内藤礼 : ウィキペディア(Wikipedia)
内藤 礼(ないとう れい、1961年 - )は、日本の美術家。ひそやかで繊細な造形作品と、それを配置し鑑賞する緊張感のある空間からなるインスタレーション作品などを制作。 広島県広島市出身、広島女学院中学校・高等学校卒業。1985年武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。
来歴
2000年まで
- 1986年、東京都のパルコ・スペース5で初個展『Apocalypse Palace』開催。
- 1991年、佐賀町エキジビット・スペースで「地上にひとつの場所を」発表。
- 1994年、日本現代藝術奨励賞(インスタレーション部門)
- 1995年、国立国際美術館で個展『みごとに晴れて訪れるを待て』開催。
- 1997年、第47回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展の日本館にて「地上にひとつの場所を」を展示。鑑賞者を一人ずつ数分間だけ招き入れる方法をとったため、長蛇の列となった。同年、フランクフルト近代美術館の企画でカルメル会修道院にて個展『Being Called』開催。
2000年代
- 2001年、ベネッセアートサイト直島の家プロジェクトで古民家「きんざ」に『地上にひとつの場所を』の直島ヴァージョン「このことを」を設置。
- 2002年、香川県の直島で個展。
- 2003年、アサヒビール芸術文化財団芸術賞受賞。
- 2008年、横浜トリエンナーレ2008に参加。
- 2009年、神奈川県立近代美術館にて個展『すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している』開催。
2010年代
- 2010年、豊島美術館に「母型」設置。
- 2013年、広島県立美術館にて個展『タマ/アニマ(わたしに息を吹きかけてください)』を開催。
- 2014年、東京都庭園美術館にて個展『内藤礼 信の感情』を開催。
- 2017年、パリ日本文化会館にて個展『émotions de croire(信の感情)』を開催。テルアビブ美術館にて個展『Two Lives』を開催。
- 2018年、水戸芸術館にて大規模個展『明るい地上には あなたの姿が見える』を開催。第60回毎日芸術賞を受賞。
- 2019年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
2020年代
- 2020年6月27日-8月23日、金沢21世紀美術館にて『内藤礼 うつしあう創造』を開催。
- 2024年6月25日ー9月23日、東京国立博物館にて「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」
パブリックコレクション
- きんざ/「このことを」(直島・家プロジェクトベネッセアートサイト直島)
- 「母型/Matrix」(豊島美術館)
作品集
- 『直島・家プロジェクト第3弾きんざ/「このことを」内藤礼』(ベネッセアートサイト直島)
- 『内藤礼作品集』(筑摩書房)
- 『地上にひとつの場所を』(筑摩書房)
- 『世界によってみられた夢』(ちくま文庫)
- 『内藤礼〈母型〉』(聞き手・中村鐵太郎、左右社、神戸芸術工科大学レクチャーブックス)
- 『内藤礼|1985−2015 祝福』(millegraph)
参考文献
- 『美術手帖』第664号、1993年1月、p184、美術出版社
注釈
出典
外部リンク
- 1997 第47回ヴェネチア・ビエンナーレ 内藤礼 - 国際交流基金
- 「このことを」2001 - ベネッセアートサイト直島
- 「母形」2010 - ベネッセアートサイト直島
- 映画『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』の完成に是非ご協力ください!中村祐子 2014 - 中村祐子
- - 金沢21世紀美術館
- 内藤礼 うつしあう創造 2020/11/2 - Window Research Institute
- 三木あき子連載「現代アーティストな生き方」内藤礼 - ベネッセアートサイト直島
- 内藤礼インタビュー。東京国立博物館「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」展で追求した縄文と現代の「生」のリアリティ(文:永田晶子)2024 - tokyoartbeat.com
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/08/28 12:48 UTC (変更履歴)
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