斉藤ひろし : ウィキペディア(Wikipedia)

斉藤 ひろし(さいとう ひろし、1959年 - )は、日本の脚本家である。東京都出身。

人物

1984年ディレクターズカンパニー・シナリオコンペで佳作入賞。以後、ビデオシネマ、テレビドラマの脚本などを手がける。

1991年公開の『遊びの時間は終らない』で、劇場用映画の脚本家デビューをした。

2000年第33回シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀脚本賞を 日本人唯一『秘密』で受賞。

2004年第27回日本アカデミー賞優秀脚本賞を『黄泉がえり』で受賞。

2018年第41回日本アカデミー賞で同賞を『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で二度目の受賞。

以前は、TVドラマやオリジナルビデオの脚本も書いていたが、現在は映画作品の脚本を中心に活動している。

著書『1週間でマスター 斉藤ひろしのシナリオ教室』出版元:雷鳥社の人物評では、「自身で企画を提示して、作品化するというオリジナルにもこだわってきた。」と紹介され、書評などでは、ざっくばらんな語り口が「脱力系の語り口」と紹介されている。

初期は、コメディタッチの脚本が多かったが、シリアスな脚本も書いている。

エピソード

本人によると脚本家になる前、公務員試験に落ち、日活撮影所に助監督試験を受けに行った。その時、偶然に松田優作から「がんばれよ」と声をかけられ非常に嬉しかったが、その試験にも落ちた。その後、ニート生活を送っていたところ、両親に戸塚ヨットスクールに入れられそうになり、家から逃げたというエピソードがある。その件については、ブログで詳細が語られた。

日活芸術学院で講義をした時、「誰でも人生には3回チャンスが訪れる。そのチャンスをつかみ取れるよう準備して、どんなチャンスにでも対応できるようにしておくべき。」と言い、2回のチャンスは逃したが、3回目のチャンスをつかみ脚本家になったという経緯を語った。

脚本家になるまでのエピソードは、著書『1週間でマスター 斉藤ひろしのシナリオ教室』(雷鳥社)の中でも書かれている。

主な脚本作品

映画

  • 『遊びの時間は終らない』(1991年 脚本)
  • 『国会へ行こう!』(1993年 脚本)
  • 『とられてたまるか!?』(1994年 原作/脚本)
  • 『シークレットワルツ』(1996年 脚本)
  • 『That's カンニング! 史上最大の作戦?』(1996年 脚本)
  • 『シャ乱Qの演歌の花道』(1997年 原案/脚本/出演)
  • 『SF サムライ・フィクション』(1998年 脚本)
  • 『秘密』(1999年 脚本/出演)
  • 『東京★ざんすっ』「ランニング・フリー」(2001年 脚本/出演)
  • 『RED SHADOW 赤影』(2001年 脚本)
  • 『黄泉がえり』(2003年 脚本)
  • 『ドラゴンヘッド』(2003年 脚本)
  • 『ROCKERS』(2003年 脚本)
  • 『鉄人28号』(2004年 脚本)
  • 『4TEENフォーティーン』(2004年 脚本、原作:石田衣良同名小説)
  • 『青いうた〜のど自慢 青春編〜』(2005年 原案/脚本)
  • 『Life 天国で君に逢えたら』(2007年 脚本)
  • 『チーム・バチスタの栄光』(2008年 脚本)
  • 『きみの友だち』(2008年 脚本)
  • 『252 生存者あり』(2008年 脚本)
  • 『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2009年 脚本)
  • 『余命1ヶ月の花嫁』(2009年 脚本)
  • 『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~』(2011年 脚本協力)
  • 『抱きしめたい -真実の物語-』(2014年 脚本)
  • 『娚の一生』(2015年 脚本)
  • 『風に立つライオン 』(2015年 脚本)
  • 『キセキ -あの日のソビト-』(2017年 脚本)
  • 『ナミヤ雑貨店の奇蹟 』(2017年 脚本)
  • 『サムライマラソン 』(2019年 脚本)
  • 『老後の資金がありません! 』(2021年 脚本)
  • 『ハウ』(2022年 原作/脚本)

ドラマ

  • 『世にも奇妙な物語 血も涙もない』(1992年フジテレビ 脚本)
  • 『教習所物語』(2000年TBS 脚本 )

海外リメイク作品

  • 『盗られてたまるか』(2002年 原作)(『とられてたまるか!?』原作/脚本の韓国版)
  • 『秘密 THE SECRET』(2006年)(『秘密』脚本の米国版)
  • 『正しく生きよう』(2007年)(『遊びの時間は終わらない』脚本の韓国版)
  • 『覆面ダルホ〜演歌の花道〜』(2007年 原作)(『シャ乱Qの演歌の花道』原案/脚本の韓国版)
  • ドリームワークスが『黄泉がえり』のリメイク権を購入し製作を発表。公開時期は未定。(2008年)

著書

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/22 04:55 UTC (変更履歴
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