ギリアン・フリン : ウィキペディア(Wikipedia)
ギリアン・フリン(Gillian Flynn、1971年2月24日- )は、アメリカ合衆国の小説家、脚本家。
概要
2006年に『KIZU―傷―』でデビューして以来、4冊の著書を刊行。『ゴーン・ガール』映画化の際は自ら脚本を担当した。数々の賞を受賞するなど高い評価を受けている。
ミズーリ州カンザスシティで育ち、イリノイ州シカゴに住んでいる。カンザス大学を卒業し、ノースウェスタン大学でジャーナリズムの修士号を取得した。雑誌『エンターテインメント・ウィークリー』でテレビ評論をしていた 。
作家デビュー作『KIZU―傷―』は、家庭崩壊や暴力、自傷行為などがテーマとなっている。2018年にHBOで『シャープ・オブジェクツ』としてドラマ化され、フリンも製作・脚本として参加。第2作『冥闇』は、かつて母と姉を殺された女性が過去の犯罪の真相を探る物語で、2015年に『ダーク・プレイス』として映画化された。 第3作『ゴーン・ガール』は、妻が失踪し殺人の疑いをかけられた夫の物語で、2014年に映画化された際は自ら脚本を手がている。本作が高い評価を得た後は、主な活動を映画やドラマの脚本執筆に移している。2020年には『ユートピア‐~悪のウィルス~』で脚本とプロデュースを担当。
作品リスト
# | 邦題 | 原題 | 刊行年USA | 刊行年月Japan | 訳者 | 出版社 | 補足 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | KIZU―傷― | Sharp Objects | 2006年9月 | 2007年10月 | 北野寿美枝 | 早川書房〈ハヤカワ・ミステリ文庫〉 | 2018年にHBOでドラマ化『シャープ・オブジェクツ』。 |
2 | 冥闇(めいあん) | Dark Places | 2009年5月 | 2012年10月 | 中谷友紀子 | 小学館〈小学館文庫〉 | 2015年に『ダーク・プレイス』で映画化。 |
3 | ゴーン・ガール | Gone Girl | 2012年6月 | 2013年6月 | 中谷友紀子 | 小学館〈小学館文庫〉 | 2014年に映画化。 |
4 | カーターフック屋敷へようこそ | The Grownup | 2015年11月 | 2016年3月 | 中谷友紀子 | 小学館電子書籍 | 短編 |
映像作品
映画
- ゴーン・ガール Gone Girl(2014年)- 原作・脚本
- ダーク・プレイス Dark Places(2015年)- 原作
- ロスト・マネー 偽りの報酬 Widows(2018年)- 脚本
ドラマ
- シャープ・オブジェクツ Sharp Objects(2018年)- 原作・脚本・製作総指揮
- ユートピア ~悪のウイルス~ Utopia(2020年)- クリエーター・脚本・製作総指揮
受賞・ノミネート、ランキング
タイトル | 年 | 賞 | 結果 |
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KIZU―傷― | 2007年 | イアン・フレミング・スチール・ダガー賞 | |
バリー賞 新人賞 | |||
ジョン・クリーシー・ダガー賞 | |||
ゴールド・ダガー賞 | |||
エドガー賞 処女長編賞 | |||
冥闇 | 2009年 | イアン・フレミング・スチール・ダガー賞 | |
ゴーン・ガール | 2013年 | エドガー賞 長編賞 | |
マカヴィティ賞 長編賞 | |||
バリー賞 長編賞 | |||
アンソニー賞 長編賞 | |||
翻訳ミステリー大賞 | |||
文庫翻訳ミステリー・ベスト10 | 6位 | ||
このミステリーがすごい! | 9位 | ||
2014年 | ハリウッド・フィルム・アワード 脚本賞 |
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/01/19 09:16 UTC (変更履歴)
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