マルコス・バーリ : ウィキペディア(Wikipedia)
マルコス・コステンバーダ・ヴァーリ(Marcos Kostenbader Valle、1943年9月14日 - )は、ブラジルのシンガーソングライターでギタリスト、キーボーディスト。
経歴
ヴァーリは弁護士の息子としてリオデジャネイロで生まれた。ジョアン・ジルベルトのレコードによってボサノヴァ・ブームが始まり、当時少年であったマルコスも大いに影響を受け、ギターを弾いては音楽家になることを夢見ていた。
1964年、アルバム「サンバ・ヂマイス(Samba demais)」でEMIブラジルからデビューし、その後1966年、マルコスが作曲し、兄のパウロ・セルジオ・ヴァーリが作詞した「サマー・サンバ(Samba de Verão、英語題:So nice)」を、オルガン奏者のワルター・ワンダレイ(Walter Wanderley、ヴァルテル・ヴァンデルレイ)が収録しヒットする。
1968年には、大半の曲を英語詞で歌い、妻のアナマリアも加わったアルバム「サンバ '68」をリリースし、アメリカでヒットする。このアルバムをはじめ、この時期の多くのアルバムのアレンジを務めたのは、デオダートであった。デオダートとの共作も多い。
作風
ボサノヴァ、サンバ、MPBなど、ジャンルの枠にとらわれず活動した。また、ジャズやロック、ソウル、ファンク、AORなど、欧米のポピュラー音楽と、サンバを始めとするブラジル音楽とのクロスオーバーを実現した、ボサノヴァの時代から今に至るまで、ブラジルのポピュラー音楽にとって重要な人物と言われている。
ディスコグラフィ
- Samba demais(1963年)
- O compositor e o cantor(1965年)
- Braziliance!(1967年)
- Samba68(1968年)
- Viola enluarada(1968年)
- Mustang cor de sangue(1969年)
- Marcos Valle(1970年)
- Garra(1971年)
- Vento sul(1972年)
- Previsao do tempo(1973年)
- Marcos Valle(1974年)
- Vontade de rever voce(1981年)
- Marcos Valle(1983年)
- O Tempo da gente(1986年)
- Tempos De Bossa Nova(1993年)
- Nova Bossa Nova(1998年)
- Live in Montreal(2000年)
- Escape(2001年)
- Contrasts(2003年)
- Jet Samba(2005年)
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/05/27 00:48 UTC (変更履歴)
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