オリバー・ハーマナス
南アフリカのケープタウン出身。アパルトヘイトのただ中で幼少期を過ごし、黒人民族運動を組織した政党であるアフリカ民族会議の活動家の両親のもとに育つ。ケープタウン大学で映画、メディア、映像を学び、卒業後は英字新聞「ケープ・アーガス」所属の報道写真家として活動。2006年に奨学金を得て英国のロンドン・フィルム・スクールに留学し、映画の修士号を取得する。
09年に発表した監督第1作「Shirley Adams」はロカルノ国際映画祭のコンペティション部門やトロント国際映画祭に出品され、国際的な注目を獲得。監督作「Skoonheid」(11)、「Moffie」(19)を経て、1952年の黒澤明監督作「生きる」をノーベル賞受賞作家カズオ・イシグロが翻案・脚色した「生きる LIVING」(22)でメガホンをとり、話題を集めた。