ネイザン・イースト : ウィキペディア(Wikipedia)

ネイザン・イーストネーザン・イースト」「ネイサン・イースト」「ネーサン・イースト」の表記もある。(Nathan East、1955年12月8日 - )は、アメリカ合衆国のベーシスト。ジャズ・フュージョンをメインに活動している。今までにジョージ・ハリスンフィル・コリンズ、スティーヴィー・ワンダー、エリック・クラプトンらhttp://nathaneast.com/biography/多数の著名アーティストと共演している。

経歴

父・トーマスと母・グウェンドリンの7番目の子供としてペンシルベニア州フィラデルフィアに生まれ、4歳の時カリフォルニア州サンディエゴに引っ越す。中学生の時、学校のオーケストラでチェロを弾き始めるが、14歳の時に兄のデイヴィッドの影響でベースに切り替え、地域の教会で演奏をする。

まだ10代の頃にバリー・ホワイト率いるのメンバーに抜擢され、その後スタジオ・ミュージシャンとして活躍し始め、ジョージ・ベンソンhttp://nathaneast.com/.../nathan-east-bass-guitar-magazine-uk-intervi...やジョー・サンプルらと共演する。ジャズ・フュージョン系のミュージシャンとの共演のほか、エリック・クラプトンや、フィル・コリンズ(大ヒット曲「イージー・ラヴァー」の作者の一人でもある)、アニタ・ベイカー、ダフト・パンクらのポップス・ロック系のミュージシャンのバンドのレギュラーメンバーとしても活動している。

1990年、ボブ・ジェームスのアルバム『グランド・ピアノ・キャニオン』にて、リー・リトナー、ハーヴィー・メイソンと揃ってセッションを行い意気投合し、フォープレイを結成、1991年にセルフタイトルアルバムを発表した。その後も継続的にアルバムを発表し、ソロ活動と並行してレギュラーグループとしての活動を続けている。

2010年、TOTOのマイク・ポーカロ支援ツアーにマイクの代役として参加。2013年からのTOTO結成35周年ツアーではバンドの正式メンバーとして参加(2014年春の日本ツアーまで)。

2013年、ベーシストとして参加したダフト・パンクのアルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ』が、第56回グラミー賞において、年間最優秀アルバム賞を受賞。ナイル・ロジャースファレル・ウィリアムスとも共演し、世界32ヶ国でチャート1位を獲得したダフト・パンクのシングル「ゲット・ラッキー」は、年間最優秀レコード賞を受賞。

2014年、ネイザンはエリック・クラプトン、スティーヴィー・ワンダー、サラ・バレリス、マイケル・マクドナルドレイ・パーカー・ジュニア、デヴィッド・ペイチ (TOTO)らを招き、自らの名前を冠したキャリア40年目にして初のソロ・アルバム『ネイザン・イースト』を発表。同アルバムは、第57回グラミー賞で最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞にノミネートされた。

2015年、ネイザンは同じくフォープレイのメンバーとして活躍するボブ・ジェームスと初のデュエット・アルバム『ザ・ニュー・クール』を発表。

2017年、ネイザンは盟友のエリック・クラプトン、フィル・コリンズ、EW&F(ヴァーディン・ホワイト、フィリップ・ベイリー、ラルフ・ジョンソン)、チャック・ローブ、チック・コリア、ヨランダ・アダムス、カーク・ウェイラム、ニッキ・ヤノフスキーらが参加した、ソロ2作目となるアルバム『レヴェランス』を発表。同アルバムは日米ビルボードのジャズ・アルバム・チャートでそれぞれ初登場第1位を獲得。

人物

ベースのほか、スキャットを特長としたボーカリストとしての才覚も発揮している。

使用ベースは、自身のシグネイチャーモデルであるヤマハBB-NE2の6弦タイプ。”世界各国の国旗”があしらわれ、「ワールドベース (the World Bass)」という愛称をつけ使用しているほか、フェンダー、フォデラなどのベースを使用。

茶目っ気のある人物で、クリニックなどでは余興でロープマジックを披露している。また、日本での活動の際には「寧山 東」の名刺を配ることがある。

社交的で人懐っこい性格で、英国のライブで一緒になった初対面の矢沢永吉にも気さくに話しかけた。

ディスコグラフィ

ソロ・アルバム

  • 『ネイザン・イースト』 - Nathan East (2014年)
  • 『ザ・ニュー・クール』 - The New Cool (2015年) ※with ボブ・ジェームス
  • 『レヴェランス』 - Reverence (2017年)

フォープレイ

  • 『フォープレイ』 - Fourplay (1991年)
  • 『ビトゥイーン・ザ・シーツ』 - Between the Sheets (1993年)
  • 『エリクシール』 - Elixir (1995年)
  • 『ベスト・オブ・フォープレイ』 - The Best of Fourplay (1997年)
  • 『④』 - 4 (1998年)
  • 『スノーバウンド』 - Snowbound (1999年)
  • 『イエス、プリーズ!』 - Yes, Please! (2000年)
  • 『ハートフェルト』 - Heartfelt (2002年)
  • 『ジャーニー』 - Journey (2004年)
  • 『X』 - X (2006年)
  • 『エナジー』 - Energy (2008年)
  • 『レッツ・タッチ・ザ・スカイ』 - Let's Touch the Sky (2010年)
  • 『エスプリ・ドゥ・フォー』 - Esprit De Four (2012年)
  • 『シルヴァー』 - Silver (2015年)

出典

関連項目

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2022/08/28 05:32 UTC (変更履歴
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