滝川杏奴 : ウィキペディア(Wikipedia)
滝川 杏奴(たきがわ あんぬ、本名非公開)は日本の小説家、エッセイスト。
略歴
神奈川県横浜市生まれ。作家の早乙女勝元は叔父。早乙女朋子名義で子役として、フジテレビの連続ドラマ「ふしぎ犬トントン」準主役などを務める。
日本映画学校(現・日本映画大学)で脚本家・桂千穂に師事し、卒業後、にっかつ(現・日活)に入社。ロマンポルノ最後の宣伝ウーマンとなる。
退社後はフリーとして、伊丹十三作品などの製作宣伝を手掛ける。
早乙女朋子のペンネームで執筆した「バーバーの肖像」で、1995年に第8回小説すばる新人賞(集英社)を受賞。集英社から単行本「バーバーの肖像」「子役白書」を出版した。
2017年、官能小説誌「特選小説」(辰巳出版)に発表した「天使が濡れるまで」で官能作家デビュー。
日刊スポーツ新聞の連載小説「悦楽クリニック・凜子」(「悦楽クリニック!」に改題)は佐々木浩久監督によって映画化され、「劇場版・悦楽クリニック! 凛子の淫らな冒険」のタイトルで2019年8月に「OP PICTURES+フェス2019」(テアトル新宿)で上映された。
2018年12月、早稲田大演劇博物館の公開研究会「プレスシートから読み解く日活ロマンポルノ」で講師を務めた。2019年11月には文教大の公開研究会「サブカルチャーとしての日本映画〜すべてはエロスから始まった」で講師を務めた。
ピンク映画ベストテン2019桃熊賞の審査員、同2020桃熊賞の審査員を務めた。、
2020年10月、官能作家としての初の書き下ろし作品「ふたつの月に濡れる」(ジーウォーク・紅文庫)を出版。同作は佐々木浩久脚本監督で映画化され、「OP PICTURES+フェス2024」上映作品に選出された。
2022年3月、「終わりなき夜に濡れる」(ジーウォーク)を出版。
日本文芸家クラブ会員。
主な作品
主な連載
- 「雌しべの眺め」(日刊スポーツ、2018年)
- 「ロマンポルノに恋して」(同、2018年)
- 「悦楽クリニック・凜子」(同、2019年)
主な映像化作品
- 「劇場版・悦楽クリニック! 凛子の淫らな冒険」(佐々木浩久監督、2019年公開)
- 「ふたつの月に濡れる」(佐々木浩久監督、2024年公開)
主な出演作品
映画
- 「転校生」(松竹)女性徒A役
- 「シンデレラエクスタシー 黒い瞳の誘惑」(にっかつ)テレビリポーター役
- 「マルタイの女」(東宝)ミドリちゃん役
ドラマ
- 「円盤戦争バンキッド」(日本テレビ)逃げ惑う子供役
- 「5年3組魔法組」(テレビ朝日)生徒役
- 「超神ビビューン」(テレビ朝日)妖怪フデマに襲われる子供役
- 「明るいなかま」(NHK教育)泉役 レギュラー
- 「破れ新九郎」(テレビ朝日)さらわれて吉原に売られる少女役
- 「大江戸捜査網」(テレビ東京)加藤嘉の娘役
- 「ふしぎ犬トントン」(フジテレビ)準主役・五十嵐リサ役 レギュラー
- 「漂流家族」(フジテレビ)白川和子の娘・望月かおる役 レギュラー
- 「逆転あばれはっちゃく」(テレビ朝日)ゲスト主役・弥生役
舞台
- 「女の戦い」(東京宝塚劇場・芸術座、中村玉緒主演、小幡欣治演出)女学生役
CMナレーション
- 資生堂シャワーコロン
- カルピスソーダ
- 森永チョコベー
関連項目
- 日本の小説家一覧
- 官能小説家一覧
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/01/08 01:36 UTC (変更履歴)
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