大沼心 : ウィキペディア(Wikipedia)
大沼 心(おおぬま しん、1976年3月8日 - )は、日本のアニメ監督・アニメ演出家・アニメーター。血液型O型・うお座「この人に話を聞きたい 第106回」『アニメージュ』vol.357、2008年3月号、徳間書店、2008年。。SILVER LINK.所属。東京都出身。
来歴
千代田工科芸術専門学校を卒業後、オフィス蒼に動画マンとして入り、アニメーターとして活動を始める。やがてフリーとなり原画マンとして活動後、演出家に転じる。
演出家として駆け出しの頃、新房昭之監督作品に参加。その際、新房が演出に求めるデジタル処理の要望に応えられたことがきっかけとなり、彼が監督を務める作品の主力スタッフとして数多くの作品に関わることとなる。
2007年、『ef - a tale of memories.』の監督を務め、これが事実上の初監督作品となる監督としてクレジットされたのは『ネギま!?』のOVAが初出だが、実質的な監督者は総監督の新房昭之である。。その後、2009年放送の『夏のあらし! 〜春夏冬中〜』を最後に新房作品から離れ、『ef - a tale of memories.』を含めたシャフト作品の下請けを行っていたSILVER LINK.で監督を任されるようになる。
2015年現在は、SILVER LINK.所属のアニメーション監督として、活躍中である。
人物
自らAfter Effectsを習得し、『月詠 -MOON PHASE-』のオープニングなど自身で撮影処理も行う。
「ゲーム世代」を自認しており「公式ガイドブック ぱにぽに2 試験に出るぱにぽにだっしゅ!」スクウェア・エニックス、2005年、92頁。、ゲーム的なセンスを匂わせる演出が劇中に見られる。美少女ゲームを好み、美少女ゲーム原作のテレビアニメーション『ef - a tale of memories.』の監督には自ら立候補した【ぷらちな】新房監督作品の奥にアニメ表現の最先端を見た!『さよなら絶望先生』シャフト《後編》2/3 ぷらちな 2007年10月17日閲覧。当初ゲーム業界を志向していたにもかかわらず、アニメ業界に入った動機は、ゲーム制作における絵の重要さを考えてのことだったという。漫画やアニメへの興味は、漫画家でのちにイラストレーターに転向した母の影響も大きいと語っている。
シルエットを用いた描写や光枠を用いた独特な演出など、新房の影響が多く見受けられる。オープニングアニメーションでは、シンプルな模様の背景やパステルカラーを使う他、キャラクターを歌に合わせて踊らせるなど多く特徴が見られる。
『ぱにぽにだっしゅ!』『ネギま!?』で2ちゃんねるネタ、『ef -a tale of memories』や『夏のあらし!』では東方Projectネタなど本編に関係ないネタを仕込むのも特徴である。
主な参加作品
テレビアニメ
劇場アニメ
OVA
ゲーム
- 卒業 〜Next Graduation〜(2005年、原画)
- 卒業 〜2nd Generation〜(2006年、原画)
- ef - the latter tale(2008年、エピローグアニメーション監督)
関連項目
- 新房昭之
- シャフト
- SILVER LINK.
- アニメ関係者一覧
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/06/14 09:07 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.