三宅唱 : ウィキペディア(Wikipedia)
三宅 唱(みやけ しょう、1984年7月18日 - )は、日本の映画監督。とくに『きみの鳥はうたえる』(2017)、『ケイコ 目を澄ませて』(2022)などの作品が国外でも高く評価されている。
経歴
1984年、北海道札幌市東区に生まれる。北海道札幌北高等学校卒業。2007年、23歳の時に映画美学校第10期フィクション・コース初等科を修了。2009年、25歳の時に一橋大学社会学部を卒業した。
『1999』『4』『マイムレッスン』『スパイの舌』といった短編作品を手がけたのち、初長編『やくたたず』を監督した。
ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された『Playback』で第22回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞。2013年、大橋トリオのアルバム『MAGIC』に特典DVDとして収録される短編『TREEHOUSE』を監督した。2017年、森岡龍主演の時代劇『密使と番人』を監督した。
2017年に公開した『きみの鳥はうたえる』が翌年の第92回キネマ旬報ベスト・テンで第3位に選ばれるなど成功をおさめたのち、2022年の『ケイコ 目を澄ませて』は国内で多くの映画賞を受賞。同作は国外でもニューヨークの映画協会が新進監督を紹介・推薦するシリーズの1本に選ばれるなど国際的に注目を集めた。
ビデオインスタレーション作品として「ワールドツアー」(山口情報芸術センター)、「July 32,Sapporo Park」(札幌文化芸術交流センター)などがある。
フィルモグラフィ
長編映画
- やくたたず(2010年) - 監督
- Playback(2012年) - 監督・脚本・編集
- THE COCKPIT(2014年) - 監督・編集
- 無言日記/201466(2014年) - 監督
- 密使と番人(2017年) - 監督・脚本
- きみの鳥はうたえる(2018年) - 監督・脚本・編集
- ワイルドツアー(2019年) - 監督・脚本
- ケイコ 目を澄ませて(2022年)- 監督・脚本
- 夜明けのすべて(2024年2月9日公開)- 監督・脚本(和田清人との共同脚本)
短編映画
- 1999(1999年) - 監督
- 4(2005年) - 監督
- マイムレッスン(2006年) - 監督
- スパイの舌(2008年) - 監督
- ブラジル旅行(2013年) - 監督
- TREEHOUSE(2013年) - 監督
- Me Ke Aloha〜Letter From Tomomi〜(2013年) - 監督
- エミリーの日記(2017年) - 監督
ドラマ
- (2020年7月3日、Netflixオリジナルドラマ) - 監督
- 杉咲花の撮休 第5話・最終話(2023年3月10日・17日、WOWOW) - 監督・脚本
ミュージック・ビデオ
受賞
- 2012年 - 第27回高崎映画祭 - 新進監督グランプリ(『Playback』)
- 2013年 - 第22回日本映画プロフェッショナル大賞 - 新人監督賞(『Playback』)
- 2023年 - 第77回毎日映画コンクール - 監督賞(『ケイコ 目を澄ませて』)
- 2023年 - 第96回キネマ旬報ベスト・テン - 読者選出日本映画監督賞(『ケイコ 目を澄ませて』)
- 2023年 - 第32回日本映画批評家大賞 - 監督賞(『ケイコ 目を澄ませて』)
- 2023年 - 第45回ヨコハマ映画祭 - 監督賞(『ケイコ 目を澄ませて』)
- 2024年 - 第37回東京国際映画祭 - 黒澤明賞
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/06 20:08 UTC (変更履歴)
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