :* 「ギャップ」特集コミック 扉&1コママンガ(『ディアプラス』2014年12月号) :* 君で最後(『ディアプラス』2015年7月号・8月号) :* はんぱもの(『ディアプラス』2016年10月号) :* ライバルには釘をさしとく(『ディアプラス』2017年4月号) :* あやしの湯ももいろ美人(『ディアプラス』2017年1月号 - 2017年7月号、番外編『ディアプラス』2017年11月号) :* タマシイもあげる(『ディアプラス』2018年1月号 - 2018年6月号) :* 僕の完璧な恋人(『ディアプラス』2019年5月号 - 2019年10月号) :* 悪いおじさん(『ディアプラス』2020年12月号)
KADOKAWAエンターブレイン
  • 恋煩いフリークス(『Fellows!』Vol.13 - Vol.18)
講談社
  • 花花星星(『good!アフタヌーン』14号(2011年))
:* 甘々と稲妻(『good!アフタヌーン』2013年3号 - 2018年9号、番外編『good!アフタヌーン』2018年10号 - 2019年1号) - 毎号掲載ではない連載。 :* おとなりに銀河(『good!アフタヌーン』2020年5号 - 2023年6号)
白泉社
  • ゆらゆらQ(『ザ花とゆめ』2019年12月1日号 - 連載中
小学館
  • すくすくサイクル(『週刊ビッグコミックスピリッツ』23号(2021年))

書籍

項目が存在する作品は、それを参照。

新書館〈ウィングス・コミックス〉
ファンタズム(2008年8月22日発売、)
  • まぼろしにふれてよ(2009年 - 2012年刊、全3巻)
:*# 2009年10月23日発売、 :*# 2011年11月25日発売、 :*# 2012年11月23日発売、
新書館〈ディアプラス・コミックス〉
  • 恋まで百輪(2010年11月30日発売、) - 初のボーイズラブコミックス。
:* 悪人を泣かせる方法(2011年11月25日発売、) :* 密室の密かな星(2012年10月30日発売、) :* 悪だくみにも花はふる(2013年8月30日発売、) :* 青年発火点(2014年6月30日発売、) :* 火傷と爪痕(2015年2月28日発売、) :* 青い鳥より(2015年10月30日発売、) :* あやしの湯ももいろ美人(2017年10月2日発売、) :* タマシイもあげる(2018年10月1日発売、) :* 僕の完璧な恋人(2020年2月1日発売、)
新書館〈ひらり、コミックス〉
  • 終電にはかえします(2013年11月30日発売、) - 初の百合コミックス。
KADOKAWA〈ハルタコミックス〉
  • 恋煩いフリークス(2011年11月25日発売、)
エディス編集部
  • 犬とつばめ(2012年1月6日発売、)
講談社〈アフタヌーンKC〉
  • 甘々と稲妻(2013年 - 2019年刊、全12巻)
:* おとなりに銀河(2020年 - 2023年刊、全6巻)
白泉社〈花とゆめコミックススペシャル〉
  • ゆらゆらQ(2020年 - 刊、既刊4巻) - 2024年8月現在。
:*# 2020年11月6日発売、 :*# 2022年4月20日発売、 :*# 2023年6月20日発売、 :*# 2024年8月20日発売、

イラスト

新書館〈ウィングス文庫〉
  • 夜の王子と魔法の花(著:渡海奈穂、2010年11月10日発売、)
双葉社〈単行本〉
  • 雲形の三角定規(著:ゆずはらとしゆき、2012年5月16日発売、)
新書館〈ディアプラス文庫〉
  • 甘い手、長い腕(著:一穂ミチ、2014年4月10日発売、)
:* リバーサイドベイビーズ(著:砂原糖子、2016年3月9日発売、) :* ほほえみ喫茶の恋みくじ(著:海野幸、2021年1月9日発売、)

アンソロジー

  • 生徒会長に忠告公式アンソロジー(2013年4月25日発売、)
  • 夏目イサク ファンブック ゲストコミック(2013年11月30日発売、)

その他

  • 『メダリスト』応援イラスト(2024年12月1日)

注釈

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/12/01 09:03 UTC (変更履歴
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