草笛美子 : ウィキペディア(Wikipedia)
草笛 美子(くさぶえ よしこ、1909年8月31日『歌劇』、宝塚少女歌劇団、1933年1月、154号 - 1977年10月29日)は、日本の女優で、元宝塚歌劇団娘役のタカラジェンヌで宝塚歌劇団卒業生。
本名は朽木 綱子(くつき つなこ)。鳥取県出身。宝塚歌劇団時代の愛称はくっちゃん(由来は本姓の「朽木」より)。姪は草笛雅子。
略歴
- 1926年、大阪市立高等女学校(後の大阪市立扇町高等学校)卒業後『歌劇』、宝塚少女歌劇団、1935年3月、180号、P18、P19に宝塚歌劇団16期生として宝塚音楽歌劇学校(後の宝塚音楽学校)に入学し、宝塚少女歌劇団(後の宝塚歌劇団)に入団。当時は入学イコール入団で学校と劇団は一体であった。
- 1927年9月、花組公演『モン・パリ』で初舞台。
- 1940年、宝塚歌劇団を退団。
- 退団後は、藤原歌劇団へ入団するほか、女優としても活動、映画にも多く出演している。また、自分の劇団も創設している。
- 1977年10月29日、68歳で没した。
- 2014年、宝塚歌劇団創立100周年を記念して設立された『宝塚歌劇の殿堂』の最初の100人のひとりとして殿堂入り。
逸話
- オペラ歌手志望で、東京音楽学校を目指していた。
- 作家の谷崎潤一郎がファンだった。
- 晩年は阪急今津線宝塚南口駅の駅ビルに店を持ち、歌劇団関係者とともに交流を持っていた。
宝塚歌劇団時代の主な舞台出演
- 『モン・パリ』(花組)(1927年9月1日 - 9月30日、宝塚大劇場)
- 『モン・パリ』(雪組)(1928年7月1日 - 7月31日、宝塚大劇場)
- 『シンデレラ』- シンデレラ(花組)(1929年10月1日 - 10月31日、宝塚大劇場)
- 『ブロードウェイ』(花組)(1930年1月1日 - 1月31日、宝塚大劇場)
- 『パリゼット』(宝塚大劇場)
- 『セニョリータ』(月組)(1931年1月1日 - 1月31日、宝塚大劇場)
- 『ローズ・パリ』(1931年、宝塚大劇場)
- 『サルタンバンク』(月組)(1932年2月1日 - 2月29日、宝塚大劇場)
- 『巴里ニューヨーク』(花組)(1933年1月1日 - 1月31日、宝塚大劇場)
- 『花詩集』(1933年、宝塚大劇場)
- 『トウランドット姫』- トウランドット(月組)(1934年3月26日 - 4月30日、宝塚大劇場)
- 『トウランドット姫』- トウランドット(花組)(1934年5月1日 - 5月31日、宝塚大劇場)
- 『青春』(月組)(1934年11月1日 - 11月30日、宝塚大劇場)
- 『美しき千萬長者』(月組)(1935年2月1日 - 2月28日、中劇場)
- 『愛と企み』(雪組)(1935年7月1日 - 7月31日、宝塚大劇場)
- 『アルペン・ローゼ』(花組)(1936年5月1日 - 5月31日、宝塚大劇場)
- 『佐保姫』『サーカス』(星組)(1937年2月7日 - 2月21日、中劇場)
- 『歌へモンパルナス』(星組)(1937年9月1日 - 9月30日、宝塚大劇場)
- 『忘れじの歌』(星組)(1938年1月1日 - 1月31日、宝塚大劇場)
- 『スヰート・メロディ』(星組)(1938年5月1日 - 5月31日、宝塚大劇場)
- 『三つのワルツ』- ファンニ/イヴェット/イレーヌ(花組)(1938年8月1日 - 8月31日、宝塚大劇場)
- アメリカ公演(1939年)
- 『我等の旅行記』(月組)(1939年8月26日 - 9月24日、宝塚大劇場)
主な映画出演
- 『水滸伝』 - 翠蓮 役(1942年、東宝)
- 『歌ふ狸御殿』- きぬた 役(1942年、大映)
- 『女のたたかひ』(1943年、大映)
- 『春爛漫狸祭』- 満壽妃(1948年、大映)
- 『トンチンカン八犬伝』(1953年、宝塚映画=東宝)
- 『弥次喜多漫才道中』(1955年、宝塚映画=東宝)
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/11/15 20:07 UTC (変更履歴)
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