マシュー・ランデル : ウィキペディア(Wikipedia)

マシュー・ランデルMatthew Randel , 1977年2月15日 - )は、アメリカ合衆国ワシントン州出身の元プロ野球選手(投手)。韓国球界での登録名は、랜들

来歴

1995年のMLBドラフト84巡目でロサンゼルス・ドジャースに指名されたが、これを拒否。その後に進学したが、環境に馴染めず中退。

5月に福岡ダイエーホークスの入団テストを受験し、合格・入団が決まる。当時22歳でプロ経験も全くなかったため、ダイエーとしては完全に育成目的での獲得であり、年俸はドラフトで下位指名された高卒選手並みの480万円であった。1年目から二軍戦で活躍し、2年目のには一軍初登板も経験したが、シーズン終了後に戦力外通告を受け退団。その後一時現役を引退していた。

に独立リーグ・ユナイテッドリーグ・ベースボールのフォートワース・キャッツへ入団し、現役に復帰。その年のオフに読売ジャイアンツにテスト入団。再び日本でプレーすることになった。

はロドニー・ペドラザ、コリー・ベイリー、ゲーリー・ラスの保険的な扱いだったが、先発陣の故障とペドラザやベイリーの不調で一軍に昇格。4月24日の対ヤクルト戦で先発登板し、5回2失点でプロ初勝利を挙げる。その後の登板では結果を残せず二軍に逆戻りとなったが、年俸が格安ということもあって翌年も残留となった。海外プロリーグの経験がなく、ダイエー時代の一軍出場は1試合のみだったため、この年は新人王の資格が認められていた。

はオープン戦で結果を残し、開幕一軍を勝ち取る。来日したニューヨーク・ヤンキースとの練習試合でもリリーフ登板し、デレク・ジーターにホームランを打たれている。前半戦は崩壊状態のリリーフ陣をブライアン・シコースキーと二人で支え、また先発ローテーションの谷間で先発も務めた。しかし、もともと右肘に不安があった上に酷使されてきたツケが来て、中継ぎ登板から中2日で先発した6月20日の対阪神戦後、右肘を故障。シーズンの残りを棒に振り、そのまま退団となった。

1月4日、韓国プロ野球の斗山ベアーズに入団し、初年度に先発で12勝を挙げている。その後、までの韓国通算4年間で49勝を挙げ、斗山にとって不可欠な存在となった。しかし、シーズン開幕直前にソウルの地下鉄駅の階段で転倒し腰を骨折。長期離脱が避けられなくなったため解雇を言い渡され、直後に引退を表明。

プレースタイル・人物

140km/h中盤のストレートとスライダー・カーブなどの変化球を投げる。

巨人時代は年俸が格安だったこともあり、川崎市の読売ジャイアンツ球場近くのアパートを借りて住んでいた。

詳細情報

年度別投手成績

ダイエー10000000------30.120000110000.006.00
巨人32000110--.500449.1120500500887.711.82
242000321--.60017439.23971832420124245.451.44
斗山292600--12700.632658149.216318471151113059543.251.40
303022--16800.667795192.117014582101422066632.951.19
282800--12800.600684164.114216554101133060573.121.20
292900--9900.500664150.21711549291013278754.481.46
NPB:3年284000431--.57122149.15372332481132325.761.52
KBO:4年11611322--493200.6052801657.0646632099444671122632493.411.30
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

NPB
  • 初登板:2000年7月19日、対千葉ロッテマリーンズ17回戦(千葉マリンスタジアム)、8回裏1死に4番手として救援登板、1/3回無失点
  • 初奪三振:同上、8回裏に初芝清から
  • 初先発・初勝利:2003年4月24日、対ヤクルトスワローズ2回戦(東京ドーム)、5回2失点
  • 初セーブ:2004年6月1日、対中日ドラゴンズ6回戦(東京ドーム)、8回表に2番手として救援登板・完了、2回無失点

背番号

  • 60 (1999年 - 2000年)
  • 93 (2003年 - 2004年)
  • 30 (2005年 - 2009年)

関連項目

  • ワシントン州出身の人物一覧
  • 福岡ソフトバンクホークスの選手一覧
  • 読売ジャイアンツの選手一覧

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/09/29 14:58 UTC (変更履歴
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